湘南鉄道研究会

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四日市あすなろう鉄道開業記念(9) 内部・八王子線過去の車両図鑑(7/8) サ130

2015-04-22 08:20:00 | 近鉄、三岐鉄道
付随客車の部

サ130形

サ130形は、製造時はサ360形と呼ばれ、1954年にナニワ工機(現在のアルナ車両)と帝国車輛(東急車輛と合併し、現在はJR東日本傘下の総合車両製作所)で4両ずつ、都合8両(サ361~サ368)製造されました。半鋼製の車体ながら、準張殻構造の特徴的な車体で、製造当時は、8両全て、三重線(内部・八王子線と改軌前の湯の山線の総称)に投入され、木造客車の代替、淘汰に貢献しました。
車体構造的には、旧国鉄や民鉄上げて、全金車体が採用され始めたころで各車ともウインドゥヘッダーや、ウインドゥシルの無い、平滑な車体が持て囃された頃です。
サ130形は、準張殻構造のため、側面上部の雨どいがなく、客用扉上部に雨垂れを防ぐための小さな雨どいがあるのみですっきりしており、これなら、当時流行の全体が平滑なオール金属車体にしたいところですが、構造上の問題からか、ウインドゥシル(窓下の帯状の出っ張り)だけは外側に出ています。
側面窓と、妻面窓は、2段窓上部をHゴム固定とした、いわゆる「バス窓」で、ちょっと古風な仕上げになっています。
また、内部・八王子方の先頭部分には、将来、制御装置が直接タイプから間接タイプに変更された際、運転室として使用することを見越して、乗務員室扉が付けられています。

その後。1962年ごろ北勢線にサ361とサ362を除く6両が移籍となり、1965年の近鉄への吸収合併時に北勢線へ行った6両と合せて、サ131~サ138に改番されます。(即ちこの時点で内部・八王子線にはサ131とサ132が残ることになる)
当研究会が内部・八王子線の取材によく赴いた頃がこれで、当時サ131とサ132のみ配置されており、当ブログではこの2両を主体にご紹介します。

(注)内部・八王子線には、後日(1977年頃)サ133が移籍となり、以降260系組込みのため改造を受けるまで、3両体制の時期を迎えます。


サ131

サ130形のトップナンバーです。内部・八王子線への260系導入まで、在籍しました。
260系導入にあたり、現在も元北勢線在籍時期のあるサ133とともに従来の乗務員室部分を取り払った上で260系と同じデザインの運転席を取り付けるなどの改造を受け、モ220形とともに活躍しています。(改造後の車号はク110形ク114)



サ131 内部構内最奥の山中胃腸科病院前で



サ131 内部の庫で



サ131 内部の小古曽方電留線で


サ132

サ131とともに内部・八王子線生え抜きの車です。サ132はサ131と異なり、260系導入にあたりモニ220形同様、260系の中間車向け改造が施され、サ120形サ124として活躍しています。



サ132 内部駅ホームで 手前にサ131の姿も



サ132 内部駅小古曽方電留線で デ46と連なって
デ46+客車2両の列車に見えなくもない画像です。


サ133

上で記述しましたが、この車に関して、現役当時の画像は残念ながら持ち合わせていません。現在はサ131とともに先頭車化改造を受け、ク110型ク115として活躍しています。



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