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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ 

2007年08月17日 | 本のこと
字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ太田 直子 光文社 2007-02-16売り上げランキング : 4159おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools


翻訳者の苦悩をおもしろおかしく綴ったエッセイ。
著者曰く「映画字幕屋の自己弁護」。同時に「いまどきの日本語」についてもチクリ。

たしかに字幕については、世の中、誤解が多いよなあ~。
この間もある知人と海外ドラマについて盛り上がっていたら
その人がひと言。

  「でもさ~、字幕ってよく間違ってるジャン。」

ちっが~う!

わたしも翻訳に携わるまでは知らなかったのだけど
あれは間違っているわけではないんです。

間違っているととられかねなくても、「1秒4文字」みたいな字数制限上
画面で言っている言葉を全部全部、訳し出せないだけなのですよ~。
もちろん、本気で「誤訳」というのも世の中にあることはあるのでしょうが
いつも誤訳とは限らない。

本書では、こんなことここで書いていいのか?と心配になるぐらい赤裸々に
字幕翻訳・吹き替え翻訳の舞台裏について暴露しています。
それもかなりヤケッパチ気味に。

映像翻訳に興味のある人、字幕翻訳に対して「画面でいっているのと違う!」
といつも不満を抱いている人、ぜひ本書を読んでください。

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