音楽中心日記blog

Andy@音楽観察者が綴る音楽日記

Biology

2008年01月07日 | 歌詞・訳詞
やあ今戻ったぜ ずいぶんごぶさたしてたな
それなのに えらく機嫌が悪いじゃねえか
誰かになにかいわれたのかい

そうよ 商売女を何人もひきつれて
ドイツだかへ行っちゃうなんてひどいじゃない

ベイビー 違うんだ
俺とおまえの仲には関係のないことなんだぜ
俺の心とか
俺の理性とか
俺たちの家庭とか
俺たちのベッドとはなんの関係もねえことなんだ

ただの生・物・学なんだよ わかるだろ
ただの生物学的問題
生物学が 俺とおまえの間に割り込んできてんだよ

生物学の講義をはじめるぜ
まず最初にはっきりしておかなきゃならないことがある
男って種族はな
小さな白いしっぽのついた小さな白いものをたくさん持ってるんだ
そいつらはな どんどん増殖して叫びだすんだ
ぎゅう詰めで苦しいから ここから出してくれ って
で やつらを解放してやるとだな また最初から繰り返すんだ
頭でコントロールできるものじゃねえんだよ

心とか
理性とか
家庭とか
ベッドとかとはなんの関係もねえことなんだ

ただの生・物・学なんだよ わかるだろ
ただの生物学的問題
生物学が 俺とおまえの間に割り込んできてんだよ

ありがとう 気が楽になったわ
あんたのいったこと すごく納得いった
だから あたしも恥ずかしく思わなくていいのね
デイヴやトニーやフィルやジェイムズとのこと

ベイビー おいウソだろそんなこと

なにいってんの あんたにとって正しいことは
あたしにとっても正しいはずよ
どんな場合でも あんたはわかってくれるわよね
あたしたちの心とか
あたしたちの理性とか
あたしたちの家庭とか
あたしたちのベッドとかとは なんの関係もないことだって

ただの生・物・学なのよ わかるでしょ
ただの生物学的問題
生物学が あんたとあたしの間に割り込んできたのよね

- Joe Jackson「Biology」(1980)
    (Translated by Andy@音楽観察者)

 またまたジョー・ジャクソンの曲を。実はですね、数日前にA&M時代のアルバムを集めたボックスセットを入手したのです。
 で、彼のアルバムをひさしぶりにまとめて聴き返していたら、訳してみたくなる歌詞をあれこれと発見してしまったと。

 この曲はサードアルバム「BEAT CRAZY」収録曲なんですが、歌詞を読みながら聴いていて、思わず爆笑してしまいました。

 偉そうに「生物学」なんか引き合いに出して、自分の行いを正当化するくせに、相手が同じことをしていると知ると、急にうろたえる男のだらしなさ。はははははは……って笑ってる場合じゃないか。

 歌詞だけ読むと曲の方はさぞかしコミカルなんだろうと思うのですが、さにあらず、けっこう性急でシリアスな感じなんですよ。そこがまたおもしろいところです。

 原詞はここを参照。