黒山の人だかり

今日は地元の自治体で、会議があり出席した。
会議が終わって駐車場に出ると、隣の小学校の子供たちが僕の車にへばりつくように群がっていた。
子供は高級車よりも、僕のチョロQのような小さな車が好きだ。

まるでアブラムシのようだ。

僕は会議に同席した地域のお偉いさんたちに捕まって、駐車場の端っこで話をした。
照り付ける太陽が僕の首に当たって、じりじりと痛いように暑くて、
「日に焼けそうだなあ・・・」とか「車触られてるけど大丈夫かなあ」などと、他所事が頭を過ぎった。

話を切り上げて車に向かうと、そのアブラムシたちは弾けるようにあちこちに散っていった。

R-D1 + RICOH GR28 F2.8
高田馬場にて

年金問題

先週、社会保険庁から書類が届いた。
昨今話題の社会保険の年金問題は他人事と思っていたら、半年ほどの支払い未記入があった。
その中間に私立大学共済が挟まっていたので、前の職歴が抹消されていたようだ。
担当の社会保険労務士に近日中に相談してみよう。

ついでに、私立大学共済にも問合せをしてみたら、ちゃんと記録が残っていて安心した。
年金制度に変更がなければ、61歳から無事支給されるそうだ。


国を信用できない世の中とは、ちょっと悲しい。

R-D1 + HEXANON 35mm F2
先々週末、渋谷宮益坂側の歩道橋から、つけ麺食べた後に撮影。

最終バスで帰りがけに息子に誘われて、駅近くの行列のできるつけ麺屋さんに寄った。
息子は足の調子がいまいちの僕の重いカバンをずっと持ってくれた。
つけ麺よりそっちが目的だったんだろう。

美味いつけ麺だった。

暑い

夜は長袖でないと冷えてしまうのだが、今日はぐったりするほど暑かった。
信州はそれでも涼しいのだが、隣県の岐阜の多治見は日本一気温が高いことを売りにしている。
多治見に比べればかなり涼しいけど、暑いことには変わりない。

とにかく暑い。
これから梅雨明けして真夏になるのかと思うとそれだけでも暑い。

山梨も隣県になるのだが、以前はワイン作りのいい葡萄が採れた。
最近は以前より標高の高いところでないといい葡萄が採れなくなり、ワインの出荷量も半減しているそうだ。
信州は以前はワイン用の葡萄がそれほど採れなかったが、今ではいい葡萄が採れるようになってきた。

もう数十年したら、今の都会は暑くて、こちらのような標高が400m以上ある場所に都市機能が移ってしまうのだろうか。

そう考えるてたら、まるでマチピチュみたいな天空都市が頭に浮かんだ。

R-D1 + HEXANON 35mm F2
汗を拭きながら歩く人。渋谷にて。

そこでの常識（信号無視）

渋谷マークシティを出ると道玄坂上の交差点がある。
ここには交番があり、交番横に神泉に向かう路地と道玄坂を挟んで玉川通りへの道とマークシティへ入る道もあり複雑な交差になっている。
道玄坂は交通量も多いし道幅が広いためにさすがに信号無視して歩く人はいないが、東急文化村へ抜ける道は一方通行であることもあり、歩行者用信号をじっと待つ人は少ない。
マークシティ側の歩行者用信号も、マークシティの車両用道路の歩行者用信号も、かなりの人は信号無視する。

渋谷EASTやWESTに向かう若者やラブホ利用者など、忙（せわ）しい人や立ち止まりたくない人が多いのだろう。
これも渋谷の文化かな。

「交番前で信号無視する人が多い交差点ランキング」なんてのがあったら、きっとかなり上位に行くんじゃないだろうかと、ここに来るたびに思う。

R-D1 + HEXANON 35mm F2
道玄坂を渡る信号を渡る人。信号はちゃんと守ってる人です。

早稲田界隈にて

先週は用事があり、早稲田に寄った。
大学周辺は昔ながらの学生街の雰囲気を残していた。
ずっと昔、東京に住んでいた頃はこの大学や隣接する国立の施設でも少し研究をしていたのだが、点から点に移動するだけの生活で、こんな風情のある場所だとは知らなかった。

ちょっと損をした気分。
でも遅ればせながら知ったので、半分得した気分。

R-D1 + GR28 28mm F2.8
大学近くにて。
若いっていいなあ・・・　と、思う。
いくら着飾っても、化粧にお金をかけても、手に入らないものってあるんだね。
こういうスタイルのいい女性はなおさらなんだけど、その価値を本人が自覚してないと、おじさんの僕が想像するほどは幸せを実感しないのかもしれない。

暗室 吉行淳之介

本屋の古本フェアで初版に近い吉行淳之介の「暗室」を購入し、先週末東京に向かうバスの中で読んだ。
小説でありながらも、そこには赤裸々な自らの生活の吐露があり、深い性と生と人生があった。
何人もの女を性の対象としながらも、どこかに満たされない部分が残る疲れた４０代の鬱な作家の姿が見えたが、奇異でも特異でも軽薄でもない世界があった。


暗室は出てこない。28年間愛人として過ごした大塚英子の暗いアパートのことだろう。
吉行淳之介は正妻と愛人宮城まり子との間でも愛憎劇のあった人だが、大塚も彼には必然の女性だったのだろう。
彼女は実際に文壇バーと呼ばれた「ゴードン」や「姫」に出ていたそうだが、男と女の深淵は、小説の最後のページから先もずっと続いていた。
昭和４５年に初版が出版された時期にゴードンを辞めている。彼女の中の吉行は彼が亡くなってもずっと続いているのだろう。

吉行淳之介の妻、吉行文枝さんもまた濃い人生を歩まれたと想像する。彼女の中でも彼はずっと続いていたのだろう。


僕が数寄屋橋界隈のバーによく顔を出していたのは昭和５０年代前半だ。
まだこれらの文壇バーが華やかだったのかもしれないが、僕とは縁がない世界だった。
知り合いがバーのママだった。有名人の来るような文化の香りはなくて、派手な電飾のEP盤ジュークボックスにはポールアンカやニールセダカなどの洋楽に混じって、ママの好きな西島三重子の「池上線」が入っていた。
ママはカウンターの僕に百円玉をまとめて渡して「あの曲をかけて」って頼んだ。


ニールセダカやポールアンカ、デビーレイノルズの「タミー」などを聴くと、リアルタイムじゃないのに郷愁に包まれるのは、この頃のこの年代の人たちとのいろんな経験からくるものだろう。

R-D1 + HEXANON 35mm F2
渋谷　のんべえ横丁にある飲み屋の開店前のカウンター

G8 THE白黒SHOW

先週土曜日から昨日まで東京に潜伏していた。
信州から東京に行くと、まずその暑さでぐったりしてしまう。
僕だけ汗書いてるのでちょっと恥ずかしい。

現在開催されているG8のために都内は厳戒態勢で、幹線道路では警察車両が入って検問があちらこちらで行われていた。
JR,私鉄,地下鉄を問わず、駅には警察の人が溢れ、警察車両も不足したためか、「わ」ナンバーのレンタカーに磁石パネルの警察庁と書いたプレートを貼ったパネルバンも見かけた。

ここまでやれば治安もいいだろうと思うのだが、道玄坂では車道を逆走する自転車などは取り締まりの対象外で、「オニイサンアソバナイ？6千円ポッキリダヨ」というお姉さんも「いい薬あるよ、三万円だよ」と耳元でささやくおばさんも、「マッサージ、ドーデスカ」というおねえさんもいつものままだ。

土曜の夜はライカ系の友人である御隠居に誘っていただき、銀座で開催されているグループ展「THE白黒SHOW」に顔を出した。
僕のブックマークに登録してある御隠居やマリオさんやnoyanさんが出展していたので、参加できて嬉しかった。

マリオさんの顔を見ると、柳ジョージの「青い瞳のステラ」という曲や間奏のオルガンの音が浮かぶ。柳ジョージに声や顔が似ているわけじゃないけど、そんな洒落た雰囲気の人だ。
（御隠居とnoyanさんの話はまたそのうちします）

今回ご一緒させていただいた皆さんは、男性も女性もとてもハイカラな方たちだ。
話の内容も濃いので、こういう場所にいくと、自分が実に平凡で地味で趣味が浅いと痛感する。

R-D1 + HEXANON 35mm F2
道玄坂のG8取り締まり

スキャナ、直りました＾＾

先日故障したディマージュスキャン5400Ⅱが無事修理完了した。
ああ、よかった。

料金はともかく、引き取りに来て梱包して、送り届けてくれて、対応も早かった。

早速この写真をスキャン。
このフィルムを飲み込んだまま壊れてしまったので、装填もちょっと心配だったけど、無事成功。

ほっ

NIKON F + Nikkor-s 50mm F1.4