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キッシンジャー 夏の音楽祭 ロマン・ボリゾフ(ピアノ)ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団バッハ・シューマン・チャイコフスキー

2023-08-17 19:32:03 | 音楽夜話(クラシック)
キッシンジャー 夏の音楽祭 ロマン・ボリゾフ(ピアノ)ケント・ナガノ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団


指揮:ケント・ナガノ ソリスト:ロマン・ボリソフ、ピアノ


ヨハン・セバスティアン・バッハ/ルチアーノ・ベリオ:「コントラプンクトゥスXIX」
シューマン:交響曲第4番ニ短調(改訂稿)


ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー: ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調
ソリスト・アンコール:メトネル:忘れられた調べOp38-6 Canzona serenata


2023年8月2日 キッシンジャー音楽祭にて


時々、長野氏はコントラプンクト(対位法)の曲をコンサートの頭に持ってくる。
この静謐な曲から始めるのには何かわけがあるのだろうと思うが、
こういう始め方もありなのだ。
久々聴くシューマンの4番。一番演奏会で取り上げられる機会の多い曲と
あったけれど、「春」とか、「ライン」なのではないかな。海外のネットでの
クラシックコンサートを聴いていると、すべてのプログラムが載っている
訳ではないけれど、「2番」が割合多く、タイトル付きのものはそれなりの
回数のように思う。4番もそれ程多く目にすることはない気もする。
しかしながら、長野氏は堅実に音楽を構築しているようで、きちんと
オケが鳴っているように聞こえる。楽章間も連続している様子。一般的に
演奏される改訂稿のようだ。切れ目なくニ短調から二長調に移っていき大団円。
ブラヴォーがでた。




割とゆったりしたテンポの冒頭。巨匠の雰囲気で、歌っていくところが
今どきではないけれど、これもまたよし。
ロマン・ボリソフはルール・ピアノ・フェスティヴァル等に参加し
評価を受けている。若手のピア二スト。演奏は手堅くある意味正攻法で
来ていたと思う。長野氏も優しく旋律を語り流していくところは作風も
変わったのか、若いころとは角が取れてきた感じもした。
こういう流れの1番もなかなかよかった。


普通なら 序曲 協奏曲 交響曲がパターンだけれど、今回は
管弦楽曲 交響曲 協奏曲(終盤盛り上がるからか)と来て
アンコールで〆るという変則的な展開だけれど、音楽祭だから
いいのかもしれない。






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