シンガー『ナターシャ』のブログ

関西・東京・名古屋・広島、そして台湾もグローバルに歌うシンガーソングライター、jazzシンガーナターシャのブログです

ガッツポーズ

2009-01-30 | おもうこと
昨日、朝青竜が優勝が決まった瞬間にガッツポーズをしていたのを相撲協会が厳重に注意するというニュースがありました。

理由は「前例がないから」

ガッツポーズがいいのか悪いのか知らないけど、この理由が可笑しかった。

相撲協会で「ガッツポーズはいけないことになっています」という理由なら「なるほどな。ふ~ん。」て思うけど、「前例がないから厳重注意」って面白い。勿論ちゃんとした理由はあるんだろうけど、ニュースではそう言ってました。

前例がないことがいけないなら、人類で最初に「火をおこした人」もエジソンの発明もライト兄弟も厳重注意になってしまいませんかねえ。


お弁当

2009-01-30 | 食文化
今日実家行ったらこんなお弁当がでてきた。びっくりして写真撮っちゃいました。

「今日は駅弁風・・」って母は言ってたけど、駅弁にはこんなにたくさんおかずないよね。わが母ながら感心します。だいたい、こんな貝どこで買うの?スーパーでは見ないんですけど・・。

日本のお弁当はすごいです。
アメリカ人の友達が子供を日本の幼稚園なんか入れたら大変。小さい弁当箱にいろんなおかず入れないといけないんだもん・・と言ってたけど、私一応国籍は日本人ですが同感。あんなごちょごちょしたの作れません。

アメリカ人のお弁当、「ピーナツバターを塗っただけの食パンプラス人参スティック」はさすがに寂しいけど、私のお弁当の基本は(あんまり作ることないけど)シンガポール時代の屋台、ホーカーズ。色んな屋台があって、「ワンタン麺」「福建麺」「マレーカレー」など色々あるんだけど、たくさんおかずが食べられるのが所謂「ぶっかけご飯」。

白いご飯プラス10種類くらいあるおかずの中から2~3種類おかずを選ぶもの。麻婆豆腐とか青梗菜炒めとか鶏の甘辛煮とか・・好きなのを選ぶのです。

これが基本なんで私のお弁当もこんな感じ。全然ごちょごちょとしたおかずなし。どばあああ・・と作るのです。

調理師学校の時の和食の実習はやることがいっぱいあって大変だった。品数が多いだけでなく家庭の料理と違って、色をきれいに見せる為、野菜を湯がいたら氷水につけたり・・とか手間ひまかけますからね。そのひと手間が美味しさのランクをアップしていくのだけど。

でも料亭で働いていたときは、当たり前だけどちゃんとオーガナイズされていたから品数多いから大変とかは思わなかったなあ。最近、なぜ得意じゃない日本料理店で働いていたの?って聞かれることがあったのですが、答は簡単。ここは日本だから。フランス行けばフランス料理学べるし、イタリア行けばイタリア料理学べる。そして、外国に行って重宝するのは・・現地の人に喜ばれるのは自分の国の料理だから。

店では私は下っ端だったから皿洗いや片付けなんかの仕事がメインだったけど、この店で一番学んだことは「盛り付け」。

私は西洋料理でいう前菜の「八寸」のパートに居ました。ここは最初の「つきだし(フレンチではアミューズ)」と「八寸(アントレ)」を出していたんだけど、これとプラスしてお昼のお弁当も出していました。このお弁当はそう、今日のお弁当のようにたくさんおかずを盛りつけなければならないのです。

そこで結局大事だったのは「間」

これは日本の伝統文化すべてに通じることだけど、いかに何もないスペースを大事にするかが大事だったのです。この料亭経験のあと、日本の神社やお寺や庭を見るのが大好きになりました。だって日本の建築って何もない空間がいかに素晴らしいか、いかに大事かがわかったから。何もない空間が実はものを言っているのだよね。

今お習字をやっていて、ここでも同じことに出会います。いかに間をあけるか。そのスペースの空け具合がデザイン=お習字を決めるみたいですねえ。

まあ、そんなこと言ったら歌もそうかも。聞こえない、歌っていないところでどれだけ聞かせるか、感じさせるか・・。聞こえてこなくても本当は歌っているってことだもんな。見えるもの、聞こえるものがすべてでないところが、つながっているのかもしれません。う~ん弁当の話からえらい深い話になってしまった。