シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

愛を読むひと

2009-06-20 | 映画、本、劇など
今日は夕ご飯を食べた後、どうしても映画を見たい!と思い、徒歩圏内にできた映画館のお陰でレイトショーを見てきました。特に何がみたいという訳ではなかったけれど、ターミネーターはNo thank youって感じだったので軽い気持ちで「愛を読むひと」を選びました。

宣伝で見ただけだったので、年上の女性とのロマンスものかなと思っていたのですが、ところがどっこい重い映画でした。でも見てよかったなと思います。

「人間って何なんだろう」って思いながら帰ってきました。

あらすじはこれから見る人もいるだろうからHPをどうぞ。

http://www.aiyomu.com/

イスラエルの旅で最後に行ったホロコースト博物館を思い出しました。その頃のブログを少し読み返したのですが、それまでに力尽きてその博物館のことはほとんど書いていませんでした。

博物館にはユダヤ人を殺した道具や、ユダヤ人をみつけるために使った道具、例えば鉤鼻=ユダヤ人ということで鉤鼻かどうかを測る道具など・・も展示されていて、覚悟して行かないとなかなかきついところでした。覚悟して行ってもきついけれど。

あの博物館で私が思ったことは、今殺戮した人たちを責めることは簡単。でも自分が例えばヒトラーに雇われていて洗脳されている状態で「収容所の人間を殺せ」と言われてNOと言えるだろうか。それがおかしいことをしていると認識できるだろうか。そして、そう思ったならば自分の命にかけて嫌だということができるだろうか・・ということでした。

今日の映画は私が博物館で思った全く同じ問いかけだったように思います。

今の時代、そんな洗脳される時代でなくってよかったって思っている人が多いのではないかと思いますが、果たしてそうかしら?

今日もちょうど英語の会の後、話題になったのは今回のインフルエンザ騒ぎ。数年前に作りすぎた薬をはけたかったから便乗して民衆を恐れで煽ったとか、古い武器をはけるために戦争を起こすとか・・そんな話はほんとよく聞く話です。

噂は本当かどうか分からないけれど、でもこの社会は悲しいかなまだまだ利権、利害で動いている社会なのです。そして、本当に人間によいものを広めようとすると利権にしがみついている人たちからバッシング・嫌がらせを受ける・・これは一般的に常識(おかみから与えられるもの)対して疑問を持つようになり、色々調べていると必ず出てくる話です。

ある意味、国としてコントロールしようとするとどうしても人々を洗脳する必要があるのだと思います。もちろん、地球の人たちの意識がどんどん変化すれば、皆が本当の意味で自由になり、うまく回っていくのだとは思いますが、まだまだ恐れや罪悪感を利用し人をコントロールするしか方法を知らない。

一夫一妻制にし、戸籍をちゃんと作ることによってしっかり税金を取って国を運営することができるわけです。そうしなければ罪悪感を与えるようにしているわけでしょ。宗教を使ったりして。これって洗脳とちがうの?

働かないと罪悪感感じるっておかしくない? そして、皆がニートになっちゃったら誰が困るの? 

どんなことでも「罪悪感感じる」っていうのは、絶対誰かあるいは何かに操られている証拠。

そんなことを言い出すと善悪って何なん?ってなる。

私はおかみから示される善悪はもう要らんわ。二極限の世界はもういいわ。本当は善も悪もないんだろうし、何をやってもいいんだよ。ただ、自分のしたことは必ず返ってくる。それが分かってたらいいんじゃないのかな、これが善だ、これが悪だなんて示してもらわないでも。

なんか最近は今までだまっていたことを言う時期みたいで、こんなことばかり書いているなあ、私。

しかし、この映画のケイト・ウインスレットは素晴らしかった。あのタイタニックと同一人物とは思えないほど、女優として成熟した味をみせていました。ケラケラ笑う映画じゃないけど、たまにはこういう映画もいいのではないかと思います。