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前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

新婦人が福井県教育長に要望交渉。取調べ可視化シンポと映画「ショージとタカオ」に感動。

2011年10月20日 | Weblog
          昨日は、午前中は、各方面からの要望について県庁などで対応、午後は、新日本婦人の会の県への要望交渉でした。その後、福井弁護士会主催の「取調べの可視化シンポジュウム」、布川事件を描いた映画「ショージとタカオ」を観ました。冤罪と長いたたかいをつづけてこられた桜井昌司さん本人もみえられて、シンポでは講演、映画の前にはご挨拶をされました。


          新婦人の県交渉は、教育庁、危機対策・防災課、農林水産部、建築住宅課とおこないました。会からは辻会長、多田事務局長ら10名が参加しました。
広部教育長にたいしては学校の耐震化や放射線測定器の配備、ヨウ素剤の配置などを要請しました。
教育長は「放射線教育については福島原発事故についても教えていく」「災害時のことを考えても、給食は自校方式がのぞましく、市町に切り替えて欲しいと要望している」「自衛隊での研修見直しについては、今日の教育長会議でも要望があったことは伝えたい」「これまでおこなってきた学校の原発見学はやめることになるだろう」などと答えました。

          会側は「利用されている少年運動公園の備品の改善などは、国体の施設検討とは別にきちんとやってほしい」「学校へのヨウ素剤の配備は福島原発事故を教訓にきちんとおこなってほしい。アレルギーの問題は、学校では子どもたちの状況をつかんでいるので、配備しない理由にはならない」などと強く要望しました。

                ★

          可視化シンポと映画「ショージとタカオ」は、桜井さんご本人の生々しい講演もあり、「どうやって冤罪がつくられるか」ということに衝撃をうけ、映画では、再審めざすたたかいが長期間にわたる撮影・取材でリアルに本人の葛藤、新しい家族の誕生、国民救援会など支援のとりくみ、弁護士の生き様など素晴らしいドキュメンタリーでした。150分を超える映画ですが、長さを感じさせませんでした。

         密室の取調べで「強盗殺人を自白しなければ死刑になる。自白すれば家に帰ることができる」など荒唐無稽な刑事の誘導に、若者がやってもいない犯罪を認めてしまった事実に、「冤罪は密室でつくられる」と痛感しました。可視化は急務です。

         また、福井女子中学生殺人事件の前川君のお父さんもごあいさつされました。「あの日は、家で姉夫婦といっしょに食事していた」という母親の証言があるにもかかわらず、暴力団員などの虚偽の証言により密室で殺人犯にされた前川君。前川君とご家族の心中を思うといたたまれません。「ショージとタカオ」のように、再審無罪となる日が一日もはやく訪れることを祈ります。

企画された弁護士会や、ミニキネマのみなさん、お疲れ様でした。