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黛信彦の時事ブログ

民主問責、首相ひょうひょう

2008年06月05日 | 政治・政局
●民主党は廃止法案フェチ
先の参院選以後、民主党は廃止法案のフェチだ。
民主党は4日、国会に提出している“後期高齢者医療制度廃止法案”に、政府・与党が反対した場合には、参院に首相問責決議案、衆院に内閣不信任決議案を今国会の期末に提出する方針を固めた。

法的拘束力がないことから、可決しても解散・総選挙に追い込む見通しが立たないため、党幹部が「出すべきでない」と3日に明言していたことから、まずは、急激な方針転換の動機を探る。

●政府・与党の是正案が固まる前に!
民主党は、後期高齢者医療制度・年金記録の問題・道路の3点セットで首相問責に追い込むつもりだったが4日、後期高齢者医療制度廃止の一本に絞り、他の野党幹部と連れ立って、東京・巣鴨地蔵通り商店街付近で、同制度廃止法案の支持を訴えた。

その理由は、舛添厚労相が、「実態調査の結果、7割近い世帯で負担軽減になった」と発表したことがある。

勿論、ここには不公平が生じており、与党は是正案の策定に取り組んでいるが、民主党に、“政府・与党の是正案が固まってしまえば、3点セットの一角が崩れてしまう”との焦りが生じたことが方針転換の理由であろう。

●軽くて重い首相問責
小欄は4日、「問責!民主できなきゃ俺がする」と、主張した。
理由は、前述したように、“3日、民主党が問責決議案提出を断念”との報道に接したからで、首相問責決議というものは“国がひっくり返るよう事例で行われるべきだ“と考えるからである。

3点セットは、いずれも改正案によって改善されれば良いことで、国がひっくり返るような重さを持たない。
と、言えば“これが原因で、自殺者も殺人もあった”と反論されるだろうが、逆の事実もあったわけだ。

●首相は“ひょうひょう”
他方、食料サミット出席のためにローマを訪れている福田首相は4日、問責決議案提出について記者団に「仮定の話。第一、何で出すのかよくわからないから、お答えできません」と述べたうえで「内容が重いものなのか、格好づけだけのためなのかよくわかりません。党内の事情なんかもあるかもしれない」と、“ひょうひょう”としていたという。

●問責は、こんなときにせよ
3日、政府が福田首相の北京五輪出席を内定していたことが判ったが、首相自身がそれを公表したときこそ、日本が国際的信用を失い、国がひっくり返るような出来事だから、小欄は、こういう場合に首相問責をすべきであると主張する。

民主、首相問責決議案提出へ 来週初めにも(朝日新聞) - goo ニュース

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