蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

会場入り2日目

2015年08月21日 05時32分42秒 | 日記
一昨日から牧さんが、ダンサー2人の送迎や
食事面のフォローを一手に引き受けてくれている。

牧さんは昨年まで劇団員の音楽担当だったが
今年度は退団し、法人理事に就任。
外部理事として劇団を支えてくれる立場になった。
牧さんは自由人。
この関係がベストなのでしょう。
夢幻を大切に思ってくれている気持ちが
この上なく有難い(^^)

会場入り2日目の集合時間は13:00。
会場へ向かう途中、ダイソーに寄って
昨夜、考えた血の演出に必要な材料を購入し
現場到着後、ナミホちゃんに
血の演出用の装着具の制作を依頼。
ナミホちゃんが快く引き受けてくれて感謝!
ジュンイチ君やマキさんも協力してくれた様子。
終演後、直虎が装着する晒しの腹巻まで
作っていただいたとケンジ君から聞いた。
自分からは「何をした」と言わないナミホちゃん…
舞台の成功のために自分が出来ることを
積極的にしてくださる姿に頭が下がる…

ナミホちゃんだけではない。
キョウコちゃんやトウコさん始め
黙々と自分の出来ることに
取り組んでくれるメンバーがいる。
こんな素敵なメンバーに支えていただき
私はただただ感謝…

その素敵なメンバーに何としても
素敵な舞台に立ってもらいたい…

そして、出演せず裏方に徹してくれている
劇団員・準劇団員・研修生メンバーが
携わって良かったと思える舞台を提出するために
何としても美しくて意味のある照明をを作らねば…
今夜が勝負だ!

午後から大勢のメンバーが集合してくれたが
階段移動のチェックで相当時間がかかり
みんな待ち状態。

ジュンイチ君が、待ち状態解消のため
ダンスチェックを行ってくれて助かった。

階段移動は想像以上に困難な様子。
水平な舞台なら問題なく動かすことが出来るが
オアシスのステージは、水はけを狙った構造で
舞台奥が高く、前面に向かって低くなっている。
つまり傾斜があるのだ。
ロックをはずした途端、動き出すほどの傾斜。
これは想定を超えるもので、ロックが外れれば
大事故になりかねない。

 無理なら諦めよう

と思っていたが、担当のメンバーから

 もう一度やらせてください!
 練習すれば出来ます!

と言う声が飛んでくる。

 有難い…けど、本当に大丈夫なのか…

何度か練習するうちに、スムーズに動くようになった。
後で聞いた話だが、三光スタッフさんが
手伝ってくださっていたそうで…

みんな何も言わずに、より良い舞台にするために
協力してくれている…

本当に素晴らしいスタッフ&キャストたち…

 

階段移動のチェックが終わり、場当たり開始。
夜は何としても通し稽古を行いたいのだ。

パーカッションの森野さんが午後早めの時間に
楽器を持って到着し、セッティングに入る。



森野さんは、色々なところから楽器を借りてくださり
舞台に最適な効果音を見つけようとしてくださっている。
大きな楽器が多く、運搬が大変そうで
いつも申し訳なく思っていたが
これで本番まで演奏に集中していただける。
森野さんの助手の西方さんは
当初運搬のお手伝いだったはずだが
流れで演奏にも参加してくださることに。

 無理しないでくださいね。
 出来る範囲で構いませんから。

と言っていた私の言い方に問題があったのかも…

明確な指示を出せていたら、こんなにご苦労を
かけないで済んだかもしれない。
本当にご苦労をおかけしてしまい、深く反省m(__)m

明日の午後は、演奏隊&声楽隊も集ってくださる予定。
例年より一日早く、音楽中心の合わせ稽古が出来るのだ。
今年の完成度は、今までの中で一番高いはず…
作品内容さえ良ければ…の話だが。。

創作している私は最善を尽くしているわけで
一番良い状態を提出したいと思っているが
評価は上演後にしかわからない。

自分が信じる最善を尽くすのみ―

布演出の場当たりに時間がとられ
通し稽古の開始時間が過ぎてしまった。

予定より30分ほど遅れて通し稽古開始。

出来るだけ止めずに、不備をチェック。
明日の通し稽古前に修正することにしよう。

21:30を回ってしまったが、通し稽古終了。

上手く繋がっていない箇所が明確になった。
直虎の着替えが、まだ間に合っていない。
あと一日でどこまで短縮できるか…

22:00頃から照明合わせ開始。
今日は午前1時終了予定だが
まだ半分も残っている。
途中で終わらせたくないが…

とにかく集中して、どんどん進めよう。

………

午前1時、ここからが佳境。
Hさんの顔をチラっと見つつ
ここで止めるわけにはいかない…
せめて2時までには…
と思い、必死に脳を働かせるが
集中力が切れつつあるのがわかる。

午前2時を回った頃、Hさんに

 どうしましょうか。
 今日は、ここで終わりにしますか?

と聞くと

 最後までいきましょう。

という返事が。

 ありがとうございます。

と答え、キャスト陣に

 キャストの皆さんは帰ってください。
 照明合わせは続行します。

と伝えたが、誰も帰ろうとしない…

「美」という文字を黒文字にしたのだが
照明にあたると沈んでしまって
全く浮かび上がらない。

 何色がいいんだろう…

シンヤ君に相談して、色を塗り直してもらうことに。

襖の銀地も強い明かりがあたると
白に見えてしまう。
ダイナミックな絵が勿体なさ過ぎる…

 どうすれば銀が銀に見えるのか…

素材の色と照明の関係だね…

実は、ホリゾント幕と同じ布を
イントレの側面に張ってもらったのだが
昨日の照明合わせ中に
やけに白く浮かんでしまい
今日、もっちゃんに頼んで倉庫へ飛んで
黒幕を持って来てもらい、張り直してもらった。

想定が甘く、余計な作業をさせてしまった。
本当に申し訳ない…
もっと照明に関して勉強しなければ…

空が白んで来る頃、ようやくエンディングに入ったが
流石にみんな限界、私も限界。

Hさんが

 作っておくので、明日のゲネで確認してください。

と言ってくれて、照明合わせ終了。

お付き合いいただいたキャスト・スタッフの皆さん
大変お疲れ様でした。
ありがとうございました!

明日の夜、ゲネプロ予定だが
既に欠席連絡が入っているため
ゲネにはなりそうにない…

ゲネプロとは本番通り行うこと。
つまり一人でも欠けていれば
ゲネプロ自体が成立しないのだ。。

全員が揃うのはやはり本番日か…

けど、必ず成功させる!

こんなに頑張ってくれたキャスト&スタッフのためにも…


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