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ブルックナー 交響曲第8番 ヴァント&NHK交響楽団(1983)

2019-04-21 00:58:51 | 音楽夜話(クラシック)
ブルックナー 交響曲第8番 ヴァント&NHK交響楽団(1983)

「N響 ザ・レジェンド」
NHK-FMで共演者の中から、PICKUP して放送される。
収録し始めて、60年からの音源があるという。
79年と80年代にN響と共演している。
その最終共演がこのブルックナーの8番だった。
ヴァント自体、このころはまだあまり人気があった方ではない。
ブルックナー指揮者として人気が出始めたのはこの後らしい。
しかしながら、このN響との共演は、なかなかの剛演で、
気難しいマエストロに、ついていこうとするN響の姿勢が
聞き取れる。リハーサルだってそれほどの時間は取れなかった
はずだし、3日間位のリハーサルで、これだけの演奏をして
しまうN響の実力というのも大したものだと思う。

気難しいマエストロの注文も日本人的受け答えで対応したのだろう。
この演奏は、ALTUSというレーベルからCDになっている。
しかしながら、パッケージされたCDとは違い、音や空間の
収録の仕方は放送局のそれなので、FM放送は、また、CDとは
違う雰囲気が味わえる時がある。

N響の音が太く感じられる。弦にしても管にしても、迫力あるし
何らかの説得力というか、聴き手が入り込んでいける世界が
展開される。

決して独りよがりの演奏でなく、聴き手に迫るものがあり、
どんどん引き込まれていった。
ヴァントの演奏ってこういうものだったんだ。と感じ入ってしまった。
1時間20分オーバーの演奏も決して長くない。
ブルックナーの8番長らく聴いてなかったな。







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