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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山里山デザイン・プロジェクト2023最後の作業と納会。激旨海鮮鍋、蒸し牡蠣など(妻女山里山通信)

2023-12-11 | 男の料理・グルメ
 最高気温が15度の暖かい冬の日。妻女山SDPの今年最後の作業を行いました。そして納会。寒風もなく穏やかな日でした。

 まず作業をする陣場平へ。彼らが見ているのは二つ前の記事で紹介しましたが、森林組合が赤松を伐採して燻蒸している白いビニール。妻女山山系のあちこちにあります。

 駆除するのはこのチカラシバ(イネ科)。かなり種がこぼれてしまっているのが気がかりです。シャベルで根の周りをザクッと切って根を掘り起こします。大量の土がついてくるのでジャベルに叩きつけて落とします。

 ここは夏に保護活動をしている貝母(編笠百合)の球根を移植したところです。球根を傷つけないように作業しています。ここ何年も周囲に散った球根を掘り起こしては中央部に植え替えてきたので毎年数が増えています。来年の4月の満開時はそれは見事な花園が見られるでしょう。貝母が満開の様子は、左のアーカイブから4月をクリックしてご覧ください。それは見事です。

 積み上げていきます。この3倍ぐらいを掘り起こしました。まさかエノコログサ(猫じゃらし)の除去の後にチカラシバが繁茂するとは思いませんでした。イネ科の植物は有害帰化植物と同様に非常に厄介です。

 ほぼ作業は終了。他に飛び散ったものも掘り起こして作業は終了。1時間はかかりませんでした。納会を行うログハウスへ移動します。この陣場平は、第四次川中島の戦いで上杉謙信が本陣とした場所です。そんなわけで歴史マニアもこのブログを見て訪れます。三つ前の記事で『甲陽軍鑑』の編者・小幡景憲が描いたここに本陣がある絵図を紹介しています。

 まず掃除をしてテーブルや椅子を水拭きして宴の準備です。ノンアルコールビールで乾杯。

 メインの海鮮鍋。赤海老、牡蠣、帆立、鱈の白子、ムキタケ、ハナイグチ、白菜、長葱。出汁は昆布鰹。フランス産の塩で味付け。それぞれの海鮮から出汁が出て、キノコの出汁と相まって激旨でした。海と山のマリアージュ。食べた後はキムチの汁を加えて残りのキノコも足して煮込みうどんでしめにしました。満足です。

 蒸し牡蠣。

 シンプルですが、これが一番美味い。

 赤海老の炭火焼き。殻まで食べられます。まあ人間はキチン質は消化できませんが。旨味はあります。焼いた殻を粉砕して塩を混ぜると海老塩ができます。

各自が作ってきた自家製の副菜。イカとキュウリ、ワカメの酢の物。大根のキムチ、長芋のポン酢醤油漬け。これに手作りの醤油豆もありました。土産は規格外のふじリンゴ。収穫が遅いため実がしまって密がたっぷりで、やはりリンゴの大様だと思いました。以前もらってぼけたリンゴは、赤ワイン、水、蜂蜜、シナモン、レモン汁で煮てコンポートにしました。バニラアイスといただくと馬鹿旨です。

 先月個展をやったメンバーが、新作2点を持ってきました。これは野尻湖。遊覧船が停泊する弁天島。すごく横長の構図がいいですね。

 信濃町から見る戸隠連峰。右奥が高妻山。実はメンバーはほとんどが高校時代に美術班にいました。当時は油絵を描いていました。夏合宿では、戸隠や奥志賀へキャンバスを抱えて描きに行きました。

 皆山仕事の道具や食材を積んで車で登ってきましたが、慣れているからできるのでお勧めしません。林道がかなり荒れているので来年はその整備もしようと決まりました。本来は行政がやるべきなんですが、長野県の林道の多さを考えたら現実的ではありません。そこで我々のボランティア活動が必要になってくるのです。こんな風に里山保全の活動をしている人達は長野県中にいると思います。

 数日前に強風の日があったので、落葉松の葉もずいぶんと散りました。

 下山します。長坂峠から斎場山(旧妻女山)。手前の落葉した黒い木はエノキ(榎)。樹下の落ち葉の下にはオオムラサキの幼虫がいるはずです。

 妻女山松代招魂社。瓦屋根を葺き直す作業が始まっています。周りのソメイヨシノはすべて落葉しました。暖冬なので1月いっぱいぐらいは大雪は無さそうです。逆に2月に入っての上雪(かみゆき)が心配です。2014年の大豪雪の冬がまさにこんなでした。

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本の概要は、こちらの記事を御覧ください

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