みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

弱冷房車

2005年08月17日 | 雑感~ひとりごと
先日、「電車の冷房」にて触れましたが、弱冷房車の要望についてJRにメールしました。
昨日、送りましたが、さっそく今日こういう回答を頂きました。
(早い返事、ありがとうございます。)

<以下、引用>
いつもJR東海をご利用いただきありがとうございます。
車内の冷暖房につきましては、気象条件や服装、感覚などがお客様により異なりますが、多くのお客様にご満足頂けるよう車掌の車内巡回時におけるお客様からのご要望等を参考にしつつ、適切な車内温度の設定に努めております。
大変恐縮ではございますが、弱冷房車につきましては、編成両数の種類が多いことなどから、現時点では導入計画はございません。何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。



はい、ということです。一応私の意見も今後の参考にしてくださるそうです。
人によって感覚や服装が違うのは重々承知ですし、難しい問題ですよね。。。
これから、私は夏は毛布持参とかしなければいけないのだろうか・・・?(^^;
せめて何両かあるうちの一両くらいは弱冷房車を設置してほしいと思いました。
東京へ行く際に乗る電車(普通)は、管轄が違うのか(熱海から先はJR東日本)
弱冷房車は必ず一両は設置されていますので、それに乗る選択はあります。
利用人数の問題なのでしょうか?とりあえず、どういう問題があっても、
私の体質を考え、これからはどこへ行くにも、用心していこうと思います。
(体調が悪くなったのは、自分の問題でもあるので・・・・)


今日、祖父の手術がありました。脳にたまった水を胃に落とすバイパスを作る手術です。
付き添いに行ってきました。去年、倒れた直後の手術に比べたら、簡単なものだし、
私も、少しは落ち着くことはできた・・・・。
手術後、麻酔が醒めた祖父と面会したが、開口一番
「おらぁ、死ぬ・・・」と、、、、(^^;;
でも手術前は、水で脳が圧迫されてはっきり分からなかったし、話せなかったので
「おら、死ぬ」でも、はっきり言えたのなら、良くなってるのかな。。。と(^^;
「前より、よくなっているから、死にはしないよ、大丈夫!」と声を掛けました。
麻酔が醒めたばかりなのか、体を冷たくして手術するのか?
寒いらしく、毛布を頼んで掛けたら、すぐに寝てしまったので、
そっと置いてきました。(どうせ、規則で長くいられないし・・・。)
お医者さんの話だと、バイパスを作ったので、異物(管とか)が入ったので、
今後、肺炎や膀胱炎になる可能性もある、ときかされました。
やっぱり、そういうのは心配ですね・・・・。
とりあえず2週間はいまの病院に。少しでも良くなって欲しいと願うばかりです。



『眠狂四郎』と地震

2005年08月16日 | テレビ
 昨日からの具合が悪いのをひきずりながら、仁左さま(当時孝夫)主演時代劇『眠狂四郎』再放送を見ていました。(昨日は、稽古で見逃しました・・・)
 何度も、「ハァ、綺麗・・・・」と、な顔に・・・(笑)昨日、眠について若菜さんからコメント頂きましたが、やはり素敵ですよね!!竹下景子、岸辺シロー若いですね。若くて、若干頬が今より細いと、つぶやきシローに似てると思いました(笑)
(奴もどこへ消えたんでしょうか?)
 しかし、眠は結構あると思うけど、「あれまー」なシーン(爆)が!!きゃーー仁左さま!!!なシーンにはドキドキな私ですが(笑)まあ、、、、素敵だから、いいんです(爆)
 必殺といい、もてるけど「私は女を幸せにできないから、近づくな。」みたいなことをニヒルに言い放つようなキャラが仁左さまって似合うなーと思いました(笑)(でも、何やってもきまるんだけど・・・<ファンの贔屓目ですけど。)

 しかし、見ている最中に地震が起きました。宮城で震度6です。こちらも割と揺れました。(3から4)灯りが揺れました・・・・。津波も心配です。けがされた方も心配ですね。大事に至らないことを祈ります・・・・。

『午後の遺言状』

2005年08月16日 | 映画(DVD含む)
無料券を使いたくて、邦画コーナーを彷徨っていた時に見つけました。観世榮夫師(能楽シテ方)も出ているので、借りてみました。
詳細はこちらをどうぞ・・・goo映画『午後の遺言状』

 私はよく存じませんが、名前だけは知っている杉村春子さん、音羽信子さんの出演作。テーマは老いと生。少し重い部分もあるけど、良い作品でした。
 
 蓼科の別称に避暑に訪れている女優・森本蓉子(杉村春子)の元に、かつて
一緒の劇団で活躍した友人の牛国登美江がやってくる。しかし彼女は痴呆(認知症)で、現在と過去が混在している。蓉子に会いたいという彼女を連れてくる夫が榮夫さんです。しかも、能役者の役!!(しかし、妻の介護の為に引退している。)妻はほとんど物事を分かっていないが、世話をする夫の愛情がとても良かったです。
 傍目には大変だと思われるけれど、思いやりに溢れている夫婦だと思いました。で、所々に稽古をしている場面があり、ちょっと美味しかったです(笑)毎日、朝食後には、夫婦で向かい合って、稽古をする。「あかん」「あかん」と駄目だしをする妻。謡い、舞う夫。舞っている最中に強盗に乱入され、中断されますが、
後のシーンでも出てくる稽古シーン(こちらは榮夫さんが鼓打ってます。)は、夫婦の愛情というものを感じることができるシーンだと思いました。(能楽ファンにとっては、稽古シーンというのが美味しいんだけど・笑)
 で、呆けてしまったおばあちゃん(朝霧鏡子)の演技が良かったです。子供に帰るというか、純真になってしまうのかな?と思う。杉村春子、音羽信子はもちろんのこと、
 蓉子がチェーホフ『かもめ』の台詞を言いながら、昔を思い出させようとする、そのやりとりや「村(故郷)へ行きたい。」と何度も言う妻。

 懐かしい人、懐かしい地を巡らせ、死に向かおうとする二人・・・。

 何で自ら死ななくてはならないのか?と、いつもの私なら思うのですが、今回は、「これが、彼らにとっては幸せだったのだろうか?」と思った。

 死とは対比して、別荘の管理人、豊子(音羽信子)の娘の結婚式の儀式で生を感じた蓉子は、仕事に向かう。そして、豊子は、蓉子から預かった石を拾ってきた川に捨てた。このラストは、「今を、ずっと生きろ!」という思いが詰まっているのだろうか?と解釈しました。

 役者が揃っていて、よかったです!!テーマはちと重いけど、ちょこっと笑えるようなシーンがあったり、四人で歌を歌ったり、ご飯を食べたり、、、そんな日常シーンが良かった。老いや死、という誰しもがぶち当たる問題ですが、暗くならない程度に考えさせられました。
 杉村春子といえば文学座。文学座出身、内野さんのお名前をクレジットで発見。しかし、、、どこに出ていたかは分からず(^^;
 
 今、まだ私は若いので、また年取ってから見ると、受け止め方が違うのかな?
いつか、また見てみたい作品です。

電車の冷房

2005年08月15日 | 雑感~ひとりごと
今日は、朝早かったために10時前には用が済んだ。
せっかくだからと、お稽古仲間のお友達と浴衣姿でお買い物(闊歩?!)
そこで食べた昼食が合わなかったのか、どうもお腹の調子が優れず、
ちょっと気分が悪くなった後、電車に乗って帰りました。
しかし一駅の間(2〜3分)で、体調悪化。
ものすごーーーーく寒くて、裸足に下駄だったために、冷えたらしい。
(もっとも、乗る以前から体調が悪かったのもある。)
途中下車して、お手洗いへ直行(ーー;
しばらくはその駅のホームで日向ぼっこして、体を温めていました・・・。
おまけに、浴衣は襟をつけていなかったので、足袋はおかしいので、
移動時は裸足でしたが、我慢できず足袋を履きました・・・。
そして、S駅のキヨスクのおばちゃん、心配してくださってありがとう!!

しかし、以前に電車通学していた頃、何度か冷房に当たったことがあるのですが、
相変わらず、電車の冷房はとても寒い・・・・。
(電車に長時間乗る時は上着を持っていきますが・・・)
電車も冷房設定を見直して欲しいと常々思います。
東京へ行く時は、だいたい低冷房車に乗ります。
みんなこれくらいでいいのにな・・・なんて思ってしまいます・・・・。
でも暑く思う人もいるし、それぞれの快適温度は違うから難しいでしょうね・・・

『小袖曾我』『西王母』『高砂』

2005年08月15日 | お稽古
昨日(14日)はお稽古で、今日はお稽古場に取材が来ました。
お盆もまっただ中、家に来ていた親戚の叔母さんに
「お盆なのに稽古なの?」と言われながらも行ってきました。
(でも、鼓をやっていることを面白がってくれています)
昨日のお稽古は、『小袖曾我』『西王母』の二曲。
前回、二曲やってきます!と元気よく言ってしまったことを少し後悔(笑)
『小袖曾我』は短い地のものの練習です。
こちらは、一度だけさらりと通して終了(笑)
『西王母』は太鼓もの。昨年『羽衣』のキリを稽古しましたが、
しっかりと太鼓ものの稽古をするのは初めてです。
何よりも今回苦戦したのが、最初の謡い出しの拍子不合(ひょうしあわず)です。
今までの曲は、謡が拍子に合っていたので、打つ一拍前(コミ、といいます。)の
間は、謡を聞いて取っていたのですが、それができません。
「大鼓や太鼓をよく聞く。打ち出しは必ず大鼓を聞くように・・・」
と、先生からアドバイスを頂きました。
(まあ、つまり何でもちゃんと大鼓を聞くってことですかね・・・^^:)
太鼓ものは手のパターンが決まっているので、慣れれば良いかもしれません・・・
この曲も、今回でなんとか終了・・・。
次回は『鞍馬天狗』キリです!!

そして、地元ローカル局の番組がお稽古の取材にきました。
お稽古シーンでは、4人で『高砂』の連調を打つことにしました。
一日前のことですので、「ええ!!!できるか?」と思いましたが、
「高砂や、この浦船に帆をあげてー」という待謡の部分だけで、
一分少々でしたので、なんとかすぐに覚えることができました。
(これで、誰かの結婚式で披露できる?!笑)
やはりカメラや機材がすぐ横にいる中、打つのは緊張でした・・・。

ついでにピンでインタビューもされました。
はっきり言って、緊張から「あー、」とか「うー」が多かったです(笑)
「鼓を習って、感じたこと」や「鼓を習って良かったこと」や
「周りのお友達や家族は、どういう反応をしたか?」
ということなどを聞かれました。
だけど、緊張してうまく応えらないし、何言ったか忘れた。^^;
時々、目の前の師匠に目で助けを求めてみたり(笑)
とりあえず「鼓を初めて打った時の思い出」については
「音が出なかったし、腕がとても痛くなった。」と応えました。
私たちは、やはり「鼓を通して礼儀作法や人間関係を考えるようになった」
と応えました。(みんな、共通していたことです。)
やっぱり実際にそうだと思いました。

写るかどうかは編集次第でインタビューなんか写らなくてもいいと思ってますが、
静岡県内の方で、見てやろうと思って下さる奇特な方がいらっしゃいましたら
今月24日静岡朝日のチャンネルを夕方4時45分からご覧下さい。
(メインは、アナウンサーさんがお稽古体験するというものです。)

『さらばわが愛・覇王別姫』

2005年08月14日 | 映画(DVD含む)
 何年も前に公開されたものをやっと鑑賞しました。
レスリー・チャンの京劇の女形はとーーーーーーーっても美しかったです!!素顔ももちろん美しい人なんですけど、女形はとても綺麗。所々玉三郎さんを思い出しました。(確か二人はお友達だったはず・・・)

 京劇役者としてすごい修行(ある意味虐待かというような・・・?)を受ける少年達。そういうのも見所かもしれないけど、やっぱり大人になってからのが面白いです。中国の激動の時代を生きた京劇役者たちの人生と、報われない愛が切ないです。そして、役になりきってしまう一生、終わり方はちょっと衝撃的でありました。
 今更ながら、一昨年自殺してしまったレスリーの人生と被るような・・・(今だから、こう思ってしまうのかもしれません・・・)

レスリーと京劇の美しさ、魅力を感じることができた映画です。

『必殺仕事人・横浜異人屋敷の決闘』(ビデオ)

2005年08月13日 | 映画(DVD含む)
仁左衛門さんが孝夫時代に出ていた時代劇の一つのビデオを借りてきました。
(レギュラーでなく、単発で結構出てきているのです。)
仁左さまは朝吉という仕事人です。(表稼業は文楽の人形遣い)
レギュラー陣の出演は、藤田まことはもちろん、鮎川いずみ、村上弘明。
ストーリーは幕末の浪士隊結成を必殺とからめて進みます。
ハチャメチャですけどね、なぜか上岡龍太郎(懐かしいですね)が進行役。
あと滝田栄、波乃久里子出演。

さて、朝吉さんですが、格好いいですよ!!!!(若い!!)
異人屋敷で、紙の蝶々の披露とか、相変わらず様になります。
今回はあまり出番はありませんが、今回の私のツボは、
偉人屋敷でカードゲームを楽しむ朝吉さん
出入りしているからだと思うんですけどね、周りが外国人ばかりの中で
トランプしているのが、ちょっと浮いていて面白かった(笑)
いかさましようとしている奴に「ちょっと、待った!!」ですし(笑)
賭場にはまっちゃっている設定なんで納得です。
あと、やはり仕事シーンで、蝶が舞う中の殺しは綺麗すぎる・・・。
殺しの美学というものなんだろうか・・・(歌舞伎にも共通すること)

あと、滝田さんが爽やかな台詞回しでした!!!
村上弘明はかっこいいし!!!
(レギュラーでは、三味線の勇次、花屋(鍛冶屋)の政、組み紐の竜が好きです)

ぜひ、必殺シリーズは見て下さい!!片岡孝夫出演作品は、知っている限りでは
『必殺!』(映画第一弾)『必殺スペシャル!仕事人VS三日殺し軍団』
があります。ぜひチェックしてみてください。
15日からテレビ東京で片岡孝夫主演『眠狂四郎』再放送スタートだそうです!
こちらも楽しみーーー!!!!

MOA能楽サークル(午後の部)

2005年08月12日 | 能・狂言
お昼を取って、お子さまと一緒に来ていたあいらぶけろちゃんさんと合流。偶然にも、隣同士の席でした(笑)一緒に行く計画は何もしていなかったのに!!やっぱり、これも何かのご縁ですね!!お昼は、晴れたら芝生広場で食べれたんだけど、雨で室内へ。先日の薪能といい、私はやっぱり雨女のようです(苦笑)それでも素敵なお屋敷(?)でお弁当(持参)を頂くことができたのはよかった。

能楽ミニ講座・・・野村萬斎、辰巳満次郎
まず萬斎さんによる狂言の解説です。萬斎さん「みなさん、こんにちは!」「後ろの方が声が小さいな、もう一度、こんにちは!」子供「こんにちはー!!」には教育番組を思い出しました。さすが「にほんごであそぼ」出演者!(笑)
萬斎さんは『魚説教』について、子供たちに分かりやすく説明されていました。さすがにうまいなーと思いました(^^)
能の解説はシテ方宝生流辰巳満次郎師。この方もお話が面白かったです。ここでは、全員がその場で立って、シオリという左手をかざして泣く型を練習しました。なるほど、、薬指を右の眉に触るか?という位のところまで持っていくらしい。


和泉流狂言『魚説教』
 親の追善を住職の代わりに引き受けてしまった新発意(お坊さんの見習い)がお経が分からないので、魚市場の近くに住んでいた自分がよく知っている魚の名前を説教するというお話です。解説の萬斎さんがシテの新発意です。
 解説にあったように、魚の名前がどれだけあるか、と数えてみました(^^;かなりありました!!突然こんなに言える方もすごいと思うんですけど(笑)魚ばかり言っていて、魚は生臭いもの(殺生)ということで、弔いにはふさわしくない、と施主は怒ってしまいます。それで飛び魚になって飛んで逃げるのがおかしいです。


宝生流能『船弁慶』
 大河ドラマの影響か人気曲だからか上演が多いですね。でも子方も出るから、お子さまたちには向いているのかしら?(『花よりも花の如く』にもそんなエピソードあったけど)歌舞伎でも何回か見ているけど、元ネタの能の方がやっぱ面白いと思ってしまう。(歌舞伎も面白いが、メイクが生々しいのだろうか・・・?!)
 今回、脇正面に初めて座りましたが、この席なかなか良い!と思いました。やっぱり静は美しいし、悲しみが伝わってきます。中之舞を舞った後の義経との別れ、烏帽子を落として泣きながら去る場面は、とても好きなのですが、今回は、義経を背にして去るところがちょうど私の真正面に見えたので、悲しさが伝わってきて、ちょっとうるうるしました。。。
 そして、源次郎先生も辰巳満次郎師も「笑わないで!」と仰った作り物の船。ここで笑いは起きなかったものの、「これか!」というざわめきが(笑)大波がきた時のお囃子は、かなり迫力!「かっこいい!!」と身震いしました。
 知盛は能は歌舞伎に比べておどろおどろしい感じがしました。でも、全パワーを義経にぶつけてやる!という執念を激しく感じました。午前の解説での義経をとりまく人〜恨んでいる人物〜という言葉を思い出しました。やっぱり『船弁慶』はおもしろいですね!!
 前半の静御前の‘静’な部分と後半の‘動’の部分の対比はもちろん、義経を中心にとりまく、人物の気持ちを感じることができた本日の舞台でした。

シテ:佐野登 
笛:成田寛人 小鼓:大倉源次郎 大鼓:大倉慶乃助 太鼓:観世元伯

終演後の挨拶で、司会の方が子供たちに「今日は楽しかったかな?」にほぼ全員が手を挙げているのを見て、私もなんだか嬉しくなりました

MOA能楽サークル(午前の部)

2005年08月12日 | 能・狂言
 朝の10時半から午後3時半まで、どっぷり能楽に浸ってきました。朝早く(といっても普段と変わらないが)出かけて、熱海に着く。またもや雨女の本領発揮でパラパラ小雨。(帰る時は、さらに凄くどでかい雷と共に夕立が・苦笑)
 能楽サークルは子供とその保護者が主体のイベントのようですが、私のような独り者も参加してまいりました。(良い年頃の子供も周りにいないしさー・・・・)入り口から延々と続くあのエスカレーターを使わずに階段を駆け上がっていく子供達、元気だなーーー、いいねーー、と思いました(笑)
 画像は、懇切丁寧なパンフレットと、参加者に配られたステッカーです。(参加者は胸とかにステッカーを貼るのです。)

午前の部・能楽講座  講師・・・大倉源次郎
 小中学生は別のお部屋で楽器体験、保護者や一般の人は源次郎先生の講座です。この時ばかりは、自由席という案内があり、急いで正面へ。(私の席は脇正面)運良く(?)一番前の真ん中の席に座りました。(源次郎先生の真正面!!<ミーハー・笑)
 切戸口から源次郎先生が能舞台へ。後ろの女性達から「かっこいい・・」という囁きが(笑)激しく同意です(笑)
 能楽の歴史、囃子の事などユーモアを交えながら楽しく分かりやすく解説してくださいました。(質問にも応えて下さいながら、そこから発展してお話をしてくださいました。)
 今日の体験は、短い間で稽古を体験してもらうということを保護者の方に説明。挨拶をしっかりする、お道具を通して先人の知恵や苦労を学んだりすること、死ぬまで勉強、という言葉は私の心にもしっかり留めておこう!と思いました。
 能と狂言の違い・・というお話は、「大倉源次郎が恋をしたら・・・」の喩えで(笑)能は自分が恋に苦しんだり、叶わないと死んだり、、、と狂言は、片思いをからかったり、、、というような喩えでした。

 その後、小鼓について説明。
 袱紗に包んだ状態は「小包(こづつみ)」、中身は「小鼓(こつづみ)」と(笑)構え方や、雛人形の五人囃子から能のお囃子の並び方の説明がありました。
そこから能楽器解説に。小鼓はもちろん主に笛についても解説でした。能管は音階が一本一本違うとかいうことは知っていましたが、なぜこのようになったか、篠笛や龍笛といった笛は中国から伝わり雅楽などで使われている。それはちゃんと調律されていて音階も定まっている。しかし、能楽は音として統一するのをやめた、ということです。(音階が同じでは面白くない。一本一本違ってもいいじゃない、というようなこと。) 
 大陸系の乾いて一定の音階になる楽器と、南方は感覚的な音階の楽器。これが日本で出会って発展した、日本はたいへん豊かな国ということ。
これって、面白いなと思いました。鼓だってそうですよね。人によって音はもちろん違うけれど、鼓によってかなり違いますしね。


 あとは、今日の『船弁慶』の見所解説がありました。(感じ方、楽しみ方は人によって違うので、見所解説は難しいと仰ってましたが)シテ中心も良いけど、義経中心に見ると白いということ。義経(主役)、そして静は義経を思う恋人、知盛は恨みを抱く人物。弁慶と家来でお金も絡まない主従関係。船頭は雇われて いる人間、と社会の構図があるので、それぞれの見方から楽しみ方があるということです。
 あと、カットされることが多いけど、アイの船頭が義経が復権したら、自分を役につけてくださいと頼む、生々しい場面もあるそうです。

 残りの時間は質問などにこたえてくださって、私も大鼓の乾燥した音と、湿気が必要な小鼓は、先ほどの大陸の音と南方系の音と関係があるのか?と質問したかったのですが、手をあげて、(たぶん)目が合ったにも関わらず「時間ですから、そろそろ・・・」と司会者が遮断・・・・
 司会者の方が「せっかくですから、鼓の演奏を・・・・」ということでしたが、源次郎先生は「一人で打つのもなー・・・」という感じで・・・(そりゃ、そうですよね・・・・・^^;)無謡一調というのは知っていたけど、謡いながら打つ「独謡一調」もあるとのこと。これは大倉流のみにあって、『龍田川辺』(字は合っているかな?)という曲があり、この曲は、綱吉の時代に柳沢吉保の命で作ったそうです。そして襲名などの特別な時しかできなく、若い者はできない曲らしいです。
 そこで、みんなで『翁』の三番叟の部分を稽古(?)しました。
「イヤータツホーポツホーポツポポ」を繰り返し、楽しかったです。

 1時間半に渡るお話はとても面白かったです。と、最初はサラッと感想を書くつもりが、長くなってしまったので、午後の鑑賞と分けることにします。
お話を聞きながら、メモをしたものを見ながら書きました。

『壬生義士伝』

2005年08月10日 | 映画(DVD含む)
 原作を読んでいる最中なんですが、映画がまた見たくなって借りてきました。
物語のあらすじはこちらの公式サイトからどうぞ。

 ラストは涙なしには見られない。悪く言うと、泣かせようとしている映画かも。だけど、中井貴一演じる吉村の生き方は泣ける。中井貴一は、この映画を見て、良い役者だと初めて思いました(爆)脱藩して新撰組に入隊し「守銭奴」と罵られるような程に金にこだわる卑しい顔と刀を持った時の凄腕の侍の顔は全く別人のようです。でも、とても気が良くて、真面目だけに憎めない。そして、南部なまりがとても似合うんですもん。「おもさげながんす」(申し訳ない)という言葉はとても印象的です。お礼を言うときも「おもさげながんす」そして、人を斬った後もこの言葉を言う。そんな彼の人柄が表れている言葉だと思う。
 そして、「にぎり飯」の描写は一番泣ける!!最優秀小道具だね。あれは、反則ものですよ・・・・。最後のにぎり飯を斎藤にあげちゃうし、その後、突っ込んでっちゃうし、三宅裕司は彼の為におにぎりを作るけど、結局それに手をつけずに、切腹しちゃうし、、、、。最期の独白も反則ものですよ・・・・。
 今まで、中井貴一は特に好きでも嫌いでもなく、格別に良い役者だとは思ってもいなかったのですが(失礼!!!)、これを見て、とても良いなぁと思いました。あんな風に、家族の為に義の為に自分を捨てた1人の男・・・。泣けます。しづ役の夏川結衣もとても素敵でした。

 あと、嘉一郎(吉村の長男)が良かったです!!父の形見の刀を持って、五稜郭に向かうラストは泣けます・・・。伊藤淳史(電車男)も出てますが、彼も良かったですね。ただ、吉村がまだ見ることのなかった三人目の子供はどうなったのでしょうか?妹のその後は描かれていましたが、ちょっと気になりました。原作には書いてあるみたいなので、読まなくては!!

 回想している斎藤一老けメイクの佐藤浩市は、三國連太郎そっくりだ(笑)で、佐藤浩市の斎藤(現役時代)はそれは格好良すぎてたまりませぬ(笑)ぬい(中谷美紀)にほっぺにちゅーされた後、はにかみ笑いが〜!です(笑)そして、「おもさげながんす」はまた口癖になりそう・・・(^^;感想が泣ける、泣けるばかりですみません・・・


ビデオ

2005年08月09日 | 雑感~ひとりごと
ビデオ無料で4本借りてきました。(これが最後〜・・・)
『バレエカンパニー』は最初の出だし10分で脱落して返してしまった・・・。
今日借りたのは『必殺仕事人スペシャル』<孝夫さんが出てる。
『さらば我が愛〜覇王別姫』『午後の遺言状』『壬生義士伝』
『壬生義士伝』は二度目ですが、今原作を読んでいて、どうしてもまた
見たくなってしまったのです(笑)原作の方はまだ上巻をぼちぼちですが、
あの南部弁で読むのは、最初はちょっと辛いけど、、、
段々と映画を思い出してしまうんです。
(映画は、泣いた!!!鼻水たらすほど泣いた!!)
こちらも見たら、また感想書きます。(お盆休みに一気に見るぞ!!)

そして、帰宅後ご飯を食べていたら、病院に出かけるはずの祖母が腹痛で、
私が代わりにお見舞いに行ってきました。
(今の病院は家のすぐ近くなので・・・・。)
試験的に水を抜いたら少しは良くなって、顔色も良かったです。
私が来たよ、と声をかけると、「ごくろうさん」と小さな声で応えてくれました。
その後は、声を出して応答というのはなかったけど。
(もっともICUにいるために、在室時間が短く制限されているのだが・・・)
祖母も普通にお腹壊してしまっただけなので、問題なく安心です。

『能楽史事件簿』

2005年08月07日 | 本・マンガ
(横浜能楽堂編、岩波書店)
タイトルが能楽師だったら二時間サスペンスみたい(^^;と思い借りてきました。
横浜能楽堂で99年か00年にかけて行われた、公開講座の内容を収録。

NHKアナウンサー葛西さん司会で、表章氏、馬場あき子さんなど能楽に縁の深い
方たちばかりを集めての公開講座や対談は面白かったです。
それぞれテーマがあるのですが、
・「義満、世阿弥を寵愛す」
・「能に溺れる秀吉」
・「元禄繚乱 綱吉と能」
・「江戸はお稽古ブーム」
・「能役者・写楽」
・「維新に揺れる能役者」
といった内容です。世阿弥に関しては学生時代に触れた部分も多く、
その時の授業を思い出した内容でした。(うー、戻りたい・笑)
「能役者写楽」編では、ビデオで見たばかりの『写楽』の篠田正浩監督がゲスト。
映画では写楽といわれている斎藤十郎兵衛はとんぼを切る大部屋役者ですが、
能役者という説がかなり有力らしいです。もちろん複数いた説もありますが、
映画を見たばかりで、この本を読んだので、なんか意図せずして、
監督の補足説明を読むことができた、という感じです。
秀吉のところを読んだ時、同じく篠田監督作品『梟の城』を思い出しました。
確か秀吉が能を舞っているシーンがちょこっとあったはず、、と思い出し、
パンフを引っぱり出してきました。観世榮夫師が能楽指導&舞っているし、
茂山千之丞師も散楽指導として制作スタッフに名を連ねていました。
これを劇場で見たのですが、ラストが不完全燃焼でした・・・(^^;
でも、機会があったらもう一度見てみたいな、と思いました。

それぞれの時代における能楽のことが分かって、面白い本でした。

『スクール・オブ・ロック』

2005年08月07日 | 映画(DVD含む)
売れないバンドのギタリストのデューイはバンドを首になり、ルームメイトに
家賃を払うために、ルームメイトになりすまし、名門私立高校の非常勤講師に
なりすます。そこで、彼は生徒たちにロックを教え込む。

ジャック・ブラックの強烈な個性が凄かったです(笑)
最初は不審がっていた生徒たちが段々とロックをしていくところ、
そして、クラス全員に何らかの仕事を与えたS先生(ジャック・ブラック)
しかも、裏方の衣装とか照明とか警備(?!)も、必ず誉めます。
ハチャメチャだけど、こういうところが良かったな。
しかも、みんな段々と自信がついて、生き生きとしてくる。
先生が偽物と分かって、それでも生徒がついてくるというのはお約束ですが、
こういう時にアイディア出してしまう優等生クラス委員長が良いキャラでした(笑)
ロックが好きな人は結構必見ですねー。ロック史の授業とかは笑えます。

モーツァルト!占い

2005年08月06日 | 占い&お遊び&バトン
久々に占いネタです。その名もモーツァルト!占いです。(ミュージカルのですよん)
こちらをクリック!!

さっそくいつもの要領でやってみましたところ、私のキャラは
アマデでした。

ひとことで言えばとてもユニークな人。
印象的とも言えるほどの強烈な個性を持っていたり、
他人にはなかなか真似のできない才能に恵まれていたりします。
見た目が大人しいタイプなので、最初は誰もあなたのユニークさに気づかないのですが、
つきあいを深めていくうちに驚いたり感心したり。自分の個性を自覚し、
きちんとコントロールしていけば、どんな場所でもすんなりと溶け込んでいけるでしょう。

見た目がおとなしいけど、個性的とはよく言われますかね・・・(笑)
でもアマデって、ユニークでしょうか?!(^^;
あの存在は凄いキャラですけどね、楽しみです。早く見たいです!!
笑えるのが、私を密かに思っている異性は6人いるらしいです。
あら、誰でしょうか?!名乗り出て下さい(笑)

ぜひ皆さんも遊んでみて下さい!!

『写楽』

2005年08月06日 | 映画(DVD含む)
 95年の篠田正浩監督、真田広之主演の映画です。公開当時は、ワイドショー的な話題で取り上げられたかも・・・という記憶がある映画です。(その話題は私はノーコメント・・・(^^;)波華さんのblogで紹介されているのを読んで、見たいと思っていました。(だいぶ日が経って、見てみようと思ったのです・笑)それと最近のMy真田広之ブーム再到来というのもあるんですけど(苦笑)

 写楽といえば、画像のような絵で教科書にも載ってる有名な絵師ですが、その多くは謎に包まれています。その写楽を描いた作品です。(もちろん想像、フィクションですが。)映画の前に、池田満寿夫さんの写楽ミステリーという映像があって、びっくりしました。最初、NHKドキュメントとかの類のビデオを間違って借りてきたのかと思った(笑)

 真田広之は、大部屋役者ですが、立ち回りの事故で足を怪我して役者廃業。その原因となる芝居が冒頭いきなりあるのですが、それが『蘭平物狂』。しかも團十郎役が富十郎さんなんです!!役者絵を描いた人物の話だから、当時の歌舞伎の様子の再現がたくさん!!富十郎さんの『暫』や『助六』を見ることができるのは貴重ですね。あと、床下どろろんの仁木弾正と男之助とか、おなじみの名場面ダイジェストといった感じもあって、面白いです。(仁左さまの仁木を思い出すなー・・・)
 芝雀っぽい人が・・・と思ったら、エンドロールで確認できました<芝雀。あと、松平定信役で当時八十助の三津五郎さんも出ていました。(若い!)中村座として使われている劇場は、こんぴら歌舞伎でおなじみの金丸座。そして、松平定信がたたずんでいるお屋敷は、栗林公園でした!!(きっと近場だからロケしたに違いない・・・^^)このように、歌舞伎シーンや歌舞伎役者の出演など、歌舞伎ファンにはおいしいかも。

 吉原の花魁道中も華やかですね!!葉月りおなも綺麗です。(線が細いけど)このように、庶民の江戸風俗とか描かれていて面白いんですけど、映画の筋としては不完全燃焼でした・・・・。真田演じるとんぼと葉月演じる花魁の恋の描かれ方とか、説明不足だったし、なんだか、中途半端だったような・・・・(^^;絢爛豪華な歌舞伎と吉原と浮世絵に力が行ってしまったのでしょうか?

 他キャストも豪華で歌麿の佐野史郎は、なぜこんな役がぴったりなのか!(だけど、うたまる、に聞こえて私の頭に桂歌丸師匠が浮かびました・笑)篠田監督妻の岩下志麻は、姐さんキャラがはまりまくりだし。(岩下姐さんの真田を見る目は、ちょっと怖い・笑)ですが、私にとっては真田広之と、歌舞伎が見られたことがポイントかな。喧嘩シーンとか、見せ物をやっている時とか立ち回りとか、さすがJAC出身!とか思ったし、身のこなしがうまいなーと思いました。そして何よりも、かっこいいし、色気がある役者ですね。
 ネットで検索していたら、懐かしや。故、淀川長治氏の『写楽』のコメントが。こちらからリンクします。