どみっさんのごはん。の前に長文。

2006-12-10 23:08:00 | 日記・エッセイ・コラム

やっぱり咳が出続けるので、今週乗馬はお休みしようと思い、土日ともおとなしくしてました。
しかしながら、どみっさんの猫砂とサプリメントを購入しなければならず、日が傾き始めた頃、4号線沿いの某ペット用品量販店へ。

何気なく犬猫の生体コーナーを通りかかってしまったんですが、愛くるしい「わんちゃん猫ちゃん」の前に、案の定、子供連れの家族やカップルがひしめいています。

「きゃーカワイイ!ねぇねぇこっち見てるよ!」
「うちの××の方がかわいいよねぇ」
「おかーさん見えなーい!」

…うん。かわいいよねぇ子犬も子猫も。
ペットショップって、当然既に犬猫を飼ってる人も来るんですが、こういう大型店だと、自分ちの犬猫を連れて一緒に買い物に来てるんですよ。
しかもこのところずーっと小型犬がブームなせいか、チワワとミニチュアダックス、コーギーの多いこと多いこと。
大抵、かわいらしい服を着せられてて、犬が先頭になって長ーいリード(引き綱)をめいっぱい伸ばして歩いてる…んですが。
本日の生体コーナー前は激混み。

牛は声を大にして言いたい。
犬連れて来るのはいい。服着せてかわいいのもわかる。しかし、しかしだ。

リードの長さはその場所によってもっと考えて欲しいのだよ。

その一緒に連れて来てる自分ちの犬、リードを長く伸ばしたままじゃウロウロして、他の夢中になってるお客さんに蹴飛ばされちゃうんですけど。
たとえ飼い主が犬の位置を把握してたとしても、周りの人間はわからんのだよ、小さくて視界に入りづらい上に誰も下見てないから。
シッポなんて本当に危険ですよ。ホラそこのあなた、今、犬のしっぽの毛の部分踏みましたよ。もう少しで実の入ってる所踏みそうで…ああハラハラする;
そして大型店とはいえ、陳列棚の影から急にミニチュアダックスが飛び出してきたら、さくさく歩いて買い物してる側はイヤでも蹴飛ばしそうになってしまう。

牛だって犬2匹育ててきたけどさ、そもそも雑踏の中チワワをリードで引いて歩かせるなんて間違ってもやらんぞ!(ま、ウチの犬の場合抱くことを強要してたが;)
鑑賞用にむりやり小型化された犬の骨格の弱さを判ってない。
以前獣医さんから聞いたけど、リード長くして外を散歩してたら、犬に気づかなかった人が自転車でリードの真ん中に突っ込んで、自転車も転倒したうえに犬も巻き込まれて骨折したとか、車で出かけるご主人を犬と一緒にお見送りしてたら、リード伸びてて車の後ろに回りこんだチワワをご主人気づかず轢いちゃって、チワワ複雑骨折とか、そういう事故ってけっこうあるんだそうです。

だからもうね、牛、いつも店ん中で緊張してんの。
買い物に夢中な飼い主の犬のそば通る時なんて、犬の方から寄ってきて足にじゃれつかれるのね。
おいおい、あぶないよ~と犬に語りかけながら、摺り足でゆっくり通り過ぎるんだけど、リード伸ばしたまんまだから、犬、延々牛についてきちゃうのね。

あのさ、なんだったら牛、買い物の間預かっておくよ。
一緒に遊んでおくからさ。
そのかわいい犬、だれかが足にひっかけちゃったら痛いのは犬のほうなんだぜ?
飼い主のほうが痛いなら牛はぜんぜんかまわんのだが。

さらにお約束。

( ゜Д゜)ゴルァそこのクソガキ!
子犬の気ぃ引こうとしてガラスバンバン叩くなや!

あーもう。
棚の上にある商品を取るための脚立を勝手に持ってきて、柵の中の犬をさんざんいじり倒してる子までいるよ…無法地帯だなここは。
以前、寝てる犬のとこでガラスをあまりにも激しく叩いてる子がいたので、見かねて「そんなに叩いちゃダメだよ~」と声を掛けた事があって、その子は素直に「はーい」って言って止めたんだけど、今日は近くに親もいたしなぁ。ってかやめさせろよ。

そういえば、しばらく前に某ショップのアクアコーナーで。

「らんちゅう」って値段がピンキリで、数千円程度から、品評会で賞を取った系統になると数万~10万円に届くほどの値段が付くんです。
そして背びれが無くて泳ぐのがヘタクソなので、興味無い人からしたら「ヨロヨロした変な形のキンギョが何で5万円?!」って具合なんですわ。
その時ちょうど、上物のらんちゅうが入ってたんですね。
らんちゅうってたいてい、白いホーローの洗面器に水張って、上から色や形を見るので、売り場でも大きなホーローで、低い位置に展示してたんですよ。
別の棚でフィルタか何か探してた牛は、物陰で女の子が何かやってるな~?と思ってふと見たら、その子の手に捕まれて、パクパクと口をあけて必死にもがくらんちゅうが。

はぁァ?!何やっ・・・!

さらに、カードに書かれた価格を見てびっくり。

「49,800円」♪

うおおおおお!
高ぇぇぇぇぇ!
クソ高いらんちゅうがぁぁ!!


…空気中でぱくぱく。
しかもその子、水にじゃぼんと戻したり、また捕まえてみたり。
隣のタライのらんちゅうも、両手に持ってたみたいです…orz
まわりの床も水でびしゃびしゃ。
親どこっ!店員はっ?!…居ない(涙)

「ち、ちょっとおねえちゃん、何してるの?ダメだよ、売り物だよ、そんな事したら金魚死んじゃうよ?!」
さすがに牛、黙ってられなかったんですよぅ。
でもその子はじっと牛を見て、
「ごめんなさい」と一言。
あーよかった、うるせぇクソババァとか言われなかった。
と思って、別の棚を見るために、牛、売り場を一周。
ちょうど元の位置にもどってきたらば、

(; ̄Д ̄) また掴んでるよこの子。

もう店員に言おうと思って店員を探したら、ちょうど歩いてきた店員が…素通りしやがったっ!!

あぁいいよ。
もういいよ。
ここは「お魚ふれあいコーナー」なんだな?
数万円のらんちゅうと素手で触れ合える。
豪勢じゃないか。
しかも、隣の19,800円のらんちゅうと入れ替わってたって、君らわからんだろ?
(ちなみに牛もわからない。)
この店でらんちゅうは絶対買わねぇ!
(ってかそんな高い金魚は元から買わない。)

一番腹立ったのは、その後その子の親らしき人物が、「あらあら袖こんなに濡らしちゃって」みたいな感じで女の子の袖をまくってた事だった。
何してたのかはどうでもいいんだな。
これはむしろ、その子が悪いんじゃなかろう。

…と、そんな不幸の連鎖のペット用品やさんで、人様の犬に気をつかいまくってる牛は何買いに来たんだっけ。

あ。どみっさんのごはんだった。

そうやってやっとどみっさんのフード買う話書くはずだったのに。
次回に続くしかないな。。。


カクテル。(さー長いぞ~!)

2006-12-10 02:11:04 | Shop

もうずいぶん前に止めてしまっていた。

おいしいイタリアンのお店を探したり、リーフの紅茶がポットで(しかもミルクはバカにしたような小さな容器じゃなくて、たっぷりサイズのミルクポットで添えられて)出される紅茶屋を探したり、ちゃんとドライなマティーニとギムレットを作れるバーテンがいるお店をチェックしたり。

その頃の牛ときたら、キレイなだけの甘ったるいカクテルなんていらない、甘いジンジャーエールならメニューに甘いって書いとけよ、という調子だったから(今もだな;)、当時お付き合いしていた男子と仙台中のカクテルを出す店に行っては、さんざん飲み倒して(そいつも酒強かったので)二人で行くわりに雰囲気も何もあったもんじゃない、って具合だった。
ペペロンチーノがさっぱり辛くなくて2度と行かなかったり、雰囲気はいいのに激甘のギムレットを出されて幻滅したり、当然のことながら失敗も成功もハズレも当たりも、さんざん時間とお金を費やしてそれなりに楽しかった。

それでも、大好きだったお店が無くなったり、経営者が変わったりしていくうちに、「牛にとっての本当の」ギムレットはあの時の1杯だけだったのだなと思うようになって、それからは甘いカクテルを甘んじて飲むようになった。
それはそれとしての味、を、味わえるように。

今じゃ月に数回、近所の串焼屋で安心して食べられる料理とお酒をいただいてすっかり満足しちゃってる。
丸くなったとか落ち着いてきたとかもう若くないんだしとか、偶に何かすると、相変わらずとかそろそろ落ち着けよとかいい加減大人になれとか、愛する友人達よ、勝手に言ってくれたまえw 確かに自分でも、隠居風情にびっくりしてみたり、年を経るごとに大人げなくなってくような気がしてるし。

で。
先日金曜日、wolf夫妻、Vieさん、Naoちゃん、kimと共に行った飲みは「プレ忘年会」だったらしいんですがw
咳がとまらず、体調を考えて飲み過ぎない事にしていた牛は、1件目の1杯目に苦し紛れで頼んだ「カルピスハイ」によって、脳内で「何故にコレを頼んでしまったのか!」と自分を相手に怒り狂い始めていたのでした。
「普通に飲め!飲んでしまえ!!」「えー、明日病院行くって言ってたじゃん」…狂牛病の黒牛と神の使いの白牛が、心の中で口論。
結果、牛のホルスタイン柄は、黒い部分がちょっと多いみたいで。

実は1件目を出る時点で、Vieさんの一言「これで解散?」を聞く前から、ここで解散なら1人でもう1件行ってやろうと思っていたのですよ。
しかし牛が「1人で行くもう1件」のお店は、結構な出費を覚悟しなければいけない所。
それでVieさんの言葉をきいた時、ふと思いたったんです。St.Elmo's Barだ、と。
ちょうど良い事に、ちょっと前から一緒に行こうと話していたNaoちゃんもいるし。
あそこならそれほど高くないはず。

牛:「Naoちゃん、Elmo'sBarはいつ行く?」
Nao:「今日でもいいよ!」

まさに予定調和な会話です。
まるでアレですよ。
「♪ばばんばばんばんばん」「歯みがけよ!」とか、
「この印籠が目に入らぬか!」「はは~っ!」とか、
「ファイトぉ~っ!」「いっぱーつ!」とかみたいです。
かくして一同は、仙台は広瀬通沿いにある「St.Elmo's Bar」へ。

St.Elmo's Bar、もう何年前だろうか。10年位前だな、最初に行ったのは。
その頃は、店内はすごく落ち着いた雰囲気で、照明も落としてあって、カクテルの味はそれなりにおいしかった。
何度か通って、その何年か後に行ったときには、店内は少し明るくなっててバドガが居たんだった。その頃、ダーツが置かれてたのを覚えてる。
はてさて、変わってるかな…?
Elmosbar02
…む、むちゃくちゃ変わってる;
店内明るいっ。でかいディスプレイがあってサッカーの試合かなんやってて…やっぱダーツはあるんだな。
いわゆるスポーツバーってヤツになったんだそうで。
そりゃそうだろうなぁ。時代と共に変わっていくのは必然なんだろうか。
あのままで在って欲しかったような、これはこれで良いような。

けど、これで良かったんだな。
このメンツで来たのも正解。
近頃、「以前はこうだった」「昔は違った」とかの、言いたくも無い言葉が口をついて出る事が多くて、いちばん最悪な「あの頃は良かった」を言ってしまったら、牛はきっとぺデストリアンデッキからダイブするか修行の旅に出るかせにゃならんと思ってたんだけど、みんなと一緒にワイワイと話すなら、こういう雰囲気でいい。
Elmosbar03_1カクテルも、牛が本当に飲みたいものは無かったし、決して最高においしくはなかったけど、マティーニにはちゃんと宝物のオリーヴが入ってて、Vieさんがお約束的に絡んでくれたり(笑)、甘くてキレイなフローズンチャイナブルーだって楽しめた。
無作為に交差する会話が心地よくて、調子にのって勝手な事しゃべりまくって、みんなでキャメルのキャンペーンガールと一緒にダーツやったり、食べ放題のポップコーンなんていくつお代わりしたことか。
Elmosbar01
楽しかったぁ。楽しかったよホント、ひさしぶりに。

レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説によれば、「本当のギムレット」は甘いんだそうです。
それでもやっぱり甘くないギムレットが飲みたいので、よかったらまた牛と一緒に飲みに行ってください。

そしてやっぱり無かったら、しょうがないので次も連れて行ってくださいよ。