蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

台本第1稿脱稿!

2020年07月27日 10時43分51秒 | 日記

北斎ホールシアター2020の台本第1稿をようやく脱稿!

「福島正則 エピソード1」(仮)

毎年タイトルは実行委員会サイドが決めてくださるので
もうしばらくお待ちを❣

悩んだのはコロナ対応演出(~_~;)

出演者が59人という大所帯💦

三密を避けつつ、感動的な舞台を創出するのが私の役目。

台本を執筆しながら同時に演出プランも考えて・・・

できるだけ大勢のシーンでワイワイ喋ることは避け
ダンスシーンや、数曲ある歌は録音で対応する。

お客様や出演者が不安を感じずに楽しめる舞台を
つくらねばならない。

とはいえ、演劇の醍醐味は人間同士の交流、葛藤

今はソーシャルディスタンスを保たねばならないが
繋がりや触れ合いは人間が生きていく上で大切なこと。

そんな時だからこそバーチャルな芝居の世界では
逆にそれを表現することが重要なのかもしれない・・・

という考えもあり、大いに悩んでいる。

ひとまず第1稿を書き上げたけど
語りが多く、自分としては今一つ💦

そして、いつものことながら長い(~_~;)

実行委員会から「90分以内で」と強く言われているが
現時点では120分かかる分量。

セリフ量が多いのでもっとシンプルにしなければならない。

むぅ・・・

歴史物の難しさ。

現代劇ならセリフがなくても感情や表現でわかることもあるが・・・

予算に映像製作費が入っていないので
映像を使うわけにもいかない・・・

もう一工夫必要ですな(^-^;

 

金曜までに3分の2を書き上げ土曜の夜脱稿。
深夜、劇団員チームに校正を依頼
日曜の午前中、印刷をしてもらった。

いつもながら劇団員たちには苦労をかけてます(^-^;

感謝!

で、午後の稽古で台本の本読みを行った。

  

初見のため、読めない漢字もあるし
つっかえるつっかえる(笑)

読んでみてもらうことで気づくこともあるし
変更点も見えてくる。

今回の作品は、正則公の幼少期~改易前までを中心に描く。

正則公が治水工事を得意とした理由や
治水工事にまつわるエピソードを中心に
書こうと思ったものの、キャスト一人一人に
少しでも光をあてたいという気持ちもあって・・・

私の作品が長くなりがちな理由は、ここにある💦

正則公を本当の子供のように育ててくれた
豊臣秀吉公と正妻・おね(高台院)や
小姓として寝食を共にした加藤清正公
忠義に厚い家臣団とのやり取り
正則公を陥れようとした徳川幕府や忍びたち・・・
水害に悩まされる人々
石工集団・穴太衆(あのうしゅう)
更には、賤ケ岳・関が原・大阪冬&夏の陣など
正則公の転機ともいえる合戦もあり
全てを描こうとすると、まさに大河ドラマ。

壮大な歴史をぎゅっと凝縮した分
「難しい」という感想もありまして💦

恐らく絵本レベルが良いのだろう。

私自身、長編の物語が好きなので
なかなか絵本のようなシンプルなストーリーを
導き出せないでいる。

初参加の中学生がニコニコしながら
「面白かったです」と言ってくれたのは
素直に嬉しかった。

さてさて・・・

自分で書いた台本をカットするのは
身を斬られるような感覚だが
より良い作品に仕上げるには必要なこと。

シンプルにわかりやすく・・・

今週末には第二稿を仕上げたいが
先にダンスや身体表現の稽古をスタートさせ
台本はもう少し時間をかけるというのも
一つの手段かもしれないなー

良き作品に仕上げる!

それが一番💛



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