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東京目黒から山梨へ育児のためにお引越し。40代高齢出産ママの雑記帳です。

鉄輪むし湯と熱の湯

2014年01月05日 | 散歩・旅のこと


渋の湯の次は、お隣にある鉄輪むし湯に挑戦しました。入浴料は少し高めで500円、他に浴衣210円を借りて準備します。浴室で体をきれいにした後、浴衣に着替え、一度に5人しか入れないという窯の中へ。腰をかがめないとくぐれないほど小さな入口の先には、天井が低く薄暗い空間があり、石菖(せきしょう)と呼ばれる薬草が床に敷き詰められていて、かすかに甘い良い香りがします。枕のような石が5つ並んでおり、一番端の石の上にタオルを置いて、石菖の上にじかに寝転がりました。窯の中は、これでも新しくなって少し広くなったのだそうですが、暗く狭いところが苦手な私には少々怖く感じられるほどの閉塞感で、そこに蒸気が充満しているとなると、さらに息苦しさを感じます。目をつむるともっと怖くなりそうなので、目を凝らして特に何があるわけでもない窯の中を観察しながら過ごしました。窯に入っている時間は8分で時間が来たら係りの人が声をかけてくれるそうですが、8分も持つか不安に思いながら横たわっているとすぐ、これまで経験したことのないほど大量の汗が全身から吹き出し、腕をあげてみてみると自分の汗でてらてら光っていました。熱さというより、息苦しさでもう耐えられないかもと思ったときに、外から「8分経ちました」と声がかかったので、急いで外に出て、足に付着した石菖の葉をとってから温泉の浴室へ移り、汗を流しました。大量に汗をかいたからか、しっかりデトックスできたようで、とてもすっきりしました。水分補給をして、この旅行で最後のお風呂に向かいました。



熱の湯(ねつのゆ)は唯一無料の共同浴場です。熱の湯から出て涼んでいる地元の方が、様子を見ている私たちに向かって「今なら空いているよ、無料だから入っていって。お地蔵さんがあるからお参りしてね」と親切にも声をかけてくださいました。たいちゃんはむし湯で疲れたらしく、少し休むと言うので、わたしだけ挑戦しました。お地蔵さんにお参りし、入り口を入ると浴室に5人、脱衣所に2人おり、みなさん大きな声でおしゃべりしています。脱衣所から浴室までは数段の階段があり、浴室の天井は高く、浴槽も大きく、この辺では一番大きいお風呂なのではないかと思われます。地元の方同士でもお湯を仕切れる人とそうでない人がいるらしく、お湯が仕切れる人は一番右奥のポジションをとることが許されるようです。わたしは脱衣所に一番近い位置でかけ湯をしてお湯に入りました。ここも熱の湯と言われるぐらいですから、熱い湯ですが、浴槽に入れないほどではありません。地元の方曰く、ここのお風呂に入るなら2時前がよいそうです。2時以降はお湯が汚れてしまっているそうです。また、この辺では湯治客用に「貸間」というのがあって、相場は1泊3000円だそうで、次回のためにいくつか旅館をおしえてくださいました。

鉄輪温泉の方たちは、別府温泉と比べると、最初はぶっきらぼうでとっつきにくいのですが、少し話すといろいろ教えてくださって実は大変親切にしていただきました。今回は全部で10のお風呂(ホテルを除く)に入りましたが、まだまだ入りたいお風呂があります。今後も別府に行くことになりそうです。おしまい。

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