★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】に鏡台山ルポをアップしました。ご覧ください。
真夏日になろうかという土曜日、旧埴科郡の中心に位置する鏡台山へ山菜狩りに行きました。登山がメインではないのでスタートは麓ではなく、林道芝平樽滝線の大峯山裏の倉科コース登山口から。倉科の林道入り口からは約15分。林道は前面舗装されていますが、ほとんどガードレールがなく枯葉が積もって非常に滑り易いので慎重な運転が必要です。カラカラに乾燥した枯葉は雪以上に滑り易く止まりません。真っ逆さまに谷底です。
登山口の駐車スペースに車を置いて登り始めます。登り始めはモミジイチゴの伸びた棘のある枝をよけながら。梅雨時になる実は木イチゴの中では最も美味なのですが、棘は痛い。途中で、登山道を外れて森に入ります。目指すコシアブラは登山道沿いにはないので森へ入らないと採れないのですが、笹薮と折り重なった間伐材で相当難儀しました。ある場所が分かっていないととても入る気にはなりません。
やっとコシアブラの群生する場所へ辿り着いて唖然。芽吹きは去年より遅かったので、二日ぐらい遅くても平気かなと思ったのですが、すっかり葉が開いていました。仕方なく柔らかそうなものを選んで採取しました。これは、日当りのよい場所のものはだめと諦めて、さらに標高の高い針葉樹林を目指しました。そこは、以前熊とニアミスした場所なので、森に入る時は用心して大きな音を出してこれから入るぞと知らせておきます。
やっと、思い通りのものがたくさん採れたので頂上を目指します。その間も気温はどんどん上昇して、おまけに乾燥しているので喉が渇きます。途中縄文の水を補給してきたので助かりました。林道脇ではマキノスミレの群生が満開。頂上ではタチツボスミレとスミレが満開。タンポポも咲いていましたが、全て交雑種・・。ハンゴンソウが大きくなってきました。山の上はわりと乾燥していて爽涼な風が心地よかったのですが、下界を見下ろすと靄っていました。北アルプスも霞んでいました。
そんな景色を眺めながらのんびりと昼食をとっていると、突然後ろの笹薮の中で大きな物音がしました。ガサガサと笹をかき分ける音と、ドタドタという大きな足音。瞬間的に熊だ!と思いました。距離は20mあるかないか。カモシカはそんな足音をたてないし、イノシシが地面を掘る時はブヒブヒと鳴きます。とっさに立ち上がり、棒で座っていた丸太を激しく叩きました。すると熊は横へ走り、北峰への登山道を横切って森側の谷へドタドタバキバキと駆け下りて行きました。そして、再び静かなランチタイムに戻りました。ヤレヤレ。
鏡台山は、千曲市森の沢山の谷が鳥獣保護区なので、熊も安心していられるのでしょうが、餌を求めて真田の傍陽(そえひ)側や松代の西条側にも遠征するのでしょう。尾根には彼らが横断する獣道がいくつも見られます。熊が使う獣道は、ニホンカモシカのそれよりも幅が広いようです。しかし、まさか頂上を越えて行くとは思っていませんでした。熊ですからピークハントが目的ではないでしょうが、地形図を見ると1190のピークから森側へ越えようとすると、必然的に山頂付近を通ることになるようです。しかし、笹薮の中で激しく足踏み(駆け回った?)して、いったい熊はなにをしていたのでしょう。気になります。
すると坂城側から男性がひとり登ってきました。なんでも上田の太郎山から縦走してきたそうです。帰りは笹平から林道を使って坂城に下りるとか。さっきの熊の話をすると驚いていました。彼もちゃんと熊鈴と笛を持っていたので大丈夫でしょう。帰路は同じ道を戻りましたが、林道へ出る手前で三滝上の松茸林に出る古道を思い出し、下ってみる事に。上からの入口が分かりにくいのですが、以前確認してあるので迷わず辿り着きました。途中はまだ始まったばかりの除伐の跡がありました。最後はロープを頼りに6mほどの崖を下りて無事に林道に戻りました。
帰路は、あんずの里森へ。杏は結実してかなり大きくなっていました。収穫はまだ一ヶ月以上先ですが、その頃になると集落中が杏の甘酸っぱい香りに包まれます。
それにしても、この季節にもかかわらず大量の枯葉には驚きと同時に、恐ろしくもなりました。放射性物質の影響でなければいいのですが・・。千葉や東京では、奇形になった植物が次々と見つかっています。低線量被曝は、ただちに健康への影響はないと政府は言っていますが、被曝はしきい値がないので、低線量の被曝でも長期に渡ると直線的にガンになる確率が高まります。また、ガン以外の症状もありますが、因果関係が医科学的に証明されていないのが痛い。政府や東電はそれを盾に逃げ切るつもりでしょうが、それを許すようでは日本は終わりです。
■被曝とはこれ以下なら安全というしきい値がなぜないか。分かり易い説明。細部分裂はDNAをコピーするので、傷つくとガンになる確率が直線的に高まる。細胞分裂が盛んな子供が危ないわけだ。
■【原発事故】10年後の日本 2021年(1)これが10年後の日本の姿だ。東京もこうなるだろう。子供の甲状腺ガンのピークの後に大人の甲状腺ガンが多発する。女性の乳ガンも増加する。戦前まで日本人でガンで亡くなる人は少なかった。広島長崎以降、世界では2000回以上の核実験が行われた。急激にガンが増えたのはそれ以降。
■「僕と核」スターングラス博士インタビュー低線量被曝の恐怖。非常に分かり易いインタビュー記事。大切な人を守る為に必読!
■[SAVE CHILD]放射能汚染から子供を守ろう子供を大事にできない国は滅ぶ。
■1945-1998-by-isao-hashimoto1945年から1998年までに行われた2053回にのぼる核実験の模様をマルチメディアアートにまとめたムービー。地球は核で汚染されきっている。その上の東電原発事故。
Twitterで「どう考えても放射能浴びせられた上に電気代払わされるというのは納得できない。それは集団食中毒になった上に食事代はキッチリ請求されるようなもんでしょう。全部こっちがかぶらねばならない。しかも社長は退職金と年金もらってさっさと辞任する。そんな無茶苦茶なレストランは無い。」と呟いていた人がいるが秀逸な比喩。どう考えても理不尽。なぜ犯罪集団に金を払わなければいけないのか。とうてい承知できるものではないはず。政府も楽観論を振りまいておいて、自分たちは安全圏に逃げる算段。
■参議院テレビ 脱原発への道小出氏、後藤氏、石橋氏、孫氏の参考人質疑。アーカイブで見られます。濃い内容。必見!
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。ニホンカモシカの写真も。
★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。Youtubeのトレッキング&ネイチャーページもご覧ください。
真夏日になろうかという土曜日、旧埴科郡の中心に位置する鏡台山へ山菜狩りに行きました。登山がメインではないのでスタートは麓ではなく、林道芝平樽滝線の大峯山裏の倉科コース登山口から。倉科の林道入り口からは約15分。林道は前面舗装されていますが、ほとんどガードレールがなく枯葉が積もって非常に滑り易いので慎重な運転が必要です。カラカラに乾燥した枯葉は雪以上に滑り易く止まりません。真っ逆さまに谷底です。
登山口の駐車スペースに車を置いて登り始めます。登り始めはモミジイチゴの伸びた棘のある枝をよけながら。梅雨時になる実は木イチゴの中では最も美味なのですが、棘は痛い。途中で、登山道を外れて森に入ります。目指すコシアブラは登山道沿いにはないので森へ入らないと採れないのですが、笹薮と折り重なった間伐材で相当難儀しました。ある場所が分かっていないととても入る気にはなりません。
やっとコシアブラの群生する場所へ辿り着いて唖然。芽吹きは去年より遅かったので、二日ぐらい遅くても平気かなと思ったのですが、すっかり葉が開いていました。仕方なく柔らかそうなものを選んで採取しました。これは、日当りのよい場所のものはだめと諦めて、さらに標高の高い針葉樹林を目指しました。そこは、以前熊とニアミスした場所なので、森に入る時は用心して大きな音を出してこれから入るぞと知らせておきます。
やっと、思い通りのものがたくさん採れたので頂上を目指します。その間も気温はどんどん上昇して、おまけに乾燥しているので喉が渇きます。途中縄文の水を補給してきたので助かりました。林道脇ではマキノスミレの群生が満開。頂上ではタチツボスミレとスミレが満開。タンポポも咲いていましたが、全て交雑種・・。ハンゴンソウが大きくなってきました。山の上はわりと乾燥していて爽涼な風が心地よかったのですが、下界を見下ろすと靄っていました。北アルプスも霞んでいました。
そんな景色を眺めながらのんびりと昼食をとっていると、突然後ろの笹薮の中で大きな物音がしました。ガサガサと笹をかき分ける音と、ドタドタという大きな足音。瞬間的に熊だ!と思いました。距離は20mあるかないか。カモシカはそんな足音をたてないし、イノシシが地面を掘る時はブヒブヒと鳴きます。とっさに立ち上がり、棒で座っていた丸太を激しく叩きました。すると熊は横へ走り、北峰への登山道を横切って森側の谷へドタドタバキバキと駆け下りて行きました。そして、再び静かなランチタイムに戻りました。ヤレヤレ。
鏡台山は、千曲市森の沢山の谷が鳥獣保護区なので、熊も安心していられるのでしょうが、餌を求めて真田の傍陽(そえひ)側や松代の西条側にも遠征するのでしょう。尾根には彼らが横断する獣道がいくつも見られます。熊が使う獣道は、ニホンカモシカのそれよりも幅が広いようです。しかし、まさか頂上を越えて行くとは思っていませんでした。熊ですからピークハントが目的ではないでしょうが、地形図を見ると1190のピークから森側へ越えようとすると、必然的に山頂付近を通ることになるようです。しかし、笹薮の中で激しく足踏み(駆け回った?)して、いったい熊はなにをしていたのでしょう。気になります。
すると坂城側から男性がひとり登ってきました。なんでも上田の太郎山から縦走してきたそうです。帰りは笹平から林道を使って坂城に下りるとか。さっきの熊の話をすると驚いていました。彼もちゃんと熊鈴と笛を持っていたので大丈夫でしょう。帰路は同じ道を戻りましたが、林道へ出る手前で三滝上の松茸林に出る古道を思い出し、下ってみる事に。上からの入口が分かりにくいのですが、以前確認してあるので迷わず辿り着きました。途中はまだ始まったばかりの除伐の跡がありました。最後はロープを頼りに6mほどの崖を下りて無事に林道に戻りました。
帰路は、あんずの里森へ。杏は結実してかなり大きくなっていました。収穫はまだ一ヶ月以上先ですが、その頃になると集落中が杏の甘酸っぱい香りに包まれます。
それにしても、この季節にもかかわらず大量の枯葉には驚きと同時に、恐ろしくもなりました。放射性物質の影響でなければいいのですが・・。千葉や東京では、奇形になった植物が次々と見つかっています。低線量被曝は、ただちに健康への影響はないと政府は言っていますが、被曝はしきい値がないので、低線量の被曝でも長期に渡ると直線的にガンになる確率が高まります。また、ガン以外の症状もありますが、因果関係が医科学的に証明されていないのが痛い。政府や東電はそれを盾に逃げ切るつもりでしょうが、それを許すようでは日本は終わりです。
■被曝とはこれ以下なら安全というしきい値がなぜないか。分かり易い説明。細部分裂はDNAをコピーするので、傷つくとガンになる確率が直線的に高まる。細胞分裂が盛んな子供が危ないわけだ。
■【原発事故】10年後の日本 2021年(1)これが10年後の日本の姿だ。東京もこうなるだろう。子供の甲状腺ガンのピークの後に大人の甲状腺ガンが多発する。女性の乳ガンも増加する。戦前まで日本人でガンで亡くなる人は少なかった。広島長崎以降、世界では2000回以上の核実験が行われた。急激にガンが増えたのはそれ以降。
■「僕と核」スターングラス博士インタビュー低線量被曝の恐怖。非常に分かり易いインタビュー記事。大切な人を守る為に必読!
■[SAVE CHILD]放射能汚染から子供を守ろう子供を大事にできない国は滅ぶ。
■1945-1998-by-isao-hashimoto1945年から1998年までに行われた2053回にのぼる核実験の模様をマルチメディアアートにまとめたムービー。地球は核で汚染されきっている。その上の東電原発事故。
Twitterで「どう考えても放射能浴びせられた上に電気代払わされるというのは納得できない。それは集団食中毒になった上に食事代はキッチリ請求されるようなもんでしょう。全部こっちがかぶらねばならない。しかも社長は退職金と年金もらってさっさと辞任する。そんな無茶苦茶なレストランは無い。」と呟いていた人がいるが秀逸な比喩。どう考えても理不尽。なぜ犯罪集団に金を払わなければいけないのか。とうてい承知できるものではないはず。政府も楽観論を振りまいておいて、自分たちは安全圏に逃げる算段。
■参議院テレビ 脱原発への道小出氏、後藤氏、石橋氏、孫氏の参考人質疑。アーカイブで見られます。濃い内容。必見!
★ネイチャーフォトは、【MORI MORI KIDS Nature Photograph Gallery】をご覧ください。キノコ、変形菌(粘菌)、コケ、花、昆虫などのスーパーマクロ写真。滝、巨樹、森の写真、森の動物、特殊な技法で作るパノラマ写真など。ニホンカモシカの写真も。
★【MORI MORI KIDS(低山トレッキング・フォトレポート)】ニホンカモシカに遭遇したトレッキングも数多くあります。Youtubeのトレッキング&ネイチャーページもご覧ください。