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年初から運命はかく扉を叩く。いろんな叩き方がありますね。

2019-01-03 11:34:33 | 音楽夜話(クラシック)
年初から運命はかく扉を叩く。いろんな叩き方がありますね。

ベートーヴェン/交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, ゲオルク・ショルティ (指揮)

(Decca)1958年9月
ウィーンフィル ソフィエンザール ウイーン(セッション)

 ショルティーはどちらかというと、機械的というか、きっちり
音楽を組み立てて聴かせるタイプかなとおもっていたのですが、
この演奏は50年代のウィーンフィルを使って、べートーヴェンを
表現した1枚です。
当時のウィーンフィルが、よくこの演奏をOKしたものだという感じが
します。老舗の歴史のある楽団ですから、「我々はこのように演奏して
きた歴史があるので、あなたの意見には同意しかねる」と言いだしそうな
指揮者対楽団の図式が浮かびあがりますが、それを、演奏させた
ショルティーは当時40代。まだまだ、野心や意欲満点の時代だったのかも
しれません。
個人的にウィーンフィルというと優雅とか伝統美とかそんなイメージしか
なかったものだから、この1枚は、びっくりしました。

緊張感のある締まった演奏で、ちょっとワクワクドキドキ。
各パートの音色もよく表されているのではないかと思います。

年初から運命はかく扉を叩く。いろんな叩き方がありますね。


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