画像は歌舞伎座玄関前に飾られているパネルと幕です。(ちょっと変なアングルかも?!)ブルックリン橋を背景のこの写真は合成っぽいけど、違うんですよね(笑)篠山紀信撮影です。しかも「合成ではありません。」と筋書に撮影風景の写真まで載せて説明していたところが、ちょっと笑えた。
夜は、観劇指南役(?)でもあるお友達と一緒に観劇しました。
歌舞伎十八番の内『毛抜』
しょっちゅう上演しているようで、初めて見た演目です。團十郎さんはやっぱり荒事が似合いますね。時蔵さんがちょい役で出ていました。結構好きなので、今月はこれだけで残念だなー・・・。
お友達とも話していたのですが、マグネットなら分かるけど、コンパスであんなになるか?と・・・まあ、そんなところが面白いのですが。團蔵さんの眉間の青い筋が妙に似合っていました。勘太郎さんはこれも颯爽とした役。弾正に言い寄られるところ、素でも照れて笑ってませんか?!
『口上』
やっぱりなんだかんだいっても、中央に親子三人がしっかりいることは嬉しいですね。しかし、凄い拍手です!!先月は口上は見なかったので・・・。
仁左さまの挨拶もかなり拍手ありましたが、結構噛んでますよね。「えー」とか「うー」とか。やっぱり話すのは苦手なのかな・・・(^^;。左團次さんの「出物腫れ物所嫌わず」ネタも面白かったです。がいつもより毒はないかな?!七之助も舞台に復帰。そして、勘太郎それ以上に嬉しいだろうなと感じました。
勘三郎さんも自分の挨拶で、團十郎さんの復帰を祝ったりとちょっと感激・・・。病気発覚からちょうど一年くらい経ちますもんね。。。勘三郎さんは、皆に愛されている役者さんだなーと改めて感じました。
『籠釣瓶花街酔醒』
ずっと見たかった演目だし(玉さまの八ッ橋で)、今回の襲名演目で一番見たかったのです。
いきなり暗くなり、パッと明かるくなると、そこは桜が満開の吉原。
吉原に感激している次郎左衛門の気持ちが。よーーーーーーく分かります。玉さまの花魁姿は、かなり綺麗です。あれじゃ、惚れます!入れあげてしまいます!花道の微笑みもばっちりでした。なんか妖艶・・・。
勘三郎さんの次郎左衛門は、純だから八ッ橋に入れあげてしまうし、本当に好きになってしまう。なまじお金があるから、お茶屋さんにもちやほや(?!)されちゃうし・・・。疱瘡の跡のあばたがひどい顔だけど、そういうコンプレックスもあるのか・・・。だから、八ッ橋をよくしようと思う気持ちが痛い程伝わってくるのです。
お友達に「八ッ橋を最初に見た時の勘三郎の目が凄いよ!」と言われたので観察しました。本当に目がぱっちり開いてしまって、心奪われたって感じで見つめています。とにかく、私が見てきた勘三郎のお芝居では、一番好きな役です。
で、間夫(まあ、ヒモだな。)の仁左さまは格好良すぎ!!!!
八ッ橋が見請けされると知り、お茶屋に話しをつけにいくのですが、座敷の柱に寄りかかる姿・・・・格好良すぎ!!なんで、寄りかかっているだけで様になるのか・・・・。次郎左衛門をあんな風にふってしまうには、やっぱり栄之丞は良い男じゃないとね!
私もあんなのがいたら、貢ぎます(笑)
玉さまの八ッ橋も苦悩が伝わってくるなーー・・・。でも、あんな風に、みんなの前で縁切りされるのは、恥辱ですよね・・・・。それから、九重の魁春さんも良かった〜!七之助も綺麗です。段四郎さんも良い味です。そして、秀太郎さんの女将って似合いすぎ!(吉田屋もしかり。)
そして、縁切りから四ヶ月後、籠釣瓶という妖刀を隠し持ち八ッ橋を切る場面、勘三郎さんの目がギラリという目になった。切られて倒れる八ッ橋・・・・・・
美しすぎる
海老反りになって、そのままぱたりと・・・・。
残虐なシーンなのに、観客を惚れ惚れさせてしまうのは、歌舞伎独自の美意識でしょう・・・。
そして刀を見て笑い、八ッ橋の顔を見て、幕。
幕が閉まり、何とも言えない気持ちになった。
そして、このような話は現在でもあり得るし、古今東西共通でしょう。純だから、花魁を本気で好きになり、入れあげ、本気だからこそ、あのような仕打ちに我慢できずに、殺してしまう・・・・。
でも八ッ橋だって苦悩の人です。「間夫がいなければ、女郎は闇」という揚巻の言葉を思い出しました・・・・。どちらが悪いのではないけど、やはり悲劇になってしまったのは一人の男が恋した場所と相手が「吉原」だったからでしょうか?
とにかく、本当に良いものを見ました。
ちなみに玉さま八ッ橋が花道で微笑む写真を買いました!
夜は、観劇指南役(?)でもあるお友達と一緒に観劇しました。
歌舞伎十八番の内『毛抜』
しょっちゅう上演しているようで、初めて見た演目です。團十郎さんはやっぱり荒事が似合いますね。時蔵さんがちょい役で出ていました。結構好きなので、今月はこれだけで残念だなー・・・。
お友達とも話していたのですが、マグネットなら分かるけど、コンパスであんなになるか?と・・・まあ、そんなところが面白いのですが。團蔵さんの眉間の青い筋が妙に似合っていました。勘太郎さんはこれも颯爽とした役。弾正に言い寄られるところ、素でも照れて笑ってませんか?!
『口上』
やっぱりなんだかんだいっても、中央に親子三人がしっかりいることは嬉しいですね。しかし、凄い拍手です!!先月は口上は見なかったので・・・。
仁左さまの挨拶もかなり拍手ありましたが、結構噛んでますよね。「えー」とか「うー」とか。やっぱり話すのは苦手なのかな・・・(^^;。左團次さんの「出物腫れ物所嫌わず」ネタも面白かったです。がいつもより毒はないかな?!七之助も舞台に復帰。そして、勘太郎それ以上に嬉しいだろうなと感じました。
勘三郎さんも自分の挨拶で、團十郎さんの復帰を祝ったりとちょっと感激・・・。病気発覚からちょうど一年くらい経ちますもんね。。。勘三郎さんは、皆に愛されている役者さんだなーと改めて感じました。
『籠釣瓶花街酔醒』
ずっと見たかった演目だし(玉さまの八ッ橋で)、今回の襲名演目で一番見たかったのです。
いきなり暗くなり、パッと明かるくなると、そこは桜が満開の吉原。

勘三郎さんの次郎左衛門は、純だから八ッ橋に入れあげてしまうし、本当に好きになってしまう。なまじお金があるから、お茶屋さんにもちやほや(?!)されちゃうし・・・。疱瘡の跡のあばたがひどい顔だけど、そういうコンプレックスもあるのか・・・。だから、八ッ橋をよくしようと思う気持ちが痛い程伝わってくるのです。
お友達に「八ッ橋を最初に見た時の勘三郎の目が凄いよ!」と言われたので観察しました。本当に目がぱっちり開いてしまって、心奪われたって感じで見つめています。とにかく、私が見てきた勘三郎のお芝居では、一番好きな役です。
で、間夫(まあ、ヒモだな。)の仁左さまは格好良すぎ!!!!

私もあんなのがいたら、貢ぎます(笑)
玉さまの八ッ橋も苦悩が伝わってくるなーー・・・。でも、あんな風に、みんなの前で縁切りされるのは、恥辱ですよね・・・・。それから、九重の魁春さんも良かった〜!七之助も綺麗です。段四郎さんも良い味です。そして、秀太郎さんの女将って似合いすぎ!(吉田屋もしかり。)
そして、縁切りから四ヶ月後、籠釣瓶という妖刀を隠し持ち八ッ橋を切る場面、勘三郎さんの目がギラリという目になった。切られて倒れる八ッ橋・・・・・・
美しすぎる
海老反りになって、そのままぱたりと・・・・。
残虐なシーンなのに、観客を惚れ惚れさせてしまうのは、歌舞伎独自の美意識でしょう・・・。
そして刀を見て笑い、八ッ橋の顔を見て、幕。
幕が閉まり、何とも言えない気持ちになった。
そして、このような話は現在でもあり得るし、古今東西共通でしょう。純だから、花魁を本気で好きになり、入れあげ、本気だからこそ、あのような仕打ちに我慢できずに、殺してしまう・・・・。
でも八ッ橋だって苦悩の人です。「間夫がいなければ、女郎は闇」という揚巻の言葉を思い出しました・・・・。どちらが悪いのではないけど、やはり悲劇になってしまったのは一人の男が恋した場所と相手が「吉原」だったからでしょうか?
とにかく、本当に良いものを見ました。
ちなみに玉さま八ッ橋が花道で微笑む写真を買いました!