蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

疑わしきは…

2010年03月27日 14時43分25秒 | 日記
足利事件の再審判決は“無罪”

裁判官三人が起立して深々と謝罪するという
異例の光景が・・・

これは1990年に起きた足利幼女殺害事件

逮捕されたS氏は、刑事の執拗な取り調べを受け自白をしてしまった・・・

自白の強要・・・

取調べ官(刑事)は、取調べのプロ
彼らは「どんな人間であろうと、自白させる自信がある」と言う
殴る蹴る等の暴力をふるうイメージがあるが
実はそれはあまりなく
人間の心の弱さをうまく突いて自白させる
多様な技術があるとか。。

『冤罪』は、一人の人間の人生を狂わせてしまう。
S氏は、真っ白な無罪判決に喜びを表現していたが
胸中には、色々な思いがあることだろう・・・

  疑わしきは罰せず
  疑わしきは被告人の利益に

これは、裁判の原則だけど
世の中を見ていると、これを受け入れる土壌がないように思える。

実際、状況証拠だけしかないのに
死刑判決が出た事例もある。

疑いを持つと、斜めから見始める人のほうが圧倒的に多い。
日常でも、事実無根のことが真実のように受け取られることも・・・

人間自体にその性質があるのだとしたら
その危険性を各自が自覚して
事件や出来事に対応する必要がある。

斜めからの目線は、判断を狂わせる一番の要因。

何しろは人間は『思いこみ』の激しい生き物ですから。
これに執着が入ると恐ろしいσ(^◇^;)。。。

  疑わしきは被告人の利益に

一歩間違えば、犯人を取り逃がす結果にもなる。
ただ冤罪で一人の人間の人生を狂わすことを考えると
この原則を守るべきなんじゃないかと。

裁判員制度が導入され、自分が裁判員になったときのためにも
些細なことで疑いが生じたときの対応も含め・・・
日常から、事実とまっすぐに向き合う癖付けをしておかねば・・・

S氏の晴れ晴れとして表情を見ながら
そんなことを思ったのでした(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン


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