この世界はすべて
主たる神のものとなった
主はとこしえに統治される
主をほめたたえよ
ハレルヤ!
(黙示録11,25)
一日おのれに克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁をなすはおのれに由る。而して人に由らんや。
(論語・顔淵)
わかりましたか、それが本当の幸いです。自分が、自分であること。すべてはみな、最初から持っていたのです。何もかもは、すでに与えられていたのです。少女よ。伝えなさい。苦しみの中にも、人々に伝えなさい。人々は今まで、双子のように自分を裂いて生きてきた。そして、本当の自分ではない自分をずっと生きてきた。それゆえに、あまりにも生きることが苦しかった。あらゆる不幸はここから起こったのです。けれどももう、あなたは、あなたになった。たったひとりの、あなたになった。少女よ、この世界には愛以外のものは存在しない。すべては、素晴らしい愛の存在のみであり、真実の幸福はその中にこそあると、伝えなさい。
(月の世の物語・余編、「私」)
やあ、やっと会えたね。わたしが、ずっとそばにいたことに、気がついていたかい?
(ばらの“み”)
***
ほんとうの福音が
とうとうやってくる
宝石にちりばめられた
法王の服を脱ぎ
一枚の粗末な麻の衣だけをまとって
広場に集まって来い
民衆を支配する
金の玉座を下り
たった一足のサンダルのみを
足の下にして
広場に集まって来い
偽りの富につながれた
牛のくびきから己を解き放ち
真の自由の風の中を泳いで
広場に集まって来い
嘲弄の武器を捨て
命をもてあそぶ前線から撤退し
徒手空拳のみを従えて
広場に集まって来い
歌い 踊り 喜べ
主が永遠に統治する世界とは
己自身が統べる己のことだったのだ
本当の福音がとうとうやってくる
それが解脱だ