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バッハ / ミサ曲 ロ短調 BWV 232

2018-12-18 21:07:33 | 音楽夜話(クラシック)
バッハ / ミサ曲 ロ短調 BWV 232

(ドレスデン室内合唱団/ケルン室内管/ミュラー=ブリュール指揮)
ナクソスレーベルからアルバムが出ている。

このナクソスというレーベル。始まったころは
廉価版のレーベルとか言われていて、地方オケとか
安価で録音できる状況でアルバム数を増やしていき、
アルバムの内容も結構多岐にわたりファンをつかんだ。
レーベルは拡大していき、今では大手のレーベルや、
個人のレーベルまで取り込んで、とてつもない大きさの
レーベルになっている。

彼はこのレーベルから、バロックから古典派を中心に
録音していた。

クリスマスから年末の時期、第9のブームを超え、一時期バッハのミサ曲に
シフトした時期があった。その時は知らなかったのだけれど、最近、ふとした事で
聴いた指揮者だった。

作り込んでいながらも、作為的なところがない。自然に音楽が流れていく。
合唱の柔らかく立ち上るような演奏に、普段と違う何かを感じる。

ピリオド奏法なども取り入れている様だけれど、それが静謐な印象を作るのか、
また、さわやかな流れをイメージさせるのか、聴いていて引きこまれた。

音楽は個人的体験。ツボにはまったとはいえ、みんながみんなそういうわけでは
ないから、そこが、面白いところ。
2時間近い作品なので、分けて聴いているが心洗われる。

バッハ/ミサ曲ロ短調BWV232
オイゲン・ヨッフム指揮 バイエルン放送交響楽団/合唱団
EMI/1982年

一時期聴いていて好きな演奏だった。モダン楽器によるものだが、
この演奏も琴線を揺らすもの。
バッハをロマン派の様に演奏してはいけないという意見もあるが、
バッハの宇宙は深淵にありと思う。

そんなことをミュラー=ブリュールの演奏を聴いていて思った。


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