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高島平発・文化的居場所「ミストラル」への夢

地域をファッション・音楽・お酒の“文化”の力で元気に!……地元に文化的な居場所作りを模索しています。

800万円!マーチンのレア物ギターに、ブランド品を持つという意味を考える

2007年03月28日 03時00分25秒 | ●美意識・ファッション・デザイン私的考察
今週の月曜、ギターの撮影で思わず、考えてしまったこと。

御茶ノ水にある有名楽器店で、広告用にアコースティックギターを17点撮影してきました。(正確には撮影立会いですが…。)

その中にミュージシャンであれば垂涎のマーチンのギターが数本ありました。

D-28シリーズで最高の価格が168万円、1933年製の世界に12本しかないと言う超レア物はなんと800万円!このクラスのギターになると、さすがに購入する人はそれなりの役職と地位の人だそうですが、30万円台のギターが団塊の世代を中心に最近売れているそうです。

30年以上前、団塊世代憧れのマーチンと言えば、購入するための条件として、お金を持っているのは勿論ですが、それ以上にマーチンを弾き熟すテクニックと、持つのに相応しい一種の品格が、暗黙の内にあったと思います。

マーチンと言うブランドが似合う人は、音楽に対するこだわりと薀蓄があり、周りも畏敬の念を持って見ていた気がします。

30年前に較べれば、高級品も手軽に購入でき、街はブランド品で溢れていますが、似合わない人も多いのは何故なのでしょう?

日本人が海外に行くと日本の文化について、よく聞かれるそうですが、自国の文化精神も理解できない人が、海外のブランド品を持っても似合うとは思えません。


物を欲するのと、物を愛(め)でるのとは精神のスタンスが、全く違うと思います。


今日、市ヶ谷のお濠を歩いていると、咲きかけの桜の花に寄ってカメラのファインダーを、一心に覗き込んでいる女性を見かけましたが、洗練された彼女のファッションと、真剣な表情のミス?マッチングに、物を愛でる美しさを感じました。

こんな人にブランド品が似合うのでしょうね。



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