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黛信彦の時事ブログ

浜矩子語録(202) 不逞のヤカラは刺身にしてくれん(久米書店4)

2014年09月30日 | 浜矩子語録

以下は前編(201)に引き続き14日放送の日テレ・久米書店(BS141)に出演した、妖艶なエコノミスト・浜矩子(矩子)語録の抄録の最終編である。 MCは久米書店店主・久米宏(久米)、アシスタントは店員・壇蜜。

●良きエコノミストであることの条件3つ「地球経済のまわり方」12P

第一に独善的であること、第二に懐疑的であること、第三に執念深いこと

(久米)つまり、人の言うことに惑わされずに自分の道を独善的と言われても構わず突き進む、そして人の言うことは眉に唾つけて聞く、それから執念深い!

(壇蜜)「人の言うことは認めない」とも書いてあります。

(矩子)独善的というのは「自分の言うことはいつも正しいと思っている」ということですよね。 で、懐疑的というのは眉に唾つける程度のレベルではなくて、自分以外のものは全部間違っていると思うということですよ。

(久米)そりゃ、独善と一緒じゃないですか?

(矩子)で、執念深いというのは、絶対に敗北を認めないということで、この3条件が整っていないと良きエコノミストにはなれない。

(久米)僕、時折、浜先生をテレビで拝見して意見を拝聴しているんですけれど、この人に睨まれたら嫌だなと思いますよね。 マングースに狙われたようなもので、一度狙われたら絶対に離さないというくらい

(矩子)執念深いですからね

(久米)ですから、阿倍晋三首相じゃなくて良かったと思っているんですよ!

(壇蜜)なるほど!

●国家の自画像「地球経済のまわり方」129P

(壇蜜)海外から見た日本は日本の人たちに伝わっているかどうか? 伝わっていないまま経済が動いたときに恐ろしい事が起きるのではないか、ということの表現だと思いましたが?

(矩子)そうですね。 皆、勝手に自画像を描いて振りかざし、その自画像がまかり通っていくように物事が進んでいくと、国と国の間はぎくしゃくします。 素直に自画像が書けなくなると危ないことになるのです。

●「不逞のヤカラは刺身にしてくれん」

(久米)「地球経済のまわり方」の中で、ご自分で気に入っているところ、気に入ってないところ、削除したいところなど読んでいただけますか?

(矩子)削除したいところはないです。

(久米)あ、そうですか、(失礼いたしました)。 独善的である!

(矩子)そうです。

(壇蜜)先生の、特にお気に入りは?

(矩子)とても短いですが、書いた時よっしゃ~と思ったのは「不逞のヤカラは刺身にしてくれん(190P)」というところです。

これは、イントロのところで黒沢明監督の“用心棒”で始まるのですが、その用心棒の主人公、三船さんがやっているのですが、その用心棒さん、刀がなくて、「すみません、これしかないんです」と言って村人から出刃包丁渡されて、そこで彼は迷うことなく即時に「敵を刺身にしてくれん!」と言うんですよね。 それが猛烈に気分良くて。

だから我らも、グローバル時代を危険に晒す「不逞のヤカラは刺身にしてくれん」と、私も「不逞のヤカラは刺身にしてくれん」という気概で生きています。

(久米)だから、用心棒なんですよ

(壇蜜)っ、用心棒!?

(久米)六本木なんかで時々黒服で立ってらっしゃいますよ。

(壇蜜)っえ、信じちゃいますよ~。 日本の用心棒!

~ 了 ~


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