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黛信彦の時事ブログ

大震災、天皇陛下のお言葉と浜矩子語録

2011年03月17日 | 浜矩子語録

 

~・~ 天皇陛下は16日、東日本大震災の被災者や国民に向けたビデオメッセージを発表された。陛下がビデオでお気持ちを述べられるのは初めて。

 

 「この度の東北地方太平洋沖地震は、マグニチュード9・0という例を見ない規模の巨大地震であり、被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し、犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。また、現在、原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています。(中略)

 

 海外においては、この深い悲しみの中で、日本人が、取り乱すことなく助け合い、秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。これからも皆が相携え、いたわり合って、この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。

 

 被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく、身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう、また、国民一人びとりが、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者とともにそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています」 ~・~

 

以上は、msn産経ニュースが16日掲載した『天皇陛下のお言葉全文』の抄録である。

お言葉を拝聴し、或いは拝読して目頭が熱くなり、心を爽やかにしたのは小欄だけではあるまい。

天皇陛下が国民にお伝えしたいことは「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います」とのお言葉に尽きると思う。

 

そして、妖艶なエコノミスト・浜矩子も4日、財団法人全労済協会が主催するシンポジウムのパネルディスカッションで、

~・~ 人生は、不安定いっぱいであって、不安いっぱいとは限らない。

今、社会不安の状態は何かと言えば、これは間違いなく孤立ですよね。

分かち合えば辛さは半減、分かち合えば喜びは倍増でございます。分かち合うことが出来なくなれば不安になるのは当たり前のことであって、・・(中略)

分かち合っていれば、不安定の中でも不安にならないわけで、どんな不安定さの中でも仲間がいれば乗り越えて行けるのだと思います~・~

と語った。

今、我が国民に求められるのは“分かち合う”ことである。

 

分かち合いの心はボランティア活動に如実に顕れるが、政府はこの地震を受けて「震災ボランティア連携室」を設置した。

その統括者に首相補佐官・辻元清美氏を、内閣府参与・湯浅誠氏を室長に任命したが、2人は、前述パネルディスカッションのパネリストであった。

 

ところで、“秒読み内閣”を計測するタイマーは一時停止されたが、連日連夜の枝野官房長官の会見は“棒読み内閣”を象徴している。

“棒読み”では解決できないところに、うるさ型の辻本清美、湯浅誠両氏を任命したことは菅直人首相の『最初で最後のお手柄』だ。


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