「別れを告げる」という用語は、日本国語大辞典・第二版では1671年用例が早い例として載っていますが、もっとさかのぼる用例があります。
故郷のわかれをつぐる鳥のねを聞きすててたつ旅衣かな
(38・文保百首、藤原実任、雑十首、18191)
『新編国歌大観 4私家集編2、定数歌編 歌集』1986年、角川書店、524ページ
恋衣かさぬるつまもなき物をわかれをつくる鳥の声かな
(巻第三百八十二・正治二年院御百首、藤原季経、恋)594ページ
あかぬよの別れをつけし鳥よりも独かなしき鐘の暮かな
(巻第三百八十二・正治二年院御百首、藤原隆信、恋)602ページ
『続群書類従・第十四輯下(訂正三版)』続群書類従完成会、1983年