モリモリキッズ

信州里山通信。自然写真家、郷土史研究家、男の料理、著書『信州の里山トレッキング東北信編』、村上春樹さんのブログも

若葉の頃・・(妻女山里山通信)

2011-05-20 | アウトドア・ネイチャーフォト
 久しぶりに妻女山の奥へ山蕗を採りに行きました。日頃お世話になっている方々や息子に送るためです。信州の春は短くて、寒さが和らぎ梅杏桜桃林檎と次々に咲いたと思ったら、あっという間に夏の暑さです。それでも朝晩は冷え込むのですが、日中は東京よりも暑くなります。いわゆる高原気候なんでしょう。ただし暑いといっても東京のように湿気はなく空気も汚れていません。爽快な気候です。この朝晩の気温差が美味しい山菜や野菜を作るのです。

 山蕗の群生している森の空き地、といっても私が2年かけて灌木を伐採した場所なのですが。山蕗がたくさん群生するようになりました。山菜鎌でひたすら山蕗を刈っている頭上ではオオルリやウグイスの鳴き声がします。疲れて目を上げるとウスバアゲハがたくさん舞っていました。ウスバアゲハ・ウスバシロチョウ(薄羽揚羽・薄羽白蝶)は、チョウ目アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科で、通常はウスバシロチョウと紹介されていますが、シロチョウ科ではなくアゲハ科なので、ウスバアゲハの方が誤解がないかもしれません。氷河期の生き残りといわれる蝶。バタバタと羽ばたいて滑空するあまり飛ぶのが得意とはいえない様が、なんとも愛嬌があります。

 山蕗の採取が一段落した頃、里から正午を知らせる長野市の有線から「子鹿のバンビ」のメロディが流れてきたので倒木に腰掛けて昼食です。隣の千曲市はなんだったか忘れましたが別の曲です。そんなことを考えながらタラコのおにぎりを食べていると、目の前を二頭の蝶が・・。見るとキアゲハがウスバアゲハを追いかけています。それもかなりしつこく。う~む、実らぬ恋というやつでしょうか。ウスバアゲハは逃げまくっていましたね。

 それでも、去年はほとんど見られなかったウスバアゲハが、今年は復活したので本当に安心しました。山蕗を採り終わった後は、山椒の若葉の摘み取りです。これは根気が必要です。山椒味噌にします。味噌を少なくすればご飯のおかずに。多くすれば焼きおにぎりに塗るなどの調味料になります。山椒の木に向かうと、去年は本当に見られなかったアブがそこそこ復活していました。それでもクマバチ、ムモンホソアシナガバチ。キアシナガバチ、オオスズメバチなどは少ないように感じます。CCD(蜂群崩壊症候群)は非常に深刻な問題です。それとゼフィルス(シジミチョウ)の出現がやはり少ない。これは気になるところです。

 カントウタンポポを見慣れている人には、初めてシナノタンポポを見るとびっくりするだろうと思います。とにかく大きい。花も大きいしガクも太い。草丈も高くて堂々としています。ところが妻女山でも麓へ行くほどセイヨウタンポポとの交雑種が多くなります。帰化植物の問題は、非常に悩ましいものです。善意で移入されたものが猛威を振るっていることも少なくないからです。

 ここ数日で一気に夏の香りが漂い始めた信州です。伊那の息子もアパートの前の畑に種まきをしたよと言ってきました。畑付きのアパートなんて信州ならではですね。手から口までが他人任せでなく自分で行えるということは大事なことです。人に牛を殺させておいてグルメなどとほざいている人達には、死を頂くという意味は永遠に分からないでしょうね。そのことは、自らの命を軽んずるといことに繋がっているということにも気がつかないのでしょう。政府や東電などの発表以上に関東の放射能汚染は酷いというのに、まるで何事もなかったかのように過ぎている首都圏の日常は、極めて異常に思えてなりません。嫌なことに目をつむるのは簡単ですが、それではあなたの大切な人を守る事はできない。

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セシウムの内部被ばく対策は、顔料のプルシアンブルー(日本名:紺青)。しかし、絵の具を食べてはいけません。海外では医薬品としてありますが、日本ではなっていません。放射線医学総合研究所に備蓄。
ヨウ素対策には味噌がいい。効果も証明されています。
ストロンチウム摂取事故の場合などに最も推奨されている除去剤は、アルギン酸ナトリウムとキトサン。硫酸バリウムも。

米研究グループ「大地震の恐れ」と警告。米カリフォルニア工科大などの研究グループが20日付の米科学誌サイエンス電子版に発表するそうです。茨城沖、ひずみ蓄積か 。 東京・千葉・川崎・横浜・茨城・房総は要注意。

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