29日のTBS・時事放談は“「小沢一郎の逆襲が」~どうする野田総理”をテーマに放送された。同志社大大学院教授・浜矩子と元総務相・増田寛也が呼ばれた。キャスターは御厨貴、「好きな色は新緑」というアナウンサー・岡村仁美がアシスタント。
以下はQが御厨・岡村、Aは妖艶なエコノミスト・浜矩子の語録。本編は原発再稼働に関する放談であり、小沢無罪と野田政権に関する語録は次編。
●GW
Q~・~ GWの計画、浜さんはやはりすることは飲酒でしょうか?
A~・~ 勿論ですけれども、あんまりゴールデンではありません。仕事たまっておりまして、灰色の、やけ酒でございます。
●お茶うけには、間もなく旬を迎えるフルーツから“山形のさくらんぼ”(佐藤錦=JAみちのくむらやま)が供された。一粒300円という。
Q(岡村)~・~ 浜さん、やはり女性はフルーツ好きですよね?
A~・~ そうです、やはりこの感じは白ワインに良く合います
■原発問題
●原発再稼働問題で、枝野幸男経済産業相は25日の日経のインタビューに「猛暑なら計画停電」「原発、安全確保し活用」などと述べた。また、橋下徹大阪市長は「政治家による安全宣言はおかしい」などと反発した。
Q~・~ 「猛暑なら計画停電」と言うが、原発再稼働問題どうお考えを?
A~・~ 基本的におかしい。計画停電で達成されるようなレベルの経済活動をしていけば原発を再稼働させなくても行けるという道も開けるわけです。ちょっと発想が本末転倒というか逆転しているような気が致します。今のレベルの経済活動を守るために原発が必要という発想では、本当の危険性が分かっていない技術に依存してしまうという元の木阿弥が怖いと考えます。
Q~・~ 最近の世論調査で国民の54%が原発再稼働に反対をしています。それは不安からくると思いますが、政府はこの不安を見ていないのでしょうか?
A~・~ 見て見ぬふりをしているというか、見ていても「54パーか」っていう感じで、「半々ですね。世論は分かれていますね」というふうに解釈してしまっている。この辺りが、謙虚に正面から言われていることを素直に受け止めることができない、このことは今日(この番組に)出てくる全てのテーマに通じるような気がしますけれども、結局のところ証拠を見せられても考えることの着地点は決まっているという発想は非常にまずいですね。
Q~・~ いろいろあっても「着地点はこれよ!」と?
A~・~ その発想から抜けられない、あの人たちは
Q~・~ 敦賀原発の活断層、いまさら判るというのは?
A~・~ これは出発点において、いったいどういう発想で日本のエネルギー政策・原子力政策が出来上がっていたのかがそら恐ろしい話です。
現実を現実として受け止めようとしない発想で、慎重の上にも慎重を期すべきところ「もうこれで行こう」という既定路線に従って、それこそ「経済成長なん%、そのためにはエネルギー供給はこれだけ必要、そのためには原発はこれだけないとまずい」というふうなドミノ的発想で、政治・政策の根源的な責任を全然みないご都合主義でこういうものがどんどん出てきたのだと思います。
戦後における日本の政治・政策の在り方の問題性の集約が出てきているのだと思われますね。
Q~・~ 再稼働決定過程に橋下徹大阪市長が異論を、どうですか?
A~・~ たまには良いこと言うな、という感じですね。その背景にどういう発想があるのかは分かりませんが、ここで(橋下が)提起しようとしている問題は全くそのとおりだと思います。
政権側がこういう事を言われる隙を持っていることが私としてはいちばん腹が立つところですし、問題の本質はそこにあるわけです。
以下次編
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