ＴＰＰについて。

ＴＰＰの内容を少しでも知っている人はいるだろうか？
おそらく、国民の大部分の人が知らないだろう。私も知りません。
それなのにマスコミの世論調査では、ＴＰＰ参加に賛成の人が５０％前後もあります。

ところで、マスコミ報道や国会議員を見ていると、ＴＰＰは農業だけの問題に思えますが果たしてそうでしょうか。
ＴＰＰには農業分野を含めて全部で２４の部会が有ることが分かっています。
農業はその中の一つにしかすぎません。
しかも米の関税率ばかりが報道されますが、これは米を年間これだけの量を輸入（ミニマムアクセス）する代わりに、今の税率が決まりました。
だからなにもおかしくはないのです。
それによく思い出して貰いたいのですが、安いタイ米の輸入が決まったとき日本国内で一般消費者に全く売れなかったことを。
「豊葦原千五百秋瑞穂国」
日本人にとって米は非常に大切なものです。


ＴＰＰについては外務省に資料が有ります。http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tpp/index.html

外務書の資料によると２４の部会は以下の通りです。
　１．物品市場アクセス（農業）
　２．物品市場アクセス（繊維）
　３．物品市場アクセス（衣料品）
　４．物品市場アクセス（工業）
　５．原産地規則
　６．貿易円滑化
　７．ＳＰＳ（衛生植物検疫）
　８．ＴＢＴ（貿易の技術的障害）
　９．貿易救済（セーフガード等）
１０．政府調達
１１．知的財産
１２．競争政策
１３．サービス（越境サービス）
１４．サービス（商用関係者の移動）
１５．サービス（金融サービス）
１６．サービス（電気通信サービス）
１７．電子商取引
１８．投資
１９．環境
２０．労働
２１．制度的事項
２２．紛争解決
２３．協力
２４．分野横断的事項

これだけ交渉分野が有るのに農業しか取り上げないのは、他の分野で知られては困ることが有るのではないでしょうか。
そのようなことも思ってしまいます。