12干支が5回転で還暦です。
60歳で、もう一度、生まれた時に戻るという
意味で「赤いチャンチャンコ」を着てお祝い
するのです。
赤いチャンチャンコの意味は、諸説があります
が、生命の始まり=赤ちゃんの時を意味する、
とか「赤が魔除け」だからこれからを祝して、
とか言われています。
でも、赤ちゃんの誕生を「赤」でお祝いして、
年をとったらもう一度「赤」お祝いするのは
何も日本だけの事ではない様です。
インドも、韓国も、トルコもそうですが、
面白いのは、ナイジェリア南東部の
カラバリ族では、生の終わりが豊穣の赤…
要するにお葬式が「赤」という部族もあります。
亡くなった方が埋葬を待つ間、出産を終えた
ばかりの女性が身にまとう赤い布が囲まれた部屋
で安置されます。人生の終わりは、生命の始まり
だと考えられているからです。
赤は、「生命力」「元気」の象徴であるのは、
世界共通のようです。
最近は、災害など、つらい事が続いていますので
赤を身にまとって元気を出しましょう。
(参考文献:世界の染料、顔料、画材 マール社)