12日のTBS・時事放談は、増田寛也・元総務相(増)と浜矩子・同志社大学教授(浜)が招かれ、安倍晋三首相の靖国参拝・東京都知事選挙と原発問題が語られた。 司会は御厨貢(御)、アシスタント・岡村仁美アナ(岡)。
以下、番組前篇の浜矩子語録(抄録)である。
●成人の日
(御) 成人の日です。 浜さん、成人式には何をしていたのでしょう?
(浜) あまり記憶にないのですけれども、たぶん、大量飲酒の人生を歩むという決意を固めた日だったと記憶しております。
(御) その日から飲み始めたわけですか?
(増) 前からグビグビ飲んでいたんでしょう!
(御) あまりそれ言っちゃあいけないですね。
(浜) カミングアウト!
●お茶うけ
(岡) 今度の土日には大学入試センター試験が行われ、いよいよ受験シーズンに突入です。 その受験シーズンに人気なのが、とんかつの名店「まい泉」のかつサンドです。 このヒレかつサンドはおよそ50年前から販売されている人気の商品なのですが、特にここ数年、受験シーズンになると売り上げが急増、「受験に勝つ」というゲン担ぎで受験生や学習塾から注文が殺到する超人気商品になっているそうなんです。
(岡) 浜さん、増田さんと同じ都立高校の後輩だそうで?
(浜) そうなんです、一年後輩
(岡) どんな受験生だったのですか?
(浜) 真面目な受勲生でした。 物凄い気合いを入れていて(増田さんのように)食べる方に集中してというのではありませんでした。 しっかり受験勉強しておりました。
●安倍首相の靖国参拝
(御) なぜアメリカが「失望」という談話を出したのか?
(浜) アメリカとしても「困ったな」という感じだと思います。
(御) 中国ではいつもの、反日感情から起こってくるデモの反応がない。 一方で王毅外相は外交交渉で日本包囲網を、この狙いは?
(浜) それよりも、中国にも韓国にも絶好の口実を与えてしまっていますが、「これはまずいな」と思ったのが、参拝後の安倍首相が記者会見の中、或いはその後の談話の中で、「中国や韓国の国民感情を傷つけるつもりは毛頭はない」という意味のことを話していて、これはまずいと思います。
自分にどういうつもりがあるかないかという話ではなくて、自分に相手を傷つける気持ちが無くとも相手の足を踏みつければ相手は痛い訳です。
つもりがなければ何を言っても良いだろう、どういう行動に出ても良いだろう、そういう感覚が滲み出ている。 そういう感覚だから相手の反発が出ても当然で、相手が「そういう相手だから警戒しなければいけない」と思ってしまうような言い方をしている。 認識次第で言われても仕方ないと思います。 どうにもならない無神経さに、つくづく恐ろしさとおぞましさを感じます。
(御) 参拝後の朝日新聞の世論調査で賛否が半々、参拝前の若者調査では賛成が60%だったというんです。 また参拝後も高い内閣支持率を維持している。 若者の間には「内政干渉なんだ」というアンチの感情もありそうです。
(浜)これは大問題です。 若者たちに、単純な論理で、古色蒼然たる国益を守るのが良いのだという方向に彼らの認識を持って行ってしまう。 煽っている面も多分にありますが、その煽りに乗って自分さえ良ければ主義が若者たちを惹き付けてしまう状況は非常にまずいと思います。
子供たちは分かりやすいものに翻弄されます。
今の世の中、何がどうなるかわからず不安がいっぱいな時に、分かり易くてちょっと強気に出ているものに引き寄せられる心理を突いて、彼らの支持を集める社会現象は危険です。 大人たちの牽制が必要だと思います。
以下、次編
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