MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

チョン・ミュンフン(ピアノ)指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団演奏会

2020-10-13 10:05:05 | 音楽夜話(クラシック)
チョン・ミュンフン(ピアノ)指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団演奏会


03:00-04:30 20.00-21.30 RadioTre


ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 op.56
同:交響曲第7番 イ長調 op.92


セルゲイ・ハチャトゥリアン(ヴァイオリン)
エンリコ・ディンド(チェロ)
鄭明勲(ピアノ)指揮ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
2020年10月11日 ミラノ、スカラ座から生中継


オペラがオフ・シーズンの時の、オーケストラ公演。
今回はべートーヴェンの2本立て。
このところ三重協奏曲、割とプログラムに上がっていることを見かける。
ソリスト調達するのも練習したりリハしたりも大変だろうけれど、
ブロはそれをこなさないとプロでなかったりする、ある意味大変な仕事
なのかもしれない。
チョン・ミュンフンはピアニストでもあり、今回は弾き振りだ。
ベートーヴェンは音数も多いから、大変かもしれない。
それに後二人のソリストの面倒見なければならない。
ヴァイオリンとチェロだ。ピアノを弾きながら、ソリストとオケの
振り分けをしなければならない。どのようなステージ配置なのだろう・・・。
聴衆に背を向けるような形で、ピアノが中心にいて、
向かって左にVn右にチェロだろうか・・・。


演奏巧者、曲のエネルギーを素直に伝えている。引き込まれる。
VnもVcもそして弾きぶりのミュンフンのピアノも達者に音が鳴っている。
オーケストラもよくサポートに回っている。
指揮だけでも大変なのに、才人なのだな。


この指揮者の演奏は、ある意味日本のオケを振っても引き込まれるので、
きっと同じようなオーラを放ち、オケを巻き込んで演奏しているのかも 
しれない。誰でもできることではないので、やはり才能があるのだろう。


後半、ベートーヴェンの7番。右肩上がりに盛り上がっていく曲。
選曲はありだろうな。聴衆も呼べるし。
落ち着いて始まる1楽章、だんだん熱を帯びてくる。この指揮者の感じるところは
いい意味で熱量があるけれど、それが押し付けでないところが好感が持てる。
一定のテンポは上がらない。それでも説得力があり、引き込まれる。
終楽章は若干早めだけど、説得力は失わない。終演。満足。


コメントを投稿