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エサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団演奏会

2020-10-01 12:16:35 | 音楽夜話(クラシック)


エサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団演奏会




19:30-21:10 NHK-FM


ラヴェル:組曲「クープランの墓」


テンポは少し早めか。はっきりすっきりした演奏。
個人的にはもう少し落ち着いてもいいかとも思うけれど、
このような演奏もありなのだ。見通し良く透けて見える管弦楽。


シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
(アンコール)パガニーニ:パイジェッロの歌劇「水車小屋の娘」からアリア
「我が心はもはや虚ろになりて」の主題による序奏と変奏曲 op.38~序奏
庄司紗矢香(ヴァイオリン)


庄司さんのヴァイオリンは主張がある。音の主張。演奏者の気が楽器に乗る。
その伝わり方に無理がない。説得力がある。人気があるのもわかる。
すばらしい。




後半


「ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
終演後、ものすごい歓声が上がる。
熱狂的なファンがいるのだな。
管弦楽+打楽器の祭典。
硬派で原始的なイメージさえも打ち出してくる。
ある意味指揮者の意図、作曲家の意図を
あぶりだしてくるような容赦ない演奏なのかもしれない。


こういう演奏に釘付けになるファンの気持ちは
わからなくはない。集中して聴いたらカタルシスよりも
疲れてしまうかもしれないけれど、向き合うとは
そういうことと教えてくれる演奏だと思う。


サロネンは作曲もしているから、きっとストラヴィンスキーの
意図を汲めるだけ汲んでいるのかもしれない。


打楽器のヒットや管楽器の咆哮も意図してある。
音楽の怖さが伝わるというような、何かブーレースの
レコードを初めて聴いたときの様な感じがよみがえった。
改めて、後で気づく引き込まれていく演奏だった。


エサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団
2020年1月23日 池袋、東京芸術劇場コンサートホール



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