震災時の対応 都知事発言に井戸知事反発
2007/04/10 神戸新聞
石原慎太郎東京都知事が八日夜の会見で、阪神・淡路大震災時の自衛隊の派遣要請に関し、首長の判断が遅かったから犠牲者が増えた-といった趣旨の発言をしたのに対し、井戸敏三知事は九日の定例会見で「自衛隊の派遣要請を早くすることと、犠牲者数は脈絡がない」と反論した。
井戸知事らによると、石原知事は知事選で三選を果たした八日夜の会見で防災対策に触れ、被災地の首長による自衛隊の派遣要請が遅れたことが原因で、二千人余計に犠牲者が出た-と発言。
これを受け井戸知事は、震災犠牲者の八割以上が圧死だったことを引き合いに出し、「不意打ちで震度7の地震に襲われ、犠牲者の大半が圧死した。(犠牲者の数と)自衛隊の派遣要請は直接関係ない」と反論した。
井戸知事は「失礼ですよ」と語気を強めるなど、「石原発言」に怒り心頭。「公的機関が(救済に)入る前に、地域の防災力を高めておくことが大事」とし、「関東大震災に対する備えと思って(発言して)いるのなら、いささか心配だ」と皮肉を込めた。
記者会見での知事発言
私は知らなかったのだが、石原都知事の発言に対して井戸兵庫県知事が噛みついたようだ。このような認識の知事に安全を任せている兵庫県民が可哀想です。
マスコミは石原知事批判のためなら、何でも利用しようとするので井戸知事も利用されているのだろうか。
>「不意打ちで震度7の地震に襲われ、犠牲者の大半が圧死した。(犠牲者の数と)自衛隊の派遣要請は直接関係ない」
この発言は認識不足も甚だしいと言える。
自衛隊の派遣要請が遅れたことは誰が見ても事実です。
あのような大災害には大きな組織が必要になります。自衛隊の救援活動が少しでも早ければ、たとえ一人でも多くの人命が助かったであろう。
震災当時助かった人のインタビューで、家の下敷きになった人から声が聞こえていて助けようとしたが、数時間後に声が聞こえなくなったと発言している人が多くいます。
また、この時の震災ではクラッシュ症候群で亡くなった人もかなりいました。
クラッシュ症候群を防ぐのは出来るだけ早く治療するかに関わります。いかに早く家の下敷きから助けて治療を受けるかです。
井戸知事の言う「犠牲者の大半は圧死した」は余りにも無知としか言いようがありません。ほとんどの人はすぐには亡くなっていないのです。助かる可能性のあった命が無くなったのです。
それに井戸知事は地域防災力の強化を言っているが、この地域防災力を遙かに超えた自然災害が起きたときの対応が問題なのです。
井戸知事の発言は責任逃れのようにしか見えません。
それなのに井戸知事の発言を、自衛隊の出動が遅かったと言っていたマスコミが批判しない事が、自分達に反対する者には何でも利用する事があさましいものです。
兵庫県民の一人として井戸発言はあまりにも腹立たしく思います。
そもそもの責任は貝原と村山の二人に帰すわけです。
わたしに言わせれば貝原の反論こそ「アンタには言ってほしくない」と思います。
それにしてもマスゴミは正論であっても石原叩きですからどうしょうもないですね。
井戸発言は社民・阿部知子の「自衛隊が遅れた発言」と同レベルであることは間違いないでしょう。
知事として人命救助に携わるものはあらゆる手を考えるべきなのですが、井戸知事は圧死を即死と同じに考えているようです。