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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(27)追加経済対策は30点

2008年11月02日 | 浜矩子語録
妖艶なエコノミスト・浜矩子は、2日、フジTV新報道2001に出演、中川昭一財務相を呼んで、麻生内閣が追加で打ち出した経済対策を検証した。

ディベートにおいてはファッション・カラーをも武器にする浜矩子。この日は、秋深まる自然界に合わせてオタムファッションである。
オリーブ色のJKに包まれて、黒のシースルー、黒地に白で花びらをあしらったインナー。シルバーのネックレスが怪しい眩しさを放ち、小悪魔的エコノミスト・浜矩子を演出している。

~・A・~ 追加の経済対策の評価を30点としているが?
~・Q・~ その意図は、不合格という点数です。
何故かと言えば、何か書いてあるから10点、(その中身に)いろいろ書いてあるから10点、残りの10点はおまけみたいなもので、おまけを付けてもやっぱり合格には到達しない、こういう趣旨です。

~・A・~ どういう部分がプラスされれば浜先生のいう合格に?
~・Q・~ プラスしなければならないことは大きいのですが、金融恐慌といえる金融危機に我々は当面していますが、その中からどう経済を脱却させていくかというシナリオが見えません。
(麻生)総理が総力という言葉を挙げましたが、その総力という言葉の意味は要するに、そうばな(総花?)という感じがします。
生活者対策の中で生活重視と言っていますが、生活者とは何なんだ?どういう人をイメージしていて、どういう人のどういう生活を重視して、どういう風に救っていくのかということ(が具体的に示されていないの)です。
(評価できるものとしては)中小企業対策の中に出ている信用保証枠を拡大するというような政策は、金融が枯渇してゆくことに対応する意味では分かります。一生懸命プラスの部分を見つけようとすればそう言えます。

~・A・~ 高速1000円で、官僚の中に異見があるが?
~・Q・~ 足並みの乱れが出てくる場合ではないでしょう。
議論が細かい部分に入ってしまっていますね。
100年に一度の危機という言葉が盛んに飛び交っていますが、100年に一度の危機をどういう危機として、親分(麻生首相)以下皆さんは危機の内容を認識しているかという問題があります。
100年に一度の危機と言っている割には全治三年と言っているわけですが、100年に一度を3年で全部OKにする対策として(追加経済対策が)構築されているのか?
100年に一度の中身、そしてそれをどうやって3年で直すのか?その中身とシナリオを示していただきたい。

~・A・~ 国家の行方に、夢と希望を語ることは?
~・Q・~ 夢と希望はもちろん必要で、どういう夢を見るかと言えば、今考えるべきことは、グローバル時代とはどんな時代か?ということです。
グローバル時代は、最もローカルで、最も弱いものが、最も傷つく時代です。
そこにも夢が花開いてゆくような形に持ってゆかなければなりません。
先ほど担保の話が出ていましたが、担保を差し出すことが出来るような人のことはある意味心配する必要が無いわけで、しかし、それ(担保を差し出すこと)が出来ない、けれども重要な技術を持っている、素晴しい発想を持っているかも知れない人達が、グローバルな、100年に一度の危機の中で潰れてゆく、これは、政治が命かけて守ってゆくんだ!というメッセージが欲しいのです。

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