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STUDY IN BROWN(ブラウンの研究)

2020-02-21 01:03:41 | 音楽夜話(ジャズ)
STUDY IN BROWN(ブラウンの研究)

ブラウン(tp) & ローチ(ds)カルテット。
2年程度の活動だったけれど名盤を残した。
これもその1枚。

マイルスかチェットかクリフォードか・・・。
それぞれのファンには言い分がある。

以前、ジャズ・ファンと文通していたことがあった。
彼はクリフォードが大好きだった。手紙と一緒にカセットが
送られてきて、色々なジャズ・メンの演奏が入っていて、
今月はどんなだろうと、楽しみにしていたものだった。
ネットが当たり前になるずっと前の話。

そこで、クリフォードを紹介してくれた。このアルバムの
「チェロキー」が入っていた。ローチのドラムスは、ブレイキーとは
違うものの、ジャズ・メッセンジャーズを想起させるようなところがあった。

クリフォードのソロはどこまでも聡明ですごいと思ったし、クリフォード後の
ハロルド・ランド(ts)のソロもしっかり組んでいて互角と思えたし、
ローチのドラム・ソロもなおさら素敵に聞こえた。リッチー・パウエルの
ピアノもバド・パウエル風で、指もよく回り、瞬発力がありうなってしまった。

このアルバム自体も通して聴いたら、オリジナルもあるし、ブルーノートを
彷彿させる何かがあった。この曲を通じて、彼を知った。そのころ文通相手は、
エマーシー・レーベルの全集が出ることになり、出たら欲しいと希望を手紙に
書いてきた。きっと、ブラウンが好きで、研究してたのかもしれない。

その後、その文通相手とは、疎遠になってしまったけれど、カセットテープに
自分の好きな曲を入れて相手に送り感想を言い合うという、今考えたら、
なんと手間暇かけてると思われがちだけれど、当時はこれでよかった。
そんな趣味の付き合いだった。

月に1度の手紙というのも、なかなか待ちどおしい時間だったということを思い出した。




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