みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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私の好きなことを綴っているブログです♪

『ベルナのしっぽ』 (DVD)

2008年05月14日 | 映画(DVD含む)
 24歳で視力を失ってしまった女性とその家族と彼女たちのパートナーである盲導犬のお話です。原作は実話を元にしたベストセラーです。(私は未読ですけど。)
 
 動物ものですけど、犬が前面に出ている主役ではなく、主人公である全盲の女性のしずくの生き方とその家族の日常の姿が描かれていて、好感が持てました。そして盲導犬についても考えさせられたりしました。なんか学校上映とかされそうな作品ですが、私こういうの好きなんですよね(笑)主人公の白石美帆、その夫役の田辺誠一がよかったですね。とても自然で。全盲というハンディがあってもとても幸せな家族です。もちろん、彼ら全盲夫婦を支える黒ラブの盲導犬ベルナもよかったですね。余談ですが、わたくし、和犬を飼っていますし、どちらかというと洋犬よりも和犬派ですけれど、洋犬を飼うのだったらラブとかフラットコーテッドとかレトリバー系がいいんですよね(笑)黒ラブやっぱりかわいいわ~。


 物語の設定が昭和50年代。まだ盲導犬が今よりもあまり理解されておらず、入店を断られたり、自分の子供の保育園送り迎えができなかったりという問題がありました。今も法改正されたとはいえ、罰則がないので受け入れ拒否がまだまだあるようです・・・。今も盲導犬の頭数は盲導犬を必要としている人に対してかなり足りないのが現状ですし、まだまだなんでしょうね。とはいえ盲導犬実働数はアメリカ・イギリスに次いで多いらしいですが・・・。前から盲導犬には興味があって、いつかパピーウォーカーなどやってみたいなと思っていたことも・・・。(今はもうやつがいるので難しいし、私が育てたら盲導犬に向かない元気いっぱいなワイルドな子になりそうだし・・・・^^;)

 でも、盲導犬は本当に偉い。訓練士もかなりすごいと思う。映画の中でもあったけれど、心無い人間にたばこをおしつけられても、じっとしているんです・・・そこで暴れて、主人に危険が及ぶことがないように・・・・。何かで足を踏まれたりしても暴れないようにさせるというのは読んだことあります。うちの犬だったら、そんなことされたらきっと倍返しすると思う(苦笑)

 この物語で、主人公の女性が盲導犬のことを知ってもらおうと幼稚園などでお話の会をします。そこで子供たちに約束をします。「ハーネスをしているときはお仕事中だから触らない」「食べ物をあげない」など・・・・。私もたまに盲導犬や介助犬を街で見かけます。食事をするところでも、犬にはたまらないであろう良い匂いがするのに、じっとフセをして待っている。「いい子だな~、がんばっているな~」とナデナデしてあげたい気持ちを堪えて、じっと見つめています。(←それが一番怪しいかも^^;)

 なので、これは犬好きな人だけじゃなくて、いろんな人に見てもらいたい映画ですね。