蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

『THANKS GIVING DAY from 夢幻』 終了☆

2016年11月28日 12時29分59秒 | 日記
昨日、毎年恒例『THANKS GIVING DAY from 夢幻』が
無事好評のうちに終了しました!



ご来場賜りました皆様、誠にありがとうございましたm(_ _)m

また会場をご提供いただきましたシャマル・キッチン様に
厚く御礼を申し上げます。

そして、受付をお手伝いしてくれたガンちゃん
ありがとうございました!!
大変助かりました(^^)


サンクス前日、昼間は短編劇の稽古。
夜は稽古場でリハーサル!

受付をお願いしたガンちゃんも来てくれました。

外郎売は、かなり良い感じ♫
昨年のリベンジをすべく、団員全員で創作。

ポイントは・・・

 観せる「外郎売」

 役者のスキルが詰まった「外郎売」

そして、目指すは・・・

 魅せる「外郎売」

お客様には存分に楽しんでいただきつつ
様々なスキルを収得できる
夢幻独自の外郎売を作ろうと
一年間、団内でディスカッションしながら
作ってきた作品。

一年といっても、オープンエアの時期は
全く手付かずだったし、ディスカッションが
長時間に及んだため
実際の稽古時間は短かったんだけどね。

みんなの成長を感じる作品に仕上がったのではないかと。

狂言をもとに創作したキッズの短編劇「ぶす」は
タキザワ兄弟の成長が著しく
今年入団した年長さんのマナちゃんと
2年生のイブキちゃんも
大きな声でセリフを言えるようになった。

子どもたちはジッと立っているのが超苦手(^_^;)
けど、以前よりずっと集中できるようになった。

これからが楽しみなキッズたちだ。

劇団員3人が出演する岸田國士第3弾「留守」は
稽古がとても楽しかった。

完成形に至るにはもう少し時間が必要だが

何よりの収穫は・・・
劇団員たちが、台詞の裏側に潜むポドテキストを
読み取る面白さに気づいたこと。

これまでも台詞の行間やポドテキストの必要性を
話して来たつもりだし、本人たちも頭では
必要性をわかっていても、読み取るポイントを
掴みきれていなかったらしい(汗)

腑に落ちるには年数が必要なのか・・・

と。

振り返って見たが、私自身も
本当の意味で理解したのがいつだったのか
よく覚えていないのだが
字面とお腹の理解が合致するようになったのは
役者業をし始めて何年も経過してからだったかも…

台詞の表面的に読み取れる感情を表現するのは
役者業を営んでいる人なら比較的簡単なことだが
その裏側にある感情の出処と目的を探るのは
よくできた戯曲ほど高度で、遊びが狭く
役設定が絞られるように書かれている。

まさに岸田國士の戯曲はソレだった。

・字面で理解する
・お腹で理解する

この2つには相当の開きがある。

これからの劇団員の飛躍が非常に楽しみだ(^^)


リハーサル終了後、劇団員&研修生&ガンちゃんで
シャマルキッチンさんへ仕込みに向かう。

仕込み前にシャマルキッチンさんで腹ごしらえ(^ν^)

それぞれピザやパスタ、ドリアを注文。

とっても美味しかった~~

午前0時の閉店時間を待って、仕込み開始!

当初、テーブルをあまり動かさずに・・・と
考えていたのだが、店内が狭く
後ろのお客様が見えづらくなってしまう。

どうしようか悩んでいたとき、オーナーのHさんが

 テーブル、動かしましょうか。

と仰ってくださった。

今回のサンクスは、お芝居をご覧いただくことがメイン。

と考えれば、やはり観劇環境は重要だ。

Hさんのお言葉に甘えて、観劇後の休憩時間に
テーブルと椅子をセッティングすることにして
観劇中は、大きなテーブル4台を取り払うことに決定。

それもあって、仕込みを終了したのは午前3時過ぎ(汗)

Hさん、団員の皆さん、そしてガンちゃん
大変お疲れ様でした!

前夜に仕込ませていただけて、本当に助かった。

もし朝からの仕込みだとしたら、バタバタだっただろうね(汗)

そうそう!

アンソニーが仕込み中に顔を出してくれました。
アンソニーとHさんはお仲間で
Hさんは、アンソニーに誘われて「奇想 真田十勇士」に
ご来場くださったという経緯もある。

ありがとう! アンソニー(^^)


そして、サンクス当日――

朝9:00に会場集合。

受付担当のガンちゃんと
バイオリン演奏をしてくれる牧さんも到着。

牧さん、毎年ありがとうございます!

まずはマイクチェックを行い、その後
短編劇と外郎売のリハーサル開始。

今回のサンクスはお席数が少ないこともあり
早々とSold Outになってしまった。

お申込みをしそびれた方から
短編劇だけでも見たい…という声が届き
今回は実験的に立ち見席をご用意することに。

この情報公開が前日だったため
立ち見をご希望でご来場頂いた方はお二人だったが
夢幻としては嬉しい出来事でした。


10:45開場予定だったけど、既にその前から
お店の前には人だかりが!

ロビーがなく寒空の中、お待ちいただいているのが心苦しかったが
準備が整わないと開場できず、時間までお待ちいただいた。

10:45、開場。

観劇のお席は自由席。
椅子席からどんどん埋まっていく。

スクリーンには、発売開始となる「奇想 真田十勇士」の
DVD映像を映して、開演までの時間を過ごしていただいた。

サンクスご参加の皆さまに下記の
夢幻オリジナルカレンダーをお配りしましたよ♪



11:15、定刻でイザ開演!

司会はまゆりん。

私から御礼のご挨拶と今年一年の活動をお話して
短編劇の上演が始まった。

上演順は

 1 キッズ狂言「ぶす」
 2 短編劇「留守」
 3 外郎売

昨年までは、外郎売が一番最初だったが
今年の外郎売は中学生以上の団員が全員参加する
とってもパワフルな作品。

「留守」は日常を描いた作品で大きな盛り上がりはないため
最後を締めくくるのは外郎売が良いのではないかと。

キッズの「ぶす」も短編劇の「留守」も
あちこちから笑いが巻き起こり場内は
非常に温かい空気に包まれていた。



最後の外郎売は…予想通り盛り上がりました!
大きな拍手に包まれて終演。

15分の休憩をはさみ、ランチ・パーティ開宴♪

今年、夢幻の理事に就任された田村さんに
ご挨拶&乾杯の音頭をお願いした。

実は、堀直虎没後150年祭実行員会の実行委員長さんに
ご参加頂く予定で、ご挨拶をお願いしていたのだが
急遽お仕事で参加できなくなってしまい・・・

田村さん、ご対応をありがとうございましたm(_ _)m

乾杯後、シャマルキッチンさんの美味しいランチを
お客様に召し上がっていただきながら
青年クラス以上の団員は、テーブルを回って
お客様に観劇のご感想を伺い歓談。
ドリンクやお食事のサポーも。

観劇のご感想を少し掲載♪

1 キッズ「ぶす」
・面白かった
・狂言を知ってもらうには良い企画
・大きい子たちの演技がとても上手だった
・小さい子はとってもかわいかった。

2 短編劇「留守」
・野外劇やホールとは異なる
 小さな空間での芝居の面白さを発見した。
・リアルだった。
・台詞がない無音の時間も役者のリアクションで楽しめた。
・面白かった。
・劇団員の成長が見えた。

3 外郎売
・こんな外郎売、初めて観た!凄い!
・息があっていた。
・パワフルだった。
・団員の仲の良さがわかる演目だった。

などなど、温かいご感想が多く
楽しんでいただけたようで、ホッ!

中には厳しいご意見もありました。

①本来の外郎売は一人で演じるものなのに
 これが本当の外郎売だと思われたら困る

②何のために「留守」を上演するのか
 読み取れなかった

③狂言なのだから、子どもであっても
 もう少し狂言らしく演じて欲しかった


率直に仰っていただけるとことが有り難いですね。
言われるうちが花、という言葉もありますから(^^)

①に関しては、「夢幻流」とうたっています。
夢幻の団員は、全員一人で演じられます。
その上で、創作した作品だということを
ご理解いただけますと幸いです。

②に関して――
現代人は想像力の欠如が著しいと感じています。
私は、お客様に言葉の裏側を想像していただける作品として
岸田戯曲を選びました。
また現代人はいつも時間に追われていて
大らかさを忘れがち。
まだ日本が大らかだった時代に思いを馳せていただき
自分自身を振り返っていただけたら…そんな思いもありました。
この作品は、稽古を重ねた上で再演をする予定なので
その時をお待ちいただけますと幸いです。

③に関しては、キッズたちが自分たちが面白くなって
笑ってしまったことと、立ち姿のご指摘いただきました。
狂言は、演じている側が真剣に演じてこそ面白い…
というのも、きっちり立つというのも、仰る通りです。
奥が深いので、この作品ももっと稽古を積んで
また来年、キッズたちの成長をご覧いただけますと幸いです。

第一部の締めくくりは、牧さんのバイオリン演奏。

登場したのはナント!馬の頭をかぶった牧さん(笑)



曲目は大河ドラマ「真田丸」のオープニングテーマ!



「真田丸」の第一回目の放映を観て
オープニングのバイオリン演奏に感動した私は
牧さんに「いつかこの曲を弾いていただけますか?」と
お願いしていたのでした。

サンクスで弾いていただいたことに感謝!

その後、オープンエアシアター「奇想 真田十勇士」の
劇中音楽のメドレーと続き、最後は
「走れ!十勇士!!」(オープンエア曲)のエンディングver.
この間、スクリーンには、オープンエアのDVD映像が
映し出されていたこともあり、大いに盛り上がりました。



牧さんのお心遣いに心から感謝です!
本当にありがとうございましたm(_ _)m

最後は、塚田理事のご挨拶。
塚田さんは、夢幻を様々な角度から支えてくださっています。
いつもありがとうございます!

こうして第一部は、全体的に和気あいあいと
あったかい雰囲気の中で進行し
お食事もとても美味しかったと言っていただき
皆さまにご満足をいただけたようです。

14:30、無事終了・・・できるはずだったけど
お料理の関係で、終宴時間が20分延びてしまい…

そんなこんなで、第二部Kコース(ケンジの料理)の
開始時間が遅れてしまい、ご来場いただきました方々に
大変ご迷惑をおかけしました。
申し訳ありませんでした。

Kコースは当初デモンストレーションを行う予定だったけど
時間がおしていたこともあり、ご案内もそこそこに
すぐ調理に入ってしまい、デモンストレーションを
ご覧いただくことができませんでした。

団員の得意技コーナーも設置が遅れて
第二部が二次会のような雰囲気になってしまい
準備不足を痛感しております。

今回の第二部は、団員によるおもてなし、ということで
私も団員も、みんな調理をすることに追われ
あまり皆さんとお話が出来ず、それが残念でした。

手作り料理のお手伝いをしてくださった皆さま
誠にありがとうございました。

ひとまず皆さんに「美味しかった」と仰っていただき
エチュードも楽しんでいただけたようで
胸をなでおろしました・・・

ケンジの料理
シンヤの似顔絵コーナー
ユウマのオリジナルコーヒー
アンリの健康チェック
団員のおもてなし料理

どれも、好評だったので
準備不足だけが心残りです。

そうそう!
マッチのお母様が、たくさんの飲料を
差し入れに来てくださいました。

ありがとうございました!!

今年は第一部にご参加いただけなくて残念…と
思っていたけれど、いつも気にかけていただき
心から感謝です!!

今回のサンクスは、佐久市や松本市、新潟市など
遠方からご参加くださった皆さんも複数人いらして
他市への広がりを感じた一日でした。

今回の反省を踏まえ、来年の企画を再考したいと思います。

三次会は、恒例の青木邸。

例のごとく朝まで宴会は続き、色々ありましたが
無事サンクスを終えることができました。

今年一年、夢幻の公演をご観劇いただきました皆さま
夢幻の舞台にご協力をいただきました皆さま
夢幻の活動をご支援くださいました皆さま
誠にありがとうございましたm(_ _)m

劇団員並びに研修生の皆さん
準備から当日運営まで本当にご苦労さまでしたm(_ _)m

キッズの保護者の皆様、ご協力に心から感謝いたします。
ありがとうございましたm(_ _)m