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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(166-3) 野田は音痴、鳩山は撹乱要因、維新は今でも嫌い

2012年07月22日 | 浜矩子語録

(本編は、7月22日放映のTBS・時事放談の浜矩子語録3編中の第3編)。

ゲストは元総務相・増田寛也、同社大学大学院教授・浜矩子を招いて聞いた。キャスターは御厨貴、TBSアナ・岡村仁美。 以下、(御)御厨、(岡)岡村、(増)増田、(浜)は浜矩子の語録である。

■MV-22オスプレイ輸送機配備問題も「安心」を後回し

野田首相は7月16日のTV番組で「配備はアメリカの方針、同盟関係でも(日本から)『どうしろ』という話では基本的にない」と発言。

(御)~ 野田さんは、アメリカの決定だ、と。

(浜)~ 思っていることを正直に言ったという感じでしょうし、全面的に嘘ではないと思いますけれども、だからといって「日本としてできることは何もない」ということはあり得ないのであって、基本的にしょうがないのであれば尚のこと、危なっかしそうなものをどうして平気で配備するのか、そこのところを「あなた方はどう思っているの?」と、アメリカに対して追及することはできないことではないわけで、これはやって当然のことです。 「向こうの問題だから」と言って何も言わない、政治家としてはありなのか?と思ってしまいます。

(御)~ アメリカでも反対運動で訓練を遅らせたりしているが日本は唯唯諾諾です。

(浜)~ 日本がというよりも、日本の政治が唯唯諾諾なのでしょう。 どうしようもないとか、抵抗しても仕方がないということに対して、非常に諦めの良いスタンスをとっていることが信じられません。 どうしようもなければないほど怒りは前面にでるのですが、この人たちは怒り方が下手、アドレナリンが無いのかも知れません。

(御)~ こういう状況の中ではやはり、安全を保証できない。

(浜)~ 人間の命に関わっている問題、安全というよりも人間の生命の問題だというところに恐ろしさを感じることは無いのかなあ?と思います。 言い募るほど胸が痛くなってきます。 「せっかく政権交代があったのに、それを実現した人々に対して、そんなことを言わせるなよ」と言いたい。 こういうことが次々に出てくることに対して、言葉は出なくなるし恐ろしくなります。

■民主党の離党ドミノが止まらない、

●消費税に衆院採決以来、ぼろぼろと離党者が出ている。

(御)~ どう見ます?

(浜)~ 沈みゆく船から鼠がどんどん逃げ出している雰囲気。 鼠としてはそういう動き方になるのでしょうけれども、彼らも民主党議員として選挙で勝たせてもらった人たち、こういう人たちの離党はある意味、有権者に対する契約違反という感じがするところがあります。 それをどう考えているのか・ 政権交代を担わせたいから当選させてもらったという気持ち、民主党議員としての気概、心意気が全然無いのかな? そこのところが何とも気持ち複雑です。 美味しいお酒で逃れるしかない、逃れるために飲むわけではなく、好きだから飲むのですけれども。

(御)~ 過半数割れの危機、民主党はどうすれば良いか?

(浜)~ 笑っちゃうしかない、という感じがします。 過半数割れであれ何であれ、自分たちが掲げてきた「これだ」ということをもう一度思い直して前面に出すという、多少は格好良い姿を見せて欲しいとおもいます。

少数与党でも動き方如何、訴え方如何で勝算が出てくることもあるわけで、身の処し方、振る舞い方、頭の使い方が、これから問われるところではないかと。

●鳩山由紀夫元首相の言動

(御)~ 毎回良くわからない元総理の言動、離党を仄めかしますが?

(浜)~ いよいよ宇宙の彼方に戻って行く決断をしたのでしょうか。 お帰りいただいたほうがすっきりするのではないでしょうか。 撹乱要因になってしまう人が存在する厄介さを感じます。

(御)~ 「不信任案に賛成する」とも言っています・

(浜)~ 良く言うよ、という感じですよ。 5分以上前のことは忘れながら人生を生きている人なのか? でなければこういう態度をとれません。 どうしても理解できない、やはり人類ではない。

(御)~ 野田さんは強く出られませんか? 

(浜)~ それなりに普通の常識人であったと思い、そこに期待を懸ける面もあったのですが「やっぱり野田では駄目なノダ」。 強く出ることは十分できることだと思います。 強く出るところが狂っていますよね、国民の言葉を「雑音だ」と。ポロっと出してしまうようなところに本当の姿が出て、大見えを切るべきところで切る事が出来ない。 タイミングが悪い、音痴なのです。

●第三極への期待

(御)~ 大阪維新の会への期待度が高いが、嫌いですよね?

(浜)~ はい

(御)~ 今でも変わりませんね?

(浜)~ 変わりません。 第三局に人気が集まる現象は物凄く危険な状況です。 とても心配しています。

■これだけは言いたい

(御)~ 野田さんに言いたいことは?

(浜)~ 一人になってもがんばろう! 船長は船とともに残るベし。 (了)


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