一燈照隅

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東條手記Ⅵ

2005年09月01日 | 東條英機
第一次大戦以来の国際関係における欧米列強の矛盾

「欧米が資本主義と世界自由経済によって文明と繁栄を享受したといっても、その陰には原料産地及び製品市場として植民地もしくは半植民地としての地位を強いられ、愚民政策によって民族意識を抑圧されたアジア、アフリカの十数億の有色人種の隷属があったことを忘れてはならない」

「正義、人道やキリスト教精神とは逆に、あらゆる武力征服、残虐非道、黒人奴隷、苦力の売買、阿片戦争や南ア戦争(ボーア戦争)の暴挙、インドでの略奪と暴挙…を行ったのは欧米である」

「第一次大戦後の“ヴェルサイユ平和会議”で日本代表が“人種平等の原則”を唱えたとき、英、豪、米の代表がそれを抹殺した経緯を思い出してみよ」

「かつて日本軍が南京を爆撃した際、米国は“法と人道の原則に反する言語道断の行為”と痛烈に非難した。では、その後、米空軍が日本の都市に行った絨毯爆撃、特に原子爆弾による爆撃は、報復の範囲をはるかに超えた未曾有の暴虐行為であると言わざるを得ない。それなのに文明と人道の原則を東京裁判の法規順にすると主張することは、とうてい承服できるものではない」

軍事裁判の法規準は「文明と人道」の原則によるものだとする、戦勝国の傲慢さであった。東條にしてみれば、こともあろうに、世界で最も「文明と人道」を食い物にした米国から「文明と人道」で裁かれるなど、とんでもない話だ。東條は怒りを込めて断言している。

(「東條英機封印された真実」佐藤早苗著 講談社)

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東條と靖国神社の鳥居 





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