日頃、我が夫は「ティンリー(ヒヤリング)の勉強だ!」と称して、暇さえあればDVDを観ています。
「勉強になるから貴女も観たら良いよ。」と勧められますが、「DVDで勉強するより他にやることが沢山あるの!」と、この1年8ヶ月の間に観たのは日本のものばかり、「おくりびと」、「幻の邪馬台国」、「風のガーデン」、「犬と私の10の約束」(是は中国語の字幕付でしたので勉強になりました)、「天地人」の5作だけです。
この休暇に入って、「是は本当に面白いよ! 中国でも有名な作品だから観るといい。字幕も簡単だから。」と、『梁山泊と祝英台』というDVDを持って来ました。
休暇は9日もあるし、旅行にも出かけないから観てみようかと心が動きました。
この物語は、祝英台という上流の向学心に富んだ女性と、ともに学ぶ平民の梁山泊と言う男性の恋物語です。
ストーリーは取り立てて言う事もありませんが、昔の中国の社会状況がよく分かりました。
それに、今ではあまり見られなくなった、二人のとても純粋で誠実な強い愛情に心打たれました。
結局、訳あって二人は生きて結ばれる事はありませんでしたが、失意の中で彼が若くして亡くなった後、女性の強い思いが天に通じ、二人は二羽の蝶となって天空を舞っていくのです。
奇跡的に彼の墓に辿り着いた英台は、墓石に縋って言います。
「貴方はどうしてこんなに冷たいの? どうして何も言ってくれないの?」
しかし、英台は彼と過ごした日々を思い出し、彼の言葉も蘇ってきます。
山伯の心が理解できた英台は、自分の指を噛んで血を出し、墓石に自分の名前を刻みます。
そして、天に向かって祈るのです。
すると、墓穴(上の写真の墓石の後ろにある球形のもの)の蓋が開き、山伯が舞い出て英台に手を差し伸べます。
彼女はその手を握り二人で墓穴に入っていくのです。
その後、二人は二羽の蝶に姿を変え天空に舞い上がっていきます。
二人で交わしていた 『 生不同禽 死当同穴 』 が実現したのです。
「生きて結ばれなくとも、死んだら同じ墓に」という意味だと思うのですが。
素晴らしい作品だと思うので、日本の皆さんにも是非観て貰いたいのです。
そこで、暇を見つけて翻訳をすることにしました。
何時になるか分かりませんが、楽しみにしていて下さいね。
【反省】
41話もの長い作品でした。 途中で止められない私は夜遅くまで、時には明け方近くまで観てしまうことがありました。
一度くるった体内時計はなかなか元へは戻らず、当初の計画は中途半端で終わりそうです。
もうDVDは観ることはありません。 学習の目的が達成されるまでは・・・。