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モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

きのこ採ったど~!(妻女山里山通信)

2009-11-18 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 寒風の曇り空のきのこ狩り。北東の寒風が樹間を抜けて吹き付けます。尾根に乗って南面の森に入ると、やっと風は止みましたが、上空ではビョービョーと音を立てて梢を揺らしています。例年ならば、今頃の森はカラカラに乾いてきのこなど見あたらないのですが、今年はエルニーニョのために暖冬傾向で晩秋になっても雨が多い異常気象です。

 今年発見したシロに残してきた紫占地は消えていました。その代わり新しく発生したものを採取。前回見つけた昔の山道を辿ってみることにしました。思ったよりもずっと広い道でした。山桜の倒木に20センチ近くある大きな平茸を発見。秋冬に出る平茸は大きくなるそうですが、こんなに大きなものは初めてでした。

 気をよくして、そういえばもっと藪の奥に折れた大きな山桜があったことを思い出しました。思い出したのはいいのですが、そこまで行くのが大変です。幾重にも重なった倒木や山藤のからみついた掛かり木、灌木の藪を越えないと辿り着きません。地形が茫洋としていて方向も分からなくなるような場所です。地元の人さえ近づかない所です。空はいよいよ暗くなり氷雨も降ってきました。

 やっと辿り着くと、幹に大きなきのこがたくさん付いています。平茸だろうと近づくと、やはりそうでした。しかも幹いっぱいに数え切れないほど付いています。老菌になってしまったものもあれば、出たばかりの幼菌もあります。袋を出して、折り重なった枯れ枝を折ってどかしながら、次々に採っていきます。アッという間に袋がいっぱいになりました。剥茸もありましたが、ほとんどが老菌なので諦めました。熊鈴も笛も持ってこなかったのですが、こんな天気の日には、熊も余程の急用がない限り出歩くことはないはずです。

 さて、帰ろうと獣道を使って脱出を試みます。こっちでいいはずとトラバースしながら森を抜けていくと、全く見覚えのない場所に出てしまいました。そんなはずはないと戻ってみましたが、方向感覚がつかめません。来た方向を頭の中でトレースしてみました。考えていたよりも上の方で曲がったために、方向がそれたようです。戻って尾根をひとつ越えて急斜面を下っていくと眼下に林道が見えて、初めて場所が分かりました。転げ落ちるように林道に出て下りましたが、二つの袋いっぱいになったきのこは、雨を含んで大変重く、度々持ち代えるほどでした。平茸も、天然のものは栽培ものとは味も香りもまったく違います。躰は冷え切ってしまいましたが、大収穫に満足のきのこ狩りでした。

★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。トレッキング・フォトルポにない写真もたくさんアップしました。

★きのこ料理は、MORI MORI RECIPE(モリモリ レシピ)をご覧ください。色々あります。

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