あなろぐちっく

mintonのスナップと気まぐれつぶやきブログ。コメントは古い日記でもお気軽に。写真の無断利用は厳禁。

2006年04月22日 00時32分13秒 | GR28mmF2.8
昨日のコーミンさんの書き込みで大門街道のことを書きたくなった。

ぼくは若い頃から自分のイメージの中で旅をする癖があった。
ぼくの楽しみはサイクリストという雑誌の中にあるモノクロ写真の景色に頭の中で色をつけ、5万分の1の白地図に赤鉛筆で線を引き、等高線で坂を上がり坂を下ること。

中学生のときに見た霧が峰の写真は、まだビーナスラインがない頃で、大門街道の砂利道を登りきると、そこには一面のニッコウキスゲの花が咲いていたというコメントがついていた。
あの時見た写真はモノクロだけど、ぼくの中では山吹の黄にも似たあの黄色い花が一面に咲いていた。

この道を実際に走ったのは大学1年の夏。東京から信州まで自転車で帰った。まだ中央道がない頃。
茅野からビーナスラインを上り霧が峰に向かった。途中むささびが何匹も空を飛んでいた。
霧が峰ではもうニッコウキスゲの花は枯れかけていたけど、ぼくの目にはあのときの写真の霧が峰が蘇った。


大門街道はまだ未舗装で、放牧された牛たちを間近に見ながら諏訪に下り降りた。


きょうの写真は昨日と同じ上田城。R-D1+GR28。このレンズは空がコバルト色に写る。
コメント (12)
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