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デンマーク放送交響楽団 アンドラーシュ・シフ(指揮・p)

2019-10-11 07:24:34 | 音楽夜話(クラシック)
デンマーク放送交響楽団
ピアノと指揮: Andras Schiff

Johannes Brahms: Symphonie Nr. 3 F-Dur;
Bela Bartok: "Tanz-Suite";
Ludwig van Beethoven: Klavierkonzert Nr. 5 Es-Dur

Aufnahme vom 17. Januar 2019 im Konzerthaus, Kopenhagen

バイエルン放送協会のネットラジオで聴取。
アンドラ―シュ・シフはピアニストの活動が主なのだろうが、
最近は指揮活動も行っているようで、今回のブラームスや、
シューマンなどのシンフォニーも振っているという。

プログラムもなかなか凝っているというか、普段、組み合わせ的には
珍しい順番な気がした。これは、シフ氏がピアニストであり、
ブラームスの3番は盛り上がって終わる曲ではないし、バルトークも
終曲に持っていけるものでなく、ピアノ協奏曲は、ご本人指揮振りなのと、
最後、盛り上がれる曲でしめられるということもある。
そんな選曲構成でなっている。

ブラームスの3番はどちらかと言うと渋い曲で、人生の秋から冬という感じが
する。その風情が良く出ていたような感じのする演奏だった。
なにか温かみが伝わるものだった。強く演奏してもうるさくならない。
ピアニストの彼がオーケストラをピアノに見立てて演奏しているような
イメージがある。それはそれで意味のある事なのかもしれないし、
聴いていて違和感がない。

続いてのバルトークは20世紀の作品で、なかなか骨のある曲だった。
聴いたことないものだったが、故キース・エマーソンが聴いたら
アレンジしそうな旋律が出てきた。ブラームスとは違った意味で、
シフ氏は色々勉強しているのではないかと思った。

ベートーヴェンの5番の協奏曲は、良く指揮振りしているという。
かっちりと弾いているが、堅苦しさはなく、さらさらと流れているものの
音楽の持つ力が伝わってくる。彼のピアノ演奏と同じように伝わってくる。
面白い演奏だった。


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