28日のお昼頃、東京からケンジが帰省。
「世界漂流」の稽古が休みの日に
長野に戻るという生活が始まって早ひと月。
小池さんのブレない思考と演出に感服し
共演者のクオリティの高さに感動しながら
自分の未熟さを痛感している様子。
いいねいいね!
夢幻では、身体が動く役者だと思われていた彼が
小池さんの舞台では通用しないらしい。
この舞台に参加させていただいたおかげで
優れたパフォーマーの方々のパフォーマンスを
直近で拝見することが出来る上に
演者として絡ませていただけることになり
彼にとってこの舞台は大きな転機となるだろう。
「世界漂流」の本番は2/3が初日。
1月は殆ど毎日稽古があり、お休みは週1程度。
なので、この年末年始で本公演の目途を立てなければならない。
本公演は3月上旬に長野公演、中旬が東京公演。
世界漂流が終わって帰ってくるのが2/13
本公演の本番まで僅か半月(^-^;
当然ながら、ケンジの帰りを待つわけにはいかない。
彼の不在中に、他の役者陣のクオリティを上げていくのだ。
ケンジが戻った時、プレッシャーを感じるくらいにね。
そんなわけで、一昨日から始まった集中稽古。
あ、一昨日だけは夜3時間の稽古でした。
私が昼間、総文祭のシナリオ委員会があったので・・・
昨日から午後から4時間がっつり。
稽古場は某お店の倉庫2階。
暖房器具は貸していただいたストーブ一台。
さすがに冷えますねぇ~
けど、稽古場を連日お借りできるのは
本当に有難い。
バミリや道具類を片付けることなく
次の日も、そのまますぐに稽古に入れる。
やっぱり夢幻の稽古場が欲しいな・・・
というのは、おいといて(笑)
今回上演する岸田作品は
サンクスで一度ずつ上演したことがある。
なので、もっとスムーズに稽古が進む予定だった。
しかし・・・
昨日の稽古で相当時間が必要だということが判明。
この企画は3人の役者が3役演じるというのがミソ♪
つまり、劇団員3人は、全く異なる人物を
見事に演じ分けねばならないのだ。
そして、その三つの岸田國士作品を
夢幻流に繋げて一つの舞台に仕上げていく。
歌とパフォーマンスの他
身体表現、ボイス表現などなど・・・
昨日は、年末だけど研修生も参加して
ダンスパフォーマンスの稽古。
昨日の写真を撮りそびれ、今日の稽古時にパチリ。
音楽は今回もメンターさんに依頼しました。
さすがはメンターさん、あっという間に
第1稿を作曲してくださった。
何点か修正をお願いしたが
年明けには完成版が届くでしょう。
メンターさん、いつも本当にありがとうございます!
なかなか面白い音楽になりそうですよ~♪
並行して牧さんのバイオリン演奏の曲をセレクト。
候補曲が十数曲・・・
この曲群から演奏していただくメロディを
抽出していくのだ。
今回の音楽は、フランス在住
あるいはフランスに縁が深い作曲家で
1800年後半から1900年前半に
活躍した人の中から選んだ。
岸田國士氏は、フランスに留学した経験がある。
岸田氏が生きた時代を疑似体験しながら
彼の戯曲を解体して構築していく・・・
そして何が見えてくるか・・・
当時の時代背景、岸田さんが生活した土地
留学した時の出来事などを調べると
徐々に作品の背景や登場人物の価値観が
うっすらと垣間見えてくる。
演劇用語で、これを「行間」と呼ぶ。
役者は、この行間を埋めていく必要がある。
岸田氏の戯曲は、科白(せりふ)を発するだけでも
面白いと感じる作品が多い。
だから、リーディング作品として
取り上げられることもある。
が、今回は私の解釈で演出を施すのだ。
ある意味、恐い挑戦・・・
現代演劇の父と呼ばれる方が執筆した
戯曲に挑むわけだから―
けど、だからこそ遣り甲斐があるとも言える。
まだまだ役者陣の行間の読み取りが甘い。
この集中稽古は、深く役を掘り下げる期間になりそうだ―