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信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

妻女山の麓にホトケノザが咲きました(妻女山里山通信)

2009-02-13 | アウトドア・ネイチャーフォト
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 第四次川中島合戦では、上杉謙信が本陣としたと里俗伝にある斎場山と、直江山城守が布陣し、後には上杉景勝と直江兼続が北条軍を迎え撃つために陣取りした赤坂山(現在の妻女山)の麓にある畑でホウレン草の収穫をしました。息子達に送る分と家の分だけ採ると耕耘してしまいます。野菜を全て買う都会の人からするとずいぶんともったいないと思われるかもしれませんが、家庭用ですし春用のホウレン草はこれから大きくなるものがあり、また肥料にもなるので決して無駄ではないのです。

 といっても、じつは農家というのは野菜をよく捨てます。ちょうどぴったりに作るということは気候の具合もあって不可能です。ですからどうしても余剰分を想定して作ることになります。すると食べきれない分は捨てることになるわけです。都会の農家のように消費者がすぐ隣にいて無人販売でもできれば別ですが。

 よく農家は、自分で食べる分だけは無農薬で作るといいますが、本当です。消費者がスーパーに圧力をかけて、企画外品でもいい、形が悪くても揃っていなくても安全で味がいい方がいいと言えばそうなるでしょう。アレルギーなどの問題で、そういう人は確実に増えていますが、まだまだなんでしょうね。地産地消は基本ですが、それだけでは農業が産業として成り立たないのも現実です。大量生産大量消費の中で、土壌消毒や連作障害などの問題も抱えています。

 ところで、今日は日本海の爆弾低気圧に向かって南風が吹き込んで、信州の寒中とは思えない温かさとなりました。畑にはオオイヌノフグリやホトケノザが咲いています。異常気象なんでしょうね。温暖化で作れる作物にも変化が起きています。暖地生の作物の北限が徐々に北へ向かっているのです。逆に冬野菜が暖冬で甘さや辛さがのらなくなるという現象も起きています。害虫も増えます。

 ところで、妻女山麓の上杉謙信槍尻之泉については、以前に新事実発見!として記事を載せましたが、そこに江戸時代後期に誰かによって引き起こされた「上杉謙信槍尻之泉の霊水騒動」の顛末が書いてあります。そこに元の泉の写真もあるので興味のある方はご覧になってください。「天地人」の影響か、「風林火山」が終わって静かになった妻女山が、再び賑やかになり始めています。桜の季節は賑わうでしょう。そしてアルプスに沈む夕日の名所としても有名なので、夕方に訪れるのもおすすめです。

 ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、特殊な技法で作るパノラマ写真など。

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