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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

オンディーヌ

2013-12-01 08:53:49 | 詩集・空の切り絵

貝の殻を脱いだ
白い鼠が
空に帰ってゆく

あんなものなど
いらないと
人間が言ったので
神さまが鼠を帰したのだ

知らなかった
知らなかった
何にも
知らなかった

あんなものが
いたから
楽しかったなんて
知らなかった

オ ン ディ ー ー ー ヌ … !

かえってこい



コメント (1)
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オフェリア

2013-12-01 05:07:11 | 虹のコレクション・本館
No,21
オディロン・ルドン、「オフェリア」、20世紀フランス、象徴主義。

象徴主義の絵は淋しい。苦しい。人間が、人間の魂の故郷を失い、心の世界をさまよっているという感じがする。

オフェリアは、男世界の現実に殺された女である。花と水で美しく描かれるが、その向こうにあるのは、腐乱水死体だ。もっとも恐ろしい死である。

その恐ろしくも、激しく惨い死に方を、あまりにも美しく描くのは、現実世界から魂が遊離し始めていることを教えている。

現実世界が、魂の世界と決別したのである。その中で、芸術家の魂は、激しく痛みながら、そこに夢幻の劇薬を塗って麻痺させつつ、表現していたのである。

19世紀から、20世紀に向かって、人間は文明を進歩させながら、魂の世界では、奈落に落ち続けていたのである。




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