MOBU'S MUSIC MAZE

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チョン・ミュンフン指揮 東京フィルハーモニー交響楽団演奏会(NHKFMベストオブクラシック)

2021-09-22 21:26:30 | 音楽夜話(クラシック)
▽東京フィル 第956回 サントリー定期(NHKFMベストオブクラシック)


「交響曲第1番ハ短調作品68」
ブラームス:作曲
(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)チョン・ミョンフン
(46分12秒)
~2021年7月2日サントリーホール大ホール~




「交響曲第2番ニ長調作品73」
ブラームス:作曲
(管弦楽)東京フィルハーモニー交響楽団、(指揮)チョン・ミョンフン
(40分34秒)
~2021年7月2日サントリーホール大ホール~




「交響曲第1番ハ短調作品68」


熱のある始まり。指揮者の指示が楽団に伝わり相互交流が取れている
感じ。音楽に凄みが加わる。演奏がまとまって大団円。東フィルとは
20年からのお付き合いとか。年月が作り出した、共生感のある響き、
コクがあり旨味がある。無理のない音楽作りが実現しているのでは
ないかと感じる。音の出方が綺麗。突出しない演奏。
指揮者のコントロール下でブラームスが作られていく。
サントリーホールの放送録音だけれど、ホールトーンもうまく入っており
雰囲気よく出来上がっているのもうれしい。


「交響曲第2番ニ長調作品73」


ブラームスの「田園」。1番と違い、ある意味のどかに聴けたりする。
二長調という調性もあるのかもしれないけど、おおらかな感じもする。
音楽が進んでいくと、堀の深い演奏になっていく。楔を打つような潔い
1音とか、多分、彼にしかできないであろう深め方なのかもしれない。
コクがある。弦も木管も突出せず美しい。残響をうまく味方につけている。
カラヤンの様なレガートでもないけれど、丁度よいバランスが作品の上質さに
つながっているようで好感が持てた。


3番4番も放送されるだろうか。今年の後半はこれを楽しみの1つとしようか。


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