key person

「どうする日本!」

右と左の真ん中で日本と世界を眺める

黛信彦の時事ブログ

『五コ大夫』と『三億円党首』の政治と金

2007年10月08日 | 政治・政局
●五羖大夫
十八史略の話。
紀元前650年頃の中国、上昇機運の秦の穆公(ボッコウ)は、晋から迎えた夫人の下僕として随従して来た百里奚(ヒャクリケイ)が逃亡したが、彼が賢人であることを知らされ捜索した末、楚で捕らえられて奴隷の身に落ちたところを、五枚の牡羊の皮で買い取り、政治を担当させた。このことから百里奚は五羖大夫と呼ばれる。百里奚と彼の旧友蹇叔(ケンシュク)を擁した穆公は戦国の覇者となる。
●三億円党首
10月7日のTV朝日サンデープロジェクトで、現職農水相で自殺した故松岡利勝氏が(王道が口癖の、藤井裕久代表代行に)国会質問した、旧自由党の不可解な資金の動きについて、田原総一朗氏が民主党枝野幸男議員に質した。枝野議員は「小沢さんに聞くしかない!」というが・・・・・・

民主党→(3億円寄付)→自由党(自由党解散二日前)
自由党→(13億円寄付)→改革国民会議(自由党解散の日)
 このうち、56千万円は政党助成金残金
という図式である。
改革国民会議という団体は枝野幸男議員も始めて聞くというし、何なのだろう?
●寿司屋のカウンターで「三億円で自由党を買う」話
この資金の動きの中で、民主党から自由党に寄付された3億円は「自由党が民主党に合流するための結納金であった」と見るのは困難な発想ではない。
枝野幸男氏が政調会長、菅直人氏が党代表に返り咲いた時機であるが、枝野幸男氏
は「全く知らない、代表か幹事長の判断だったとしか考えられないが、党員に対する背信行為だ」と言う。
私が以前のブログで書いた吉祥寺の寿司屋での菅直人夫妻の会話はまさにこれだった。
さて、3億円で党首を買った民主党は、覇者になるのか?
●政治と金
百里奚は「五枚の牡羊の皮」買われ、O党首は「自由党一式、3億円」で買われた。
この金が、政党助成金とその他残金と合わせて13億円になり、改革国民会議という資金管理団体に寄付されたが、そのあとのことは不明だ。
いずれにしても、政治には裏金が大きく動いている。
●松岡利勝元農相の自殺
松岡利勝元農相の遺書には、「内情は妻がよく知っていて、全部託している。妻がどこに何があるかを知っているので探さないで」と書いてあるという、やはり陰謀説を完全に払拭することは困難である。












コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ISAF参加は「憲法に抵触」 | トップ | シンクロナイズド外交、少し... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

政治・政局」カテゴリの最新記事