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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ムハンマド

2013-12-10 08:44:33 | 詩集・空の切り絵

アッラーは偉大なり
アッラーのほかに神はなし
    (イスラム教礼拝の唱句)

    ***

真実こそ偉大なのだ。真の道以外を決して歩いてはならぬ。

おまえたちは、偉大な神が愛した、偉大な器だ。
偉大なことをなせ。
愚かな軽輩の真似をしてはならぬ。
卑怯極まりない嘘つきのしもべになってはならぬ。

ともにゆこう。正しいことを教えてやる。

すべての行動を、ともにしてやる。

愛している。



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ラファエロ

2013-12-10 04:59:02 | アートの小箱

ラファエロは安い。工房で大量生産された絵葉書美術だ。
きれいに描いてあるが、心に訴えてくるものがない。

ラファエロに学ぶと、人間は芸術を間違う。神のごとき剽窃者という異名があるが、おかしなことだ。神は剽窃などなさらない。まるごとすばらしく、かつてない創造をなさることができるのに、なぜ他者から盗む必要がある。

いろいろと作品を見ていても、ラファエロ本人が主な製作者となってかかわっている作品は、初期のものに限られる。ラファエロの真筆と言える作品は、師ペルジーノの真似を脱していない。それなりの個性は見えるが、どれも、どこかで見た構図ばかりだ。剽窃者と言われるゆえんであろう。

このようなラファエロを人間が必要以上にたたえるのは、やはり、レオナルドという傑出した才能があったからだろう。はっきり言ってしまえば、盛期ルネサンスは、レオナルドの独り勝ちだったのだ。それをみとめたくない人間が、ミケランジェロやラファエロを作り出したのである。

ラファエロの作品として人気のあるこの作品も、大勢の弟子たちが総出で作ったと言う感がある。美しく見えるが、人間の個性を感じない。才能ある画家が描けば、美しさの前に、強い個性を感じるものだ。それが工房の作品であろうとも、師匠の個性が強く出るものだ。
だがラファエロの作品にはそれがない。世間の順当な評価にこびる商売人の姿勢が見える。

つまりはだ。ラファエロの工房は「大勢」の弟子たちで成り立っていたのだ。その裏には、ラファエロをプロデュースしていただれかの存在がある。

まあこういうことは、わたしがあえて言わずとも、わかっているだろうが、そろそろ真実を見つめた方がいいのではないかと思い、言ってみた。

ラファエロはいつか解体する。なぜなら、ほとんどすべてが、彼の作品ではないからだ。



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